第17話

おじいちゃんが、帰って来ると、孫が、リビングで、爆睡していることに、驚いた。


おじいちゃんは、街から、家庭教師を、馬車に乗って、連れてきた。


おじいちゃんは、バツが悪そうに、「この子が、孫です」と、言うと、孫に、「こら、そろそろ起きなさい。」と、起こすと、少女は、眠そうに、目を開けた。


ソファに座ると、目の前に、知らないお姉さんがいた。

少女は、びっくりして、おじいちゃんを見ると、「お前の家庭教師になる人だよ、」と教えた。


「カテイキョウシ?私より、随分歳が上な気がするわ」と、言うと、おじいちゃんは、「なんのことだ?」と聞くと、「だって、おじいちゃん、カテイキョウシの女の子を連れてくるって、言ってたじゃない」と、言うと、「な、お前は、家庭教師の言葉の意味が、わからなかったのか?」と、聞くと「ともだちでしょ?」と応えた。


「おじいちゃん、友達を連れて来てくれるかと、思っていたのに、残念だわ」と、少女は、ムッとすると、部屋へ戻ってしまった。


おじいちゃんは、困ってしまった。


「すみませんな、一人孫で、甘やかして育ててしまったようで、大変、申し訳ない」と、頭を下げた。

すると、「いえ、まだまだ幼いお歳ですから。私は、気に入りました。楽しく勉強が、出来そうです。」

と、楽しそうに、応えた。


家庭教師の彼女は、少女の部屋の戸を叩くと、「なあに?」と、戸を開けた。


家庭教師の彼女は、「いえ、まだ、挨拶をしてなかったなと、思って。」と、言うと、「そうね。まだしてなかったわ。ごめんなさい」と、素直に応えた。

家庭教師の彼女は、驚いた。ただ、素直すぎるだけの子供じゃないかしら?と、思った。

そして、「あのね。家庭教師と言うのわね、学校に行かない代わりに、家で、勉強を教えるの。あなたのおじいちゃんがね、あなたに、勉強を教えて欲しくて、一生懸命に、さがしてくれたのよ」と、話すと、「それは、嬉しいわ。でも、あたしは、友達の方が欲しいわ」と、言うと、「じゃあ、これから、友達から始めましょう、遊びながらも、勉強は、出来るのよ」と、話すと、「私と遊んでくれるの?」と、聞き返すと、「もちろん!」と、言うと、手を出すと「これから、宜しくね」といい、少女も、手を出し、握手をした。

「今日は、挨拶だけになってしまうけど、これから、一週間のうち、三回、私は来るわ。少しづつでいいから、仲良くしましょうね」と、言うと、おじいちゃんに、「では、私は帰りますね。かわいいお孫さんに会わせていただいて、ありがとうございます」と、言うと、おじいちゃんは、「全く、失礼しました。根はいい子なので、気長にみてやって下さい」と、挨拶をすると、彼女は馬車に乗り、街まで帰って行った。

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