第15話

おじいちゃんは、帰宅すると、リビングのソファに座ると、ソファの中にうもれた。


少女は、帰って来たことを、知ると、「おじいちゃん!お帰りなさい」と勢い良く、突進して行った。


ガバッと飛びつくと、懐っこくおじいちゃんの横に座った。

おじいちゃんは、疲れていたが、孫が甘えてくれるので、心地よかった。


少し休むと、「お前に話したいことが、あるんだが、今日は、疲れたんでな、明日話をしよう」と、言うと「話したいこと?、なんだろ?」と、不思議に思った。


夕飯は、おじいちゃんが、疲れていたから、少女が、一人で作った。

少女は、失敗したかなー?と、思ったけど、おじいちゃんは、「うん。うまい、美味しいな」と言いながら、全部食べてくれた。


その日の夜は、こびとさんたちのことが、心配で、部屋に戻ると、森へ入って行った。


光るお花は、まだ、大丈夫で、大きな木があるとこまでの道のりに、こびとさんたちの家があった。


「こびとさん?」と、声をかけると、それぞれの家から、こびとさんたちが、出てきた。

こびとさんたちは、それぞれ頭をぺこりとして、お礼を言ってくれた。

おやすみなさいと、声をかけると、みな、家の中に、入って行った。


それから、大きなキノコの家に行くと、階段を、登り、部屋の中に入った。

部屋の中は、丸くくりぬいた形で、真ん中に、ベッドが、あった。

今日は、ここで寝よう、と、布団の中に、入ると、ねむってしまった。

朝方に、目が覚めると、キノコに、窓を作っておいたので、朝焼けに照らされて、部屋の中は、ぼんやり光っていた。

少女は、まだ、寝ていたかったが、何時かわからなかったから、ベッドから降りて、キノコの家から、出ると、急いで帰って行った。


家に着くと、出窓から中に入り、着替えると、キッチンに向かった。


キッチンには、おじいちゃんが、いなかった。

少女は、おじいちゃんの部屋の戸を叩いたが、返事がないので、扉を開けたら、おじいちゃんは、寝てた。

それで、やっと時計を見てみた。


そしたら、まだ、朝の五時半だった

。少女は、「早かったか。」とどうしようと、悩んだが、「今日の朝ごはんは、私が作ろう」と、決めて、畑に野菜を取りに行った。

畑に着くと、カゴにいろんな野菜を入れて、家に戻ると、今度は、ミルクを、取りに牛小屋に行くと、床はまだ、濡れていて、少女は、「おじいちゃん、直してくなかったんだ」と、腹が立った。エサ用の牧草をあげると、牛さんは、食べ始めた。

家に戻ると、野菜を洗いサラダと、グラタンをオーブンにいれ、その間に使ったものを、片付けた。


おじいちゃんは、いい匂いに、目が覚め、匂いにつられて、ダイニングに入ると、食卓には、朝ごはんが、並べてあった。


「おじいちゃん、おはよう!」と、少女が言うと、「これは全部お前が作ったのか?」と、驚いて言った。

「うん。作った。」と、言うと、「早く食べよ。ちょうど出来たところなんだ」と、言うと、おじいちゃんは、パジャマ姿で、いることを忘れて、一緒に食べ出した。

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