第14話

その頃、おじいちゃんは、街について、学校を、幾つか、見学していた。そして、家庭教師が、いるところを教えてもらい、そこに行った。


そこは、古びた店を改築しないで、使っていた。思い切って、中に入ると、眩しかった。目をあけると、部屋の中で、何人か、仕事らしきことを、していた。


スタッフの一人が気づき、「何かご用ですか?」と、和かに、聞いてきた。

おじいちゃんは、つい、「孫の家庭教師を、探していて」と、ポロッと、言ってしまった。

すると、スタッフは、「お茶の用意を、して」と、言うと、おじいちゃんを、応接室まで、案内をしながら

、「お子さんは、いくつなんですか?」と、聞き、おじいちゃんは、「孫でな。」と、一言言うと、だまってしまった。

部屋に入ると、彼はソファに、座ると、「ここは、家庭教師のいるところ なのかな?」と、そのまま言うと「はい、おります。家庭教師を、探しているのですか?」と聞かれると、「はい、学校に通わす年齢なんですが、なにせ、不便なところに住んでいるので、通わすのが、大変だと思って。」と、説明すると、スタッフは、「全寮制の、学校もありますよ。」と、言われ、「ここに来る前に、幾つか、見学させてもらいました。いいところだと思ったんですが、わしも歳のせいか、一人で暮らすのは、寂しくて、孫を、全寮制の学校に入れても、学校に馴染むかもわからないし。」と、言うと、「そうですか、通って教えるのと、住み込みで通うのと、どちらがいいですか?」と聞かれると、「うちは、小さいので、家庭教師さんを、住まわせる部屋がないので、通っていただけるなら、嬉しいんですが、毎日通うのは、大変だと思うので、週に何回か来ていただける人をさがしています。」と、言うと、スタッフは、「週に何回かですか?」「どちらに、お住まいなんですか?」と、聞かれると「あの山の途中に住んでいます」と、窓の外を指差した。

スタッフは、「確かに、遠いですね。」と、応えた。「でも、馬車があれば、そんなに遠くもないですね。

うちの、社員には、馬車に乗れる者が何人もいます。」と、言うと、「予算は、いくらくらいかかるんですか?」と、おじいちゃんが、聞いた。すると、「例えば、週3日で、あの山の途中まで、馬車で通うとしたら、このくらいになります。」と、紙を見せてもらった。

おじいちゃんは、「大人になるまで、気長な時間がかかります。わしもいくつまで、長生きできるかわからないし。少しかんがえさせて、ください。」と、言うと、お礼を言って部屋を出た。


正直、自分が、計算していた予算より、オーバーしていた。孫が大きくなるまでは、生きていたいし、毎日の生活にも、お金がかかる。


とにかく、あの子が、学校へ行きたいかだけでも聞こうと、考えながら、家路についた。


家では、こびとさんたちの服も乾き、ベッドカバーも、乾き、たたむと、森にまた、入り、こびとさんたちの服を、持って、届けに行った。


こびとさんたちは、喜んで受けとると、クローゼットの中に、しまった。

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