第8話
おじいちゃんは、孫の部屋から、幾つもの声が聞こえたので、心配になり、部屋の扉を叩いた。
そして、扉を開けると、少女が、ベッドの上で、寝転んでいた。
「なあに?おじいちゃん」と、聞くと、「いや、今確かに、人の声がしたと思ったんだが?気のせいだったかな?」と、言うと、部屋から出て行った。
扉が閉まると、こびとたちは、まくらや、布団の下からゴソゴソと、出てきた。
「隠れてくれて、ありがとう」と、言うと、こびとたちは、照れていた。
「そうだ、こびとさんたちは、どこで、暮らしたい?」と、聞くと、「この部屋で暮らしたいけど、森の方がいいかな?」と、応えてくれた。
少女は、すると、スケッチブックと、ペンを、出して、森の中に小さなカラフルな、家を描いていった。
それが、乾くのを待っている間、少女は、こびとさんたちと、一緒に、外へ出て行った。
森に着くと、少女は、こびとたちを、カゴの中から出した。
こびとたちは、最初は、怖がったが、森の香りをかぎ、「気持ちいい、香りだ、気に入った。」と、いい自分たちの家が、できることを、楽しみにしていた。
そして、突然、小さな家が七つ森の中に、隠れるように現れた。
少女とこびとたちは、喜んだ。
こびとは、中を覗くと、何もなく残念だった。
すると、少女は、急いで、家に帰り
スケッチブックに、小さなテーブルや、イスや、ベッドに、タンスを、七つずつ描いた。
そして、カラフルな色で塗ると、乾かした。するとスケッチブックから、ぽこぽこテーブルや、ベッドが、出窓に落ちてきた。
少女は、喜んで、それらをカゴに入れて、森へ持って行った。
こびとたちは、どれが欲しいか、喧嘩をしたり、仲良く選んだりして、決めた。すると、自分たちで、一つ一つみんなで持って、それぞれの家の中に入れていった。
こびとたちは、満足だった。
少女は、喜んだ。こびとたちの、遊び場所も作ろうと、ぶらんこや、滑り台などを作った。着替え用の洋服も描いた。
絵の具で、塗ると、乾くのを待ち、スケッチブックから、ぽろほろ落ちてくるのを待った。
すると、しばらくしてから、描いた絵が立体になって、スケッチブックから、落ち出した。
少女は、喜んでそれらを、カゴに入れると、森へ戻った。
そして、こびとさんたちに、渡すとすごく喜んでくれた。
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