手に汗握るアクション映画を見ているような、そんな感覚を覚える作品です。密度の高いハードアクションと、主人公ハリーのタフさ、格好良さ、物語のテンポの良さ、どれもが綺麗に噛み合って展開しており、アクション映画やハードボイルド作品がお好きな方に迷いなくおすすめできます。今後のハリー氏の活躍に期待。あとクララ姐さん可愛いよクララ姐さん。
リュック・ベッソン的でもあり、しかしシティ・ハンターや新宿鮫シリーズのような軽妙さとタフさ、そしてハリウッドアクション映画黄金期を思わせる豪快さをあわせ持つ、正統派和製ハードボイルド作品。映画やクルマのチョイスには、作者のセンスと遊び心、造詣の深さが現れているだろう。クルマ好きはとくに必見。“怒りのデストロイ・ハード・アクション小説”に期待をこめて。