第三章 Absolute Beginners⑤
依頼者 ダリア・アルジェント。
依頼内容 盗賊団に奪われた指輪の
補足 以下アルジェント夫人の情報を元に推測されるであろう情報を記載。
第4区画を根城としている新興の盗賊団『
構成員数約40名。頭領不明。構成員の
依頼額 85万ルード
「お前ら読んだか? ウチの
ヴィンセントは
「まずお前らが得られる
ホールデンは待ってましたとばかりに身を乗り出し、その話にくいついた。
「
「って事は有力な情報や、敵の
「そういうこった。なんだホールデン、金の話になったら
「当たり前だ。俺はなんとしても
力強く熱弁を
「話を続けるぞ。
「……え、えっと……」
元々ステータス値の
「そうか。ならメグちゃんどうだ?」
ヴィンセントは別段それに失望するでもなくメグに話を投げる。
「はい。これはリスクの
メグは
「流石はメグちゃん。その通りだ。で、そうなるとどういう事になる、サリー?」
「単価が上がらず
サリーも優等生然とした受け答えだ。
ヴィンセントは
「そうだそうだ。で、そこから導きだされる
「……結果的に良い人材がそのような
「
ヴィンセントのセクハラ発言に対してティアは「下品なおっさん」とつぶやいた。
「今からお前らにやってもらおうとしている
ヴィンセントのふざけた調子はなりを
『ラロケット・インクの看板を背負っている』その言葉は先ほどカースティも言っていた言葉だ。それほどまでに
「だからと言って命を簡単に
ニカッと満面の笑みを浮かべるヴィンセント。
短くなった煙草を灰皿に
「んじゃあ、装備品を武具管理課にいって受け取ったら早速仕事にでてくれ」
それに一同
◆◆◆
「こ、こんな
ホールデンは
なぜ気が重いのかというと、理由は2つあった。
それを説明するには時間を数十分前に
4人は武具管理課に足を運んでいた。武具管理課はラロケット・インクに所属する全ての社員の武具を一堂に管理している課だ。武具はそれぞれの
武具管理課のスタッフはティアにダガーナイフとローブを。サリーとメグに剣と
様々な形状の武器を
「……ホールデン、あまり笑わせないで」
サリーもいつもの
「ご、ごめん……ふふふっ……別に
「アンタには
メグは心の底から
そんな己の姿を鏡で見ると、そこには【遊び人】というか、道化師と言った方がしっくりくる男の姿が映し出されていた。上半身は男の
これならば私服の方が
「こ、これで外にでないといけないとか……
三者三様の笑いをとった【遊び人】は、ある意味ではその
この格好でいる事が、気が重い理由の1つで、残りの1つはというと……
時間は現在に戻る。
その理由の
「見ろよおい。あれは確か役立たずな固有職【遊び人】のホールデン・ドハーティじゃねーか? あいつ正気じゃないだろ。よくあんな格好で外を歩けるもんだな」
「ねぇねぇお母さん、あのお兄ちゃんなんであんな大きなパンツ
「しっ! 見ちゃいけません。いい
そんな社会の声を聞き、ホールデンの心は折れ、
「……何見てんだよ」
「…………」
冷ややかな目線でホールデンを
そもそもなぜ2人で行動を共にする事になったかというと、先ほど
しかし、ヴィンセントは「これは決定
そうして二手に分かれて依頼を開始したのである。
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