スライムを使用してシステムのテストをする。

第33話

―――


システムRTTRPWルツツルプウのテスト空間へ適用完了。

レベルシステムのテスト空間への適用完了。

ステータスシステムのテスト空間への適用完了。

スキルシステムのテスト空間への適用完了。

メニューシステムのテスト空間への適用完了。

戦闘システムのテスト空間への適用完了。

魔法システムのテスト空間への適用完了。

テスト用魔物スライムを空間内に1万体配置完了。


―――


「マスター各種システムテスト空間への適用完了と、テスト用にスライム配置完了しました。」

「二人はどうしていますか?」

「はい、そうこうはテスト空間内の角に、対角の位置にいます。」

「予定通りだね。二人とも聞こえているか?」

「えぇ、聞こえています。」

「はい、聞こえていますよ。」

 蒼と紅の二人の声が、ままの周囲にある、二人をそれぞれモニターしている、空中投影されたウィンドウから聞こえてきた。

「今のところはこちらで問題は見つかっていないけど、そちらで気付いたことはあるかな?」

「いいえ、私の方で予定にない状況が発生した兆候は発見できません。」

「はい、私も母様と同じく異常は発見できませんでした。」

「状況をポジティブと認定。マスターご指示を。」

「うむ、ではこれより、新たに組んだRTTRPWシステムのテストを開始します。」

「状況開始します。」


―――


システムRTTRPWルツツルプウの稼働完了。

レベルシステムの稼働完了完了。

ステータスシステムの稼働完了完了。

スキルシステムの稼働完了完了。

戦闘システムの稼働完了完了。

魔法システムの稼働完了完了。

メニューシステムの稼働完了。


―――


 今回のテストで使用されるRTTRPWは今まで使用されていたRTRPGルツルプグを基に、儘・茈・蒼・紅の4名によって新たに組まれたシステムである。基幹システムの改変と同時に、下位システムの調整と追加が行われている。


 ここでは、RTTRPWの説明をしていこう。


///

RTTRPW(リアルタイムターンロールプレイングワールド)=ルツツルプウ

儘が創造した世界に適用されているシステム。

ルツツルプウはこの世界の名前でもある。


このシステムは、モデルエネルギーの回収を目的に作られたものだ。

このシステムの影響に在るものは、増加したエネルギーをステータスシステムの生命力を介して回収される。

この世界の住人はモデルエネルギー第4位階光子によって魂を構築されているので、光子力が増えて行く。


儘はこのシステムで回収された光子力を魂力に変換して、世界の維持や拡張などに用いている。


そして、このシステムの影響下に在るモノは様々な恩恵を受けることが出来る。

この恩恵は下位システムにより給与される。


下位システムには、

・レベルシステム

・ステータスシステム

・スキルシステム

・メニューシステム

の基本4システム。

これら4種を利用して稼働する、

・戦闘システム

・魔法システム

・生産・製造システム

が存在する。

尚今後次第では、システムが増える可能性がある。


このシステムの影響下に在るモノは、全ての行動をターンと行動値で制御されている。

1ターン10秒とする。

6ターン経過すると1分時間が過ぎたことになる。

行動値は使用しない場合蓄積しない。


尚今回のテストでは生産システムは適用・稼働を行っていない。

///


 これが、RTTRPWの概要だ。

 今回は今現在要しているシステムの内、生産システムを除いた全システムの稼働テストとなる。用意されたテスト用空間は1辺が10㎞の正6面体で、ここに凡そ10m程の感覚を置いて、スライムが1万体配置されている。

 その内の2体が現地テスターとして蒼と紅が操るスライムとなっていて、彼女達は1ヵ月、ターン数で言うと259,200ターンの間この空間内でスライムとして生活する予定だ。

 因みに各時間ごとのターン数は以下の通りだ。

・1分(60秒)6ターン

・1時間(60分)360ターン

・1日(24時間)8,640ターン

・1ヵ月(30日)259,200ターン

・1年(12ヵ月)3,110,400ターン

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