魔法システム適用完了

第24話

「無事に魔法システムの導入が終わりました。」

「お疲れ様です。当面の間は彼女達にこの箱庭で生活してもらいますが、時期が来たら彼女達を拡張した空間へも行けるようにしないといけませんね~。」

「そのタイミングはどのような基準で?」

「今考えてるのは、同規模程度の時空間拡張が出来た時かね。」

 創世者とその従者は、今日もシステムの監視や、集めたエネルギーを使用し時空間の拡張を行っている。

 この会話もそういった作業を熟しつつのものである。

「して、魔法システムの稼働状況はどうんな感じ?」

「今のところ彼女が色々と試している程度ですね。他の子たちはステータスが低いので魔術の行使がそのものが出来ていない状況です。」

「ふむふむ、まー、ぶっちゃけ、蠅やら百足やらがそうポンポン魔術を使うのもどうかとは思うからね。魔物化してる方はともかくとして。」

「それはそうですが・・・、少々条件を厳しくしすぎでは?」

「そう?このままいくと、レベルが上がっていくから必然的に魔術行使できる個体は出てくると思うよ。」

「特に問題ではないと、言うことですね。」

「だね~。寧ろ将来力のインフレがすごいことになりそうなんだよね。そっちの方が問題になると思うよ。」

「確かに、彼女は成長上限がないですからね。」

「彼女もそうなんだけどね、他の子たちも種族やスキルレベルの上限自体は10迄だけど、そこは種族を重ねたりしてある程度は緩和できるし、こっちで見出した子には力を与えていくからね。」

「そうでしたね、その子たちがどの様に活動するのか。」

「うぬ、それはそれで楽しみの一つではある。どんな物語が紡がれていくのか。」

 この場にいる二人には絶えずシステムからの情報や、自身の能力での情報収集でえたもの。さらには彼ら自身で生み出した精霊からの報告で上がってくる情報が送られてくる。

 この膨大な情報だが、彼らはそつなく処理をしていく。

「しかし、今はまだ私たちだけで回せていますが、その内情報処理担当を増やしてもらいたいです。」

「あ~、そうだね。・・・して、どんな子がいい?」

 ここは、創世者ままとその従者が世界の管理をしている空間。

 様々な情報がここに集積され、分類され蓄積されている。そしてその情報はシステムへと回され、スキルや種族などの情報ストレージに回されて、常に最新の状態へと更新を続けている。

 

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