第10話

―――コロニーの住民たち―――


 私たちは日夜マザーの為に働いている。

マザーは私たちに役割を与えてくれた、可能性を与えてくれた。文字通り自分の身を削り私たちを生んでくれた。

 そんなマザーに私たちは返すのだ、だが、マザーはそれを糧にしてさらに私たちの為に動いている。


 ここは、水中にある小さな楽園。

とあるアメーバマザーを中心として築かれた、アメーバのコロニーである。

 ここの住アメーバ達は日々を忙しく動いている、所狭しと並べられた畑では、ファーマー達が畑を管理し、その畑を行きかうキャリアー達が、経験値の偏りが出ないように縦横無尽に移動をしている。

 彼らは思う。私たちは幸せだと。

 彼女は思う。私は幸せだと。


―――――


 レベルを上げつつ、キャリアーの数を増やしていたら新しい称号を手に入れることが出来ました。この称号は管理者に対して贈られる称号ですね。今後コロニーを増やす予定ですし、創造者に送られる称号じゃなくて良かったです。

 しかし、最初に比べて大分様変わり増したよね。私自身の変化も含めて。

 さて、レベルを上げたらここの管理を任せる子を産んで、次のコロニーに取り掛かりましょう。


―――

レベル60


取得種族

アメーバレベル41

マザーアメーバレベル42

水棲アメーバレベル25


取得職業

ファーマーレベル2


取得称号

原初生命体・創造者のお気に入り・アメーバコロニー中枢・自分殺し・自分喰い・同族殺し・同族喰い


スキル

捕食レベル43・細胞分裂レベル42・畑創造スキルレベル41・レベル注入レベル40・ファーマー創造レベル41・キャリアー創造レベル25・念話レベル40


ステータス

生命力44

魔力44

―――


 では、この辺りまででいいでしょう。マザーを生みましょう。


―――

細胞分裂が行われました。

レベル10ダウンします。

種族アメーバレベル1ダウンします。

種族マザーアメーバレベル1ダウンします。

種族水棲アメーバレベル1ダウンします。

スキル捕食レベル1ダウンします。

スキル細胞分裂レベル1ダウンします。

スキル畑創造レベル1ダウンします。

スキルレベル注入レベル1ダウンします。

スキルファーマー創造レベル1ダウンします。

スキルキャリアー創造レベル1ダウンします。

スキル念話レベル1ダウンします。

細胞分裂が終了しました。

スキルアメーバコロニー管理者創造が解放されました。

―――


「おはよう」

「おはようございます。グランドマザー」

「体の調子はどうですか?」

「はい、非常に好調です。」

「それは良かった、貴女に任せたい仕事は理解していますね。」

「はい、ここの管理をグランドマザーから受託し、今後は私の方でこのコロニーを維持します。」

「よろしい、では、今後ここのことは貴女に一任します。当分の間、レベルを上げるためにここにいますが、ある程度上げたら次の工程に移行します。」

「はい、それまでここでゆっくりと力を蓄えて行ってください。」


 私はこのコロニーの管理者です。つい先ほどグランドマザーより生まれた存在。我らがお母様は、遠大な計画の為に私たちを生み出し続けていますが。その心は慈愛に満ち溢れています。私たちはそんなあなたの為に在れて幸せです。


―――

職業キャリアーが解放されました。

―――


 これで、私がここでする予定だったものは概ね終えることが出来ましたね。後はレベルを上げて私の体積を増やしてから次の工程ですね。

 現状水棲アメーバのレベルの所為で、ステータスとスキルの成長が止まってしまっていますし、キャリアーの職業も取得したいですし。


―――

レベル80


取得種族

アメーバレベル42

マザーアメーバレベル42

水棲アメーバレベル42


取得職業

ファーマーレベル2


キャリアーレベル2

運搬者。

運搬に関する各種行動に上昇効果が適用される。


取得称号

原初生命体・創造者のお気に入り・アメーバコロニー中枢・自分殺し・自分喰い・同族殺し・同族喰い


スキル

捕食レベル42・細胞分裂レベル41・畑創造スキルレベル40・レベル注入レベル40・ファーマー創造レベル40・キャリアー創造レベル40・念話レベル40


アメーバコロニー管理者創造レベル25

レベルを消費してアメーバコロニー管理者の眷属を創造する。

生み出すスキルは生み出す存在によって左右される。

生命力を消費しての細胞分裂も可能。


ステータス

生命力44

魔力44

―――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る