第7話

―――ファーマーの感謝―――

 

 彼は経験値を生み出すために畑を管理する。繰り返し繰り返し自分のレベルを上げ、畑に分け与え畑のレベルを上げていく。

 その繰り返しの中で彼は新しい力を見出した。


―――

職業ファーマーを解放しました。

―――


「マスター新しい職業が解放されました。」

「うん、こっちにも声が聞こえた。それに関しては君に調査を任せようと思う。何かあったら報告よろしく。それと、こちらはこれから新しい種族を取得するよん。」


 私が新しい職業なるものを解放している間に、マスターは種族を解放していた模様だ。それがどの様なものなのか気にはなるが、まずは自分の任された仕事をこのしていこう。


―――――


 さて、向こうも向こうで新しい力を見出しているようだね、こちらも負けていられないね!。では、経験値を拝借。


―――

レベル50


取得種族

アメーバレベル40


種族マザーアメーバレベル40

多細胞化したアメーバ。

マザーアメーバは自身を細胞分裂させて、体積を増やしていくことが出来る。

また、この細胞分裂で自身に連なるものを生み出すことが出来る。

数多のアメーバの母たる存在だ。

スキル細胞分裂の効果に変更がありました。

スキル畑創造の効果に変更がありました。

スキルファーマー創造の効果に変更がありました。



取得称号

原初生命体・創造者のお気に入り・自分殺し・自分喰い・同族殺し・同族喰い


スキル

捕食レベル39・細胞分裂レベル39・畑創造スキルレベル39・レベル注入レベル39・ファーマー創造レベル33・念話レベル30


ステータス

生命力40

魔力40

―――


ふむ、なにやら新しいスキルの効果を取得できたようだね。

ステータスオープン。


―――

細胞分裂

細胞分裂をしてレベル分の存在を生み出すとき、レベル以外のものを使用出来るようになり効率が上がっていく。

生命力を消費しての細胞分裂も可能。


畑創造スキル

経験値を取得できるナニかをレベルを消費して生み出すスキル。

生み出すスキルは生み出す存在によって左右される。

生命力を消費しての細胞分裂も可能。


ファーマー創造

レベルを消費して畑を管理する眷属を創造する。

生命力を消費しての細胞分裂も可能。

―――

 

 何々、生命力を消費してスキル使用が可能になったと。これは、1レベル=1生命力なのかどうかで話が変わってくるな~。

 ただ恐らくだが、生命力5だと思うんだよね。もしくは1生命力消費で5分の1の効果ってところか。

 ・・・これって、生命力にLP振り分ける手間分面倒なだけではないか?

 ・・・あー、違うな生命力は時間で回復するわ~。なるほろ、これでレベル消費と合わせて2つの方法で三つのスキルの発動が可能になるのか。

 フフフ、倍の効率とはいかないだろうが、これはこれは。色々捗りますな~。

っというわけで、どんどん行こう!


 マザーアメーバになった彼女は、次々と自分の子供たちを生み出していく。

生み出された者たちは、マザーの為の畑となり、マザーの為にファーマーになる。

 

―――

レベル46


取得種族

アメーバレベル42

種族マザーアメーバレベル42


取得称号

原初生命体・創造者のお気に入り・自分殺し・自分喰い・同族殺し・同族喰い


スキル

捕食レベル41・細胞分裂レベル41・畑創造スキルレベル41・レベル注入レベル41・ファーマー創造レベル41・念話レベル41


ステータス

生命力42

魔力41

―――


 彼女の周りでは42もの畑が、42匹ものファーマーが所狭しと行動している。


 さて、ここで一旦情報を纏めましょう。

 現在私の周りには畑が42、ファーマー42匹がいます。この42という数字は現在の私の種族レベルと同等で、この数値が私が同時に生み出し使役できる子供たちの上限ということ。

 それから、二つの種族レベルは同等にしておく必要があることが分かりました。これは、マザーアメーバのレベルはアメーバのレベルで上限が定められているからであり。同時に各種項目は派生した種族レベルにレベル上限が依存しているようだからです。

 ここに至るまでに、アメーバレベル42とマザーアメーバレベル41でスキルを上げようと試みたところ失敗しました。なのでこの予想が間違っていた場合は、取得している種族レベルの低い方が参照されるというものかもしれません。

 どちらにせよ、種族レベルは同等にしておく方が管理がしやすいということです。

 ただ、既に取得していたスキルレベルやステータスは、新しく種族を取得した場合下がることがないことは既に確認済みなので、新しい種族を取得することはそんなに悩まずに解放していけるのが幸いですね。その場合新しく取得した種族レベルを上げるまで、他の項目が上げられないのがネックですが。

 それと最後に、私なぜかメスになったようです。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る