第3話

 さて、レベルが上がったしステータスも上がった、スキルも獲得した。この状態で分裂をするとどうなるのかな?とりあえず、2レベル使って試してみよう。


―――

細胞分裂が行われました。

レベル2ダウンします。

細胞分裂が終了しました。

―――


お?種族レベルが下がらなかったぞ?

まずは確認だ、ステータスオープン。


―――

レベル3

残りLP3


取得種族

アメーバレベル3


取得称号

原初生命体・創造者のお気に入り・自分殺し・自分喰い・同族殺し・同族喰い


スキル

捕食レベル3

対象を捕食することで得られる、経験値やマナ等を効率よく取得することが出来るようになる。


ステータス

生命力3

魔力3

―――


 ほうほう、なるほど。レベルが3だから種族レベルが下がらなかったのか。これは、なかなか使えそうですな~。取得したLPの量も下がってないしな。レベル上げ捗るわ~。

 それで、生み出した存在はどんな状態だい?


 彼の目の前には、その身を動かすアメーバの姿があった。この世界で生まれた二つ目の意識ある肉持つ生命体である。


 ふむ、1レベル分で肉体を、1レベル分で意識を作ってることになるのかな?そういう前提で行くとすると、この目の前にいる存在はレベル1だと仮定できるわけだが。実際どうなんだろうか・・・。

 現状調べるすべがないのだが、これって相手のステータス見えるようにできないかね?そんなスキルを獲得できるような行動って何だろうか。

 とりあえず、行動を観察してみよう。


 彼は観察した、目の前の存在を。

 その存在はその全身を使って、彼に近づいていく。そして・・・。


 うん、これって食べようとしてるね。流石私から分裂した存在!

 ドヤってる場合ではないな、能力の差があるのか今すぐこちらを食い殺せるわけではないようだが、結構な痛みを感じるな~。これは、そんなに時間がかからずに食べきられてしまうだろう。ならば!


―――

レベルアップ

レベルが7上がりました。

35LP獲得しました。

―――


 ん~、想像したよりもレベルが上がらないな~。・・・レベル差かな?もしくはレベルが上がる毎に必要経験値が上がってるか・・・。はたまたその両方か。

 明確に判断するためにはこのあたりの数値化が出来ないと何とも言えないかな。検証はこの辺りにしとくか、どの道解らないしな。


―――

レベル10


取得種族

アメーバレベル7


取得称号

原初生命体・創造者のお気に入り・自分殺し・自分喰い・同族殺し・同族喰い


スキル

捕食レベル5


ステータス

生命力6

魔力6

―――


うし、じゃどんどんいこう~。


―――

細胞分裂が行われました。

レベル3ダウンします。

細胞分裂が終了しました。

―――


 今度はレベル3使用してみたけど、何か変化はないかな~?


 彼は観察をする目の前の存在を、その内目の前の存在が数舜動きを止める瞬間があった。ただ、それ以外で彼の知覚で分かるほどの行動の変化は起きなかった。

 しばらくすると、先ほど同様彼に近寄り捕食を始める。


 ふむ、さっき一瞬動きを止めたのは何だろうか。さっき仮定した1レベル肉体、1レベル意識だとするならば、今ここにいる存在はレベル2の状態だ。だとするならばあれは、種族レベルを上げた時の反応という事になるのか?

 そうだとするなら、私も種族レベルを上げているときは、あんな反応をしているということになるのか。自覚はないけどな~。

 とはいえだ、種族レベルを上げた程度では能力的には何も変わらないうえ、こちらの能力は上がっている。でだ、今捕食されているわけだが、さっきよりも痛みは少ないような感じもする。

 ま~現状では、そこまでステータス差があるわけでもないしな、自覚としてはそんなもんなんだろうね。

 では、戴きます。


―――

レベルが5上がりました。

25LP獲得しました。

―――

レベル15


取得種族

アメーバレベル10


取得称号

原初生命体・創造者のお気に入り・自分殺し・自分喰い・同族殺し・同族喰い


スキル

捕食レベル9


ステータス

生命力9

魔力9

―――


 さて、自分を殺して食べてレベル上げとか、なかなか面白い状況なのだが、現状到って平和に能力が上がっていってるな。

 では、今度はレベルプラス種族レベルも放り込んでみよう。出来るかな?


―――

細胞分裂が行われました。

レベル5ダウンします。

種族レベル1ダウンします。

細胞分裂が終了しました。

スキル細胞分裂が解放されました。

―――

 お?細胞分裂のスキル化か。条件は回数か?それとも種族レベルを意図的に注入したことか?

 おっと、さっきよりも長い間動きが止まったな。その分種族レベルの上昇の幅が大きいてことだよな。

 え~っと、分裂したての状態で・・・「レベル5アメーバレベル1の20LP所持」している状態の筈だから。種族レベルにLPをすべて使用した場合アメーバレベル5になっているが、能力値は変わらないはず、ただ現状すこーしだけ動きが速い気がしないでもないから、種族レベルだけ上げた訳ではないだろうな。

 この時点で、それを振り分けられるだけの知能は持ち合わせて居るのが判明したな。

 うん、これは考えないようにしよう。

 では、戴きます。


―――

レベルが4上がりました。

20LP獲得しました。

―――


 では、スキル細胞分裂を取得しますかね


―――

レベル19


取得種族

アメーバレベル11


取得称号

原初生命体・創造者のお気に入り・自分殺し・自分喰い・同族殺し・同族喰い


スキル

捕食レベル10


細胞分裂レベル10

細胞分裂をしてレベル分の存在を生み出すとき、レベル以外のものを使用出来るようになり効率が上がっていく。


ステータス

生命力11

魔力11

―――


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る