ショウちゃんは便利に使われます
「そんじゃ、ちょっくら飛んでくるわ!」
日が落ちて辺りが暗くなると、翔一は空高く舞い上がった。
「気を付けてねー」
「夕食は、美味い物を用意しておきます」
セシルと、同盟国の代表のひとりで料理の上手な男性が言って、後の人たちは手を振りながら「いてらー」と見送ってくれる。
いてらー、は翔一が、友達を見送る時の簡単な挨拶だと教え込んだものだ。よその世界の人に変な日本語を教えるのは、とても楽しい暇つぶしになった。なにしろ、半日もやることが無かったので。
翔一は結界魔法で身を包み、放棄された町と同じ標高をぐるりと飛ぶ。彼はこれから、山を一周しつつ周囲を観察し、人の暮らしている気配を探す予定だった。
十分ほどで、仕事はあっさりと完了した。
真裏じゃん! 昼間のうちに探しておけば良かった!
すぐ隣の山に、後にして来たのと似た出入り口用の家が、ずらりと並んでいる。規模は、日本でも町と呼べるくらいだろうか。地上の建物が真四角で赤茶色の石造りなのは同じだが、表面の加工は洗練されていて、生チョコよりもプラスチック製のブロックに見える。壁には窓があるのか、内側から漏れる明かりが、暗い山肌に星のように散らばっていた。
おおー。いかにも、百年分の文明が進んだ感じだね。
それにしても、これどうしよう? あっという間に見つかったぞ。気まずい。
結界魔法のおかげで寒くはないので、翔一はそれからさらに十五分ほど時間を潰した。姿を隠したまま町に近づいてみたり、石の柵で囲まれた牧場らしき場所で毛の長いふかふかの家畜を撫でたりと、適当に遊んでおく。
家畜の動物は、とても大人しくて可愛かったです。羊の毛が真っ直ぐになったような生き物で、額に白い一本の角がありました。ケヒューの民さんとお揃いだね!
良し、そろそろいいか。
朗報を引っさげて仲間の元に戻ると、翔一はエレナ、ギャバン、セシルの三人にとっ捕まって、乾燥機に放り込まれたタオルのように、ぐるんぐるんと振り回された。
「え、なになに? 待って? 苦しいからやめて!」
真正面にいるエレナが鎖骨の辺りをバシバシ叩きつつ、眉を釣り上げて怒鳴る。
「あなた、いまなにをしたの! 説明しなさい!」
ギャバンはすでに、言語が崩壊したような有様だ。肩を掴んで、強引に振り向かせようとする。
「お前という奴は本当に! いっつもいっつも、なんなんだ! 吐け! いますぐに吐くんだ!」
いや、本当に吐いちゃうから止めて?
「ねえ、ショウ! あなた、どうして空を飛べるの? ここには魔力が無いのに!」
セシルの台詞で、ようやく状況が掴める。ああ、それね。
「説明するから、離してー」
ひとまず解放してもらい、キャンプ地とした家に戻る。
同盟の代表さんが作ってくれた夕食は、ミシャ国でも食べた牛っぽい肉のシチューだった。実に美味い。このままお腹いっぱい食べて、ゆっくり寝たい。
そうは問屋が卸さなかった。
「だからね、色々と実験してたのよ。いくら別の場所に転移できても、行ったきりになったら戻れないでしょ? 魔力は、あの惑星にしか無いんだから」
「そうよ。私たちは、この星じゃ誰も魔法を使えないわ。なのに、いったいどうやって……」
「エレナ嬢。まずは、ショウイチの話を聞こう」
ギャバンがエレナの言葉を遮って、続きを話せるようにしてくれる。委員長は、本当に頼りになるね。さっきは取り乱して、大変なことになってたけどね。
「その問題を解決したのは、あの首輪だよ。俺は、あっちに行って半年後くらいには、地球への転移に成功してたんだけどさ。その時は、首輪が発動して頭が割れるように痛くなったから、すぐに戻ったんだ」
翔一が言うと、勘の良いキリとタオの顔色が変わった。遅れて、ギャバンもハッとしたように目を見開く。
「逃げ出すのには失敗したけど、おかげで気づいたんだよね。あの首輪は、どんなに離れていても……それこそ、繋いだ相手が別の惑星にまで逃げても役目を果たすんだ。ということは?」
「首輪と首輪の間で、魔力が繋がっている……」
タオがつぶやいて、感心したように大きく息をついた。
「ショウチャンさん、やっぱりすごいです。魔山にも、あなたみたいな師は、なかなかいないですよ」
「ええー……つまり、どういうこと?」
混乱しきりのエレナの肩をキリがぽんぽんと叩く。
「つまり、首輪の魔法を改造して、あっちの惑星から魔力を吸い上げてるってことだな。だからショウは、この惑星でも魔法が使えるし、一緒に連れて来た同盟の奴らや俺たちを無事に送り帰すことも出来る」
「わけがわからない……」
頭を抱えてしまったエレナを見下ろして、マッケンがランプをチカチカさせた。
「エレナ、深く考えずとも良いのではないですか? ショウチャンは、我々を必ず元の居場所に帰すと確約してくださいました。今回の実験では、その方法も明らかになったのです。ここはひとまず忘れて、当面の目的に集中しましょう」
「そ、そうね……ああ、お爺ちゃんたちの仲間の町が見付かったんだっけ?」
「おう。隣の山にあったぞ!」
それを聞いて、ケヒューの民の三人が身を乗り出した。
「ま、まことでありますか!」
「うん。結構近いから、明日の朝にでもお邪魔してみようか。俺がみんなを運んでやるからさ」
「なんという……」
最長老が声を詰まらせてまた泣き出したので、その夜はお開きとなった。
いやあ、それにしても怖かった。まさか、今頃になって魔法について追求を受けるとは。
俺に任せろって言ったのになあ。信用されてないね! 勇者なのにね!
それにしても、もうひとつの謎には誰も気づいていないのかな。ま、いいけど。
第一町人、発見!
「おはようございまーす!」
翔一は、団体様をひとまとめに隣の山まで運ぶと、赤茶色の町で最初に出会った現地人に、元気良く挨拶した。
「お、おはようございます……?」
現地人は、ケヒューの民の若い女性だ。何種類もの色糸を使った模様織りの服に、フードの付いた袖無しの上着を重ね、分厚い手袋とブーツで防寒している。寒い土地なので、脚を守るのもスカートではなく、暖かそうなズボンだ。
彼女は片手に鞭を持っており、ちょうど家畜のいる牧場に出て来たところだった。翔一を始めとする異星人たちを見て怯えた様子だったが、すぐに三人の同族に気づいて肩の力を抜く。
「ええと……この辺りの方じゃありませんよね?」
「はい! 俺は遠藤翔一です。ショウちゃんって呼んでね!」
「は、はあ……」
「おい、ショウイチ。ここは当人たちに任せて、お前は後ろに下がっていろ」
「委員長、ひどい!」
まあ、ギャバンの言うことはもっともなので、翔一は大人しく引き下がった。
その後、女性と最長老が五分ほど話をして、翔一たちは近くの建物に案内される。
「ええ。いまでも、歴史の教科書に載るほどの大事件として伝えられています。なにしろ、ひとつの町から住民が一斉に消えてしまったんですから」
「その当時にフジャ町に残された方々の、現在の消息はご存知でありましょうか」
「すみません。さすがに、私もそこまでは……ああ、父さん。ちょっといい?」
建物のひとつに着くと、女性はつやつやとした石造りのドアを開いて、中に呼びかけた。
「すぐに、市長さんに連絡を取って欲しいの」
「市長に? なんだって……おい、その人たちはなんだ」
出て来たのは、翔一が連れて来たケヒューの民の若者に雰囲気の似た、背が高くて筋肉質の中年男性だ。百年が過ぎても、種族的な顔の特徴はあまり変わっていないらしい。娘さんと似た服を着て、頭には角の高さにカラフルな紐を巻いていた。
「お初にお目にかかります。わしはその昔、隣山のフジャ町に住んでおりました、ホイス・ロ・ワゴーと申します」
最長老が深く体を折るお辞儀をすると、男性の態度が軟化する。
「ああ、そりゃあどうも……え? あの、いま何と?」
だがすぐに、男性は面食らったように目をパチクリさせた。
「フジャ町ですか? あそこはもう、八十年は昔に閉鎖されて……」
「はい。長い年月を越えて、ようやく故郷に帰って参りました。我々三人の他にも、まだ万を越える民が、この地に戻ることを望んでおります」
「いや、ええと、待ってください。いったいなんの話なんです?」
それから色々あった。
詳細は省こう。ものすごく面倒なので。
ざっくり説明すると、最長老たちは市長に面会し、さらに県長と面会し、最終的には国のトップである国会長にまでお目通りが叶った。
この惑星では、かなり昔に気球が、そして五十年前から飛行船が運行されており、危険なガスの溜まっている山裾をマスクを付けて歩かなくても、大勢が簡単に他の山へ移動できるようになっていた。おかげでケヒューの民たちは、この広大なる山々を次々に開拓して、ひとつの国家を作り上げていたのだ。
まあ、そんな話は置いといて。
翔一は、タクシーよろしく惑星と惑星を行ったり来たりして、引っ越し準備の終わったケヒューの民たちを運んでは、その結果を同盟国のお偉いさんに報告し続けた。適当に。
きちんとした報告は、六カ国からの代表さんたちがやってくれた。仕事の出来る男ってすてきー!
そうこうしているうちに、閉鎖されていたフジャ町が改装、増築され、次いで新しい町もどんどん造られ、ひとつの山が異世界から戻った人びとの運営する市と認められた。彼らには百年分の断絶があるので、今後も苦労が続くだろうが、もう魔力による病気に悩まされる心配は無い。
強く生きて欲しい。俺には関係ないし。
その後、異世界基準で半年以上もかかって、ついにケヒューの民は、最後のひとりまで故郷の惑星へ戻ることが出来た。
こうして、翔一が勇者として召喚された異世界において、魔族は完全に消失しましたとさ。めでたし、めでたし。
と言っても、他にもやることは沢山あった。
「お母さん! お父さん!」
タオは大声で叫ぶと、翔一たち仲間を置き去りにして、全速力で駆けて行った。
ここは、ルールーシ・タオ少年の、生まれ故郷の村である。
日本の里山に似た、とてものどかな田舎だ。家も三角屋根の平屋建てで、石の土台に木製という簡素なもの。気候は穏やかで、夏が近いためとても暖かく、農作物の元気に育つ畑がどこまでも広がっている。
しかし、雑草や木々の葉が青い。なんか、慣れないね。
全体的に青い景色の中、ひとつの畑で農作業をしていた男女が、弾かれたように顔を上げてこちらを向く。先にタオを認識したのは、和服に似た野良着に前掛けをした母親の方だった。
「タオ? タオなの!」
母親は手にしていた収穫物を放り出して、あぜ道を走って来た我が子を抱き止める。
「ああ、信じられない……」
「ただいま、お母さん」
「あんた、いままでどうして……いや、いいさね。お帰り、おかえり」
ぎゅうぎゅうと抱きしめられて、タオは少し苦しそうだ。その頃になると、父親の方も硬直から復活して、がばりと両腕を広げた。
「おい……生きてたのか、タオ!」
彼は、妻ごとタオを抱きしめて、おいおいと泣き出す。感動の再会は、のんびりと歩く翔一たちが彼らの元に着くまで続いた。
タオの生まれ故郷はそれほど文明が発達しておらず、戸籍もいい加減なものだった。しかも、彼はほんの五ヶ月ほど姿を消していただけなのだ。あっさり元の住民として迎えられ、さらには魔山での修行も再開させて貰えました。良かったね。
はい、まだケヒューの民さんたちの引っ越しをしている最中の話です。たまには休みをとらないとね! ブラック勇者なんて柄じゃないのよ。
休暇中の翔一たちは、魔王セシルを加えた七人だけで、タオの故郷にお邪魔したのだ。彼の両親を始めとするご家族の皆さんには驚かれてしまったが、翔一が元気に挨拶をして、ギャバン委員長とエレナが丁寧に説明をすると、その日は村を挙げての歓迎会になった。
最初の「勇者の故郷訪問、みんなで楽しく惑星間旅行をしよう!」は、こうして大成功に終わる。
翔一たちは、タオの祖父にも会うことができた。本家の長老として大切にされており、右の手首から先が無くとも器用に農作業をこなす老人だ。もう九十になるらしいが、まだまだカクシャクとしている。タオが戦に出たと告げると、可哀想なほど動揺していたが、話を聞くうちに大笑いしてくれた。
「だがな、もう戦なんぞ出る必要はない。タオはこのまま道士になって、いっぱい勉強するんだ。それで、この国をもっと良くしてくれ。それがいちばんいい」
翔一たちは詳しく話を聞くうちに、魔山の道士というのは、どうやら国の学者のようなものなのだと理解した。昔の天文博士のように星を読んだり、様々な研究をしたり、政治に関わるような道士もいると言う。彼は魔法少年タオではなく、学者先生タオを目指していたのだ。しかも、魔山に入るための試験を一発で合格した、村の期待の星らしい。
え、すごくない? タオ君、めちゃくちゃ優良物件じゃん。俺が将来に行き詰まったら、助手として雇ってくれないかなあ。
翔一たちは村での滞在を満喫すると、ひとまず連合国家のある惑星に戻った。タオも魔山に挨拶を済ませて、一時的な休学を取り付ける。次の休暇には、エレナの故郷へ行く予定だ。
なぜ、こんなに面倒なことになっているのか。
そこには、こんな事情があった。
戦争は片付いたし、ケヒューの民の引っ越しも順調だ。荒れてしまった旧同盟国領の後始末は、大勢の流民を抱えた現地の国々に任せればいい。
そんなわけで翔一は、もう用事の済んだ仲間たちを先に帰してあげようと申し出たのだ。しかし、すぐに全員から猛反対を受けてしまう。
真っ先に、マッケンが頭のランプをチカチカさせて言った。
「自分は、軍事訓練中に艦隊を離れてしまいました。この意味がおわかりですか、ショウチャン。自分が確実に軍籍へと戻るためには、ただひとつの証拠だけではなく、あらゆる記録が必要なのです。全ての惑星にお供しますよ。反論は許しません」
エレナは、タオを後ろから羽交い締めにして言う。
「わかってるわよ。いつかは、元の世界で離ればなれに生きてかなきゃならないんでしょう? 私にだって家族や友達や、それに仕事があるんだし、わかってるのよぅ……だからって、あなたに別々に送られて、はいさようなら、なんて嫌なの! ちゃんとタオくんのご家族にも挨拶して、お別れを言いたいの!」
ブレない奴である。
ギャバンは、いつもの真面目顔よりさらに冷たい能面になって、至近距離から睨みつけて来た。
「馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、お前は本当に、救いようのない大馬鹿者だな。私がなんのために、こんな世界でもハリン族の剣技を磨いて来たと思う? お前のようなたわけが、ふざけた口を利いた時に、真っ二つにしてやるためだ!」
うん、意味がわかりませんねー。切れ味の良さそうな剣を構えるのも止めてね。怖いから!
キリは、どうでも良さそうだった。
ですよねー。さすがは心の友!
しかし、彼は後から翔一を自分の部屋に引き込むと、悪い顔をしてこう言った。
「お前、一度の転移で、どのくらいの荷物を運べる?」
「うーん、どのくらいかね? 人間なら、三十人くらいが限界かな。なんで?」
「俺は、こんな世界はクソ食らえと思ってるが、出される酒のいくつかは悪くない。それと、ケヒューたちの星で造られてた果実酒な。あれも美味かった」
「ああ、なんかスッキリした梅酒みたいなやつね。すんごくアルコール度数が高そうだったけど」
「あいつらに言われて、これから他の惑星にも行くんだろ? まだまだ、美味い酒に出会えると思わないか」
「ああ……なるほどね?」
翔一は、皆まで言うなとキリの肩を叩いて、ニカッと笑う。
「一往復につき、金貨一枚でどう?」
「乗った!」
友情を深めた彼らは、固く握手を交わした。
翔一とキリだけは、半年の間に二人だけで、こっそりとあちこちの惑星を飛び回りましたとさ。
いやあ、儲かりました! さすがは勇者キリ、金払いがいいのなんの。あいつ、国からの報奨金のほとんどを酒に変えたんじゃねえかな。アル中で死なないでね!
俺は、酒よりも肉だからね。酒樽から埃を被った瓶まで、大箱に入れてじゃんじゃん運びましたよ。毎度ありー!
最後にタオが、翔一の上着の裾をつまんでお願いしてきた。
「あ、あの……僕は、魔山で修行をするのに後悔は無いんです。ずっと、家族のために道士になって、みんなに楽をさせてあげたかったから……でも、もし他のみんなの住んでいた所に行けるなら、別の世界ってやつを、たくさん見ておきたいんです。きっと、すごく大切な思い出になるから……だめ、ですか?」
「タオ君はええ子やなあー」
翔一はタオの頭を撫でて、任せなさい! と胸を張った。
つまりは、そういうことになったのである。
「あのさ。私のこと忘れてない?」
セシルは、翔一の頬をギュウと抓ってきた。
「痛いいたい。止めないか、この魔王め。我は勇者なるぞ」
「もう魔王じゃないよ! じゃなくて、先に一度だけ帰らせてよ。せめて大学に休学届を出しておかないと、このままじゃ退学になっちゃう!」
「へー。間に合うんですかねー」
「やってみなきゃわからないでしょ!」
ガツン、と足を踏まれたので、魔王様をアメリカまで運んであげました。ひでえ暴力女だな、こいつ。
休学届は、なんと彼女の両親が機転を利かせて、失踪の三日後には出してくれていました。おい、無駄足だったじゃねえか。
まあ、警察に捜索願なんかも出ていたので、それらを取り下げたりなんだりと、結構な書類仕事や顔出しがあった。やったのはセシルで、翔一はその間、ロスの高級ホテルでゴロゴロしていただけだが。
全ての用事を終わらせると、セシルはスッキリした顔でホテルの部屋にやって来た。
「ごっめーん、待った?」
「うるせえよ。もうお前、このままアメリカに居ろよ」
「せっかく休学できてるのに、お金のかからない異世界旅行を諦めろっての? こっちはまだ冬だし、来期まで暇なの。私も、みんなの星に付いて行くからね!」
こいつ、本当に魔王だわ。ケヒューの民の人選、最高にキマってたね! 嬉しくねえぞ!
ここまで来ても、誰ひとり翔一を問い詰めに来ない。おっかしいな。妙に鋭いエレナとか、頭の良いギャバン委員長とか、ロボットなマッケン辺りは、そろそろ気づいていい頃なんだけど。
だいいち、この魔王はなんでわからないんだ? 自分で言ったんじゃないか。魔族側で魔法を使えるのは、異世界から呼ばれた自分だけだ、って。
不思議ですねー。
いったい誰が、魔王セシルを召喚したんですかねー?
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