男と女

@k9k

男と女

俺は彼女に隠し事がある。 それによって、今彼女は勘違いをしている。 そして、俺はそれによって喜んでいる。 と言うのも他の人に渡すための指輪を彼女は見つけてしまいその結果、 婚約指輪と勘違いしたのだ。 「どうしたものか」

これは言うべきなのだが言う暇を与えないほど喜んでいる。 「違うんだよな~」 

もし、 言ったとしても誰に渡すとかも言えない。 そもそも見つかったのがいけないのだ。 俺は脇汗が止まらなかった。

 私は彼氏を騙している。 それを見て私は楽しんでいる。 「私に隠し事をするから」

と言うのも私は彼が隠し事をしている現場を見てしまったのだ。 それは約2時間前、 私が彼とデートの前にエステでも行こうと外を歩いている時に彼と知らない女性が宝石店に入り指輪を買うところを見てしまったのだ。 私は真っ先に彼の所に向かって怒ってやりたかった。 しかし、 車に指輪を仕舞う所を見て私は彼を困らせてやろうと思い今に至る。 「この女ったらし!」

 俺は彼に隠し事を話すか迷っていた。 

話したら話したで激怒するかもしれない。

けどこの先を考えたらと思うと話した方が良い。 「誰か助けてくれ!」

 この男まだ話さないつもり?二股かけといておまけに二重結婚なんか考えてるのかしら! あり得ない! 「この男を地獄に落とす!」

 俺は決意した。 話そうと!

 「あのさ、 勘違いさせちゃってごめんねそれ、 実は僕のお父さんに渡すものなんだ。 お父さんが昔お母さんに自分と同じ指輪をあげたんだけど、 最近無くしたらしくてお父さんに頼まれて同じ物をオーダーメイドでつくってもらいにあの店に」 僕は決死の思いで言った。 

 「は?」

 「ごめん! 変な期待させちゃって、 けどこれで分かった。 君は僕と結婚したいって!僕も同じ気持ちだし、 けど今回は違うんだ! 本当にごめん」

 「いや待ってあの女は!?一緒に指輪買ってた!」 

 「えっ?もしかして姉貴のこと?ってか見てたの!」

 「嘘、 絶対嘘お姉さんがいるなんて聞いてない!」

 「え!?待って君、 僕が   ま、 まさか勘違いして僕を困らせようと!?もー何がなんだか分かんないよ」 

 「それはこっちのセリフよ!」

 「知らねぇーよ何ではっきり言わないんだよ!ってか二股かけてるとしてすぐに別の女に会いに行くか?そんなことしたらバレるだろ?」

 「そういう女ったらしだと思ったの! 怒りで冷静じゃなかったの!」

 沈黙  

 「ごめん私が勘違いしたせいで」

 「いや俺も緊張し過ぎて興奮しちゃってごめん」 

 彼女 「笑笑」

 彼 「笑笑」

 良かったー笑い話になって。

  

 と言うのも隠し事がもう少しで彼女にばれるところだった。 どういうことかと言うと姉貴とお父さんの指輪を作ってもらいにあの店に行き指輪と他にアクセサリーも作ってもらってたのだ。 <aya>と言うイニシャルを刻んだアクセサリーを

 無論彼女に見られたら多分殺されるだろう。 しかし頭に血が上り何を買ってたのかは見ていなかったようだ。 まぁまだ彼女と結婚なんてものも考えていない。         マジ女ったらしだな俺!

 

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