第45話 小豆太郎侍

 ずうん、ずうん、と重々しい地響きが洞窟内に数回にわたって響いた。外にいるライタが山に向かって雷を落としたからだろう。これが「準備完了」を知らせる外からの合図でもある。どうやら、魔物たちの避難が無事に完了したようだ。


 顔を上げて通路の奥を見据える。真っ直ぐ進んだ先は大きく開けた空間になっており、そこが闘技スペースとなっているらしい。つまり、ヨーゼフと残りのチンピラたちはあそこにいるというわけだ。さてさて、こっちも仕上げにかかるとするか。


 よしっ、とその場で軽く気合いを入れ、俺は奥へ向かって「おおーいっ! てぇへんだーっ!」と声を張り上げながら一気に駆け出して行った。


「おーい親分っ! てぇへんだてぇへんだーっ! 『悪雷』が出たぞーっ!」


 そう叫びながら闘技場へ駆け込んでいくと、座椅子のようなものに腰かけているヨーゼフと、その周辺でまばらに立っているチンピラたちが驚いた顔でこちらを振り向いていた。


「お、おい貴様っ、何故こんな場所にいる! 見回りはどうした!? それに『悪雷が出た』とはどういう意味だ! 今の地響きと関係があるのか!?」

「それが、さっき見回りから戻ってきたら洞窟の入口のところでこっちの仲間が数人ぶっ倒れてまして、『これは尋常ではないぞ』と思い、こうして急いで駆け込んで来た次第なんですよ! こっちは大丈夫ですか!?」

「こ、ここには何の異常も無いが……あっ、そ、そう言えば、牢の方へ行った奴らが一向に戻ってこんような……」

「なんですと? くっ、入口で倒れていた奴らがそうかもしれません……」

「何!? き、貴様がおりながら、一体何をしておったのだッ!」

「や、どうも見回りに出た一瞬の隙を突かれてしまったようで――」


 と、その時、再び洞窟の中に「ずうん!」という重低音が響き渡り、それと同時に天井から細かい石や砂のような物がパラパラと周辺に飛び散った。それを受け、ヨーゼフたちが「ひいいっ!」と動揺した悲鳴を上げる。俺がヨーゼフを外に連れ出すまで、断続的に雷を山に落とし続けるようライタに頼んでおいたのだ。


「むうっ、兎にも角にも、ここにずっと留まっていては危険ですぞ! 脱出します! 皆さん、私に付いて来なさい!」


 くるっと身を翻し、手招きしながら「さぁさぁ早く早く! 生き埋めになっても知りませんよ!」と急き立てると、ヨーゼフたちは慌てて俺の後ろに続いて、洞窟の出入り口を目指して一気に駆け出し始めた。


 脱兎の如く通路を駆け抜け、やがて見えてきた洞窟外から差し込む光へ向かって飛び込むようにして洞窟から抜け出す。すると、眼前の広場には仁王立ちする小さな人影のようなものが見え――。


「げえっ! あ、あれは、まさか……!?」

「ら、莱江山の悪鬼……!?」


 その小さな人影の正体を察したチンピラたちは低い声でうめくようにして呟いた。ヨーゼフも棒立ち状態で目を大きく見開き、言葉を失って口をパクパクとさせている。一方、注目を集めているライタは恐れ戦くヨーゼフたちの様子に満足したのか、仁王立ちしたまま満足気に大きな笑顔を浮かべていた。


「いかにもそのとおり! おれが莱江山の悪雷だっ! おれはお前たちの悪事なんかすべてお見通しだぞ! きわめてイカンのイをヒョーメイするっ! お前たちは全員、この山ごと木っ端みじんの消し炭だ!」


 チンピラたちは「山ごと木っ端みじんの消し炭」という言葉を聞いて顔を真っ青にし、たちまち「ひーっ!」「お、お終いだあ!」「おい、一か八か逃げようぜ!」と阿鼻叫喚の騒ぎに包まれた。俺はそんなチンピラたちの前にグッと足を踏み出し、ライタから庇うようにして間に立ち塞がってみせる。


「お、おおっ、アズキバタケの旦那っ!」

「あっ、そ、そうだ、こっちにはアズキバタケの旦那がいるじゃねえか!」

「旦那! この前みたいなド派手なのを一発かましてやってください!」

「フッ、言われずともやるさ……こういう時のために俺が雇われたんだからな。世にも恐ろしい莱江山の悪鬼を退治てくれよう、小豆太郎! 安心しろ! 悪雷なぞ、この謎の武芸の達人がそれはもう見事に成敗してくれるわ! 全てこの私に任せておきなさい!」


 俺の頼もしい言葉を聞いたチンピラたちが「おお~っ!」と期待に満ちた歓声を上げる。ヨーゼフもその一番後ろで身を隠しながら、「そんな口上は良いから成功報酬が欲しければとっとと倒さんか!」と吠え立てていた。


「ほほー? ずいぶんと威勢が良いのがいるみたいだなっ! 確かに中々手ごわそうなヤツだけど、結局木っ端みじんになることには変わりないぞ! でも安心していいぞ、後ろの奴らともすぐに会えるからな……あの世でなっ!!」

「ふん、そう強気でいられるのも今のうちだけだ! お前を討ち取り、報酬をきっちり満額頂くとしよう! ……あっ、ちょっと全員、巻き添えを食わないように後ろの方に下がってもらえる? そうそう、その辺で良い。よし、それじゃ――土遁『ジェリコの壁の術』だ!」


 地面に両手を突いて適当な呪文を唱えるや、洞窟の出入り口をぐるっと囲むようにして高さ六メートルほどの分厚い土壁が出来上がった。そしてピョンッとジャンプして一旦その壁の上に乗っかり、またジャンプして壁の向こう側へと着地する。これでヨーゼフたちからはこっちの様子は全く分からないはずだ。


 ひとまずこれでよし、と軽く息をついていると、少し離れた木陰からセツカがひょこっと姿を見せた。そちらに向かってチョイチョイと手招きし、セツカが近くに寄って来るのを待っていると、すぐそばにいるライタは待ち切れないといった様子で「どうだったどうだったっ?」と俺に向かって興奮気味に口を開いた。


「シンタロー、さっきのやり取りで良かったか? 問題ないか?」

「おお、全く問題無かったぞ。次はその辺に適当に雷落として地面を焦がしてくれるか?」

「おうっ、どーんと任せとけ!」

「よし、どーんと任せたぞ。お、セツカも来たな。セツカは壁殴って戦闘音を演出してくれ。分厚く作ってはあるけど、殴りすぎて壊さんようにな」

「ほいほーい」


 俺の指示を受けたライタがバチバチッと音を響かせながら広場に雷撃を落とし始め、セツカも土壁に近寄って「ドカッ! バゴッ!」とサンドバッグの様にこぶしで殴り始める。音だけを聞けば、まるでこの広場で激しい戦闘が繰り広げられているかのように聞こえることだろう。まぁほんとに「音だけ」なわけだけど。


 程なくして広場はライタの雷撃により黒焦げた穴ぼこだらけになり、良い具合に戦闘したような感じに仕上がってきた。よし、そろそろ俺の渾身の「悲鳴」の出番だな。


「ごほんっ、ンッンーっ! え~、それではひとつ、渾身の悲鳴をば……らっ、らめえええええええええええええええッ!! そんなしゅごいのぶちこまれたら壊れちゃいましゅうううううううううううううっ!! んほおおおおおおおおおおオオオオオオオオオオオオオ――――――ッ!!! ……うん、まぁこんなもんかな。おいセツカ、撤収撤収っ」


 俺の見事な悲鳴が終わると同時にセツカも壁を殴るのを中止し、一緒に広場の崖側にある茂みに向かって素早く移動する。茂みのそばまで寄ると、先に身を潜めていた京四郎とハトちゃんに加えて、ゴーレムにがっちりと握り込まれたまま白目を剥いているマリーの姿が目に入った。マ、マリーのやつ、まだ気絶してたのか……どんだけハタケに魔力吸い取られたんだよ。ま、日頃の行いの報いだな。


 そのまま茂みに飛び込むようにして俺とセツカも身を潜め、体を洞窟の方に向けつつ、横にいるハトちゃんたちに声をかけた。


「ハトちゃん、魔物たちはもう十分遠くへ逃げたかな?」

「ええ、かなり離れたと思いますよ。キョウシロウ君の作った複数のゴーレムが魔物たちを担ぎ上げて、あちこちに向かって全力で走って行きましたので」

「なるほど、なら大丈夫そうだ。んじゃ京四郎、そろそろ俺が作ったあの壁を壊してくれるか? ヨーゼフたちを押し潰さないようにだけ気を付けてくれな」


 京四郎はこくりと頷くと、土壁を見据えながらその小さな両手を前にかざした。すると瞬く間に土壁がガラガラと崩壊し始め、土煙がもうもうと舞ったのち、洞窟の出入り口の前で縮こまるようにして身を寄せ合っているヨーゼフたちの姿が露わになった。あらら、随分と怖がっちゃってるな。それだけ俺の「悲鳴」が真に迫ってたってことなんだろうけど。


 どれ、ひとつ様子を窺ってみるか、と俺はエルカイヤーに手を当ててヨーゼフたちの会話を拾い始めた。


「か、壁が崩れたぞ……!?」

「さ、さっきの気持ち悪い叫び声は一体なんだったんだ……?」

「あれっ、アズキバタケの旦那がいねえぞっ!?」

「えっ、ま、まさかあれだけ大口叩いてたってのにやられたのか!?」

「ば、馬鹿なっ! あれだけ偉そうにしとったのに!?」


 目論見の外れたヨーゼフたちは激しく動揺し、血の気の引いた顔で広場の真ん中あたりにいるライタを見つめていた。一方のライタはさっきのように満面の笑みを浮かべ、ガタガタと震えているヨーゼフたちをまるで見下ろすかのようにして堂々と仁王立ちしている。


「さっきのヤツはなかなかの手練れだったけど、相手が悪かったなっ! おれの雷で真っ黒コゲの消し炭になって、風に吹かれてどっかへ飛んでいっちゃったぞっ! でも安心しろ! おまえたちもすぐに黒コゲの消し炭になって、風と一緒に気持ちよ~く空を飛んでいけるからなっ!!」


 ライタの恐ろしいような恐ろしくないような言葉を聞いたヨーゼフたちは「ひいいーっ!」と大きな悲鳴を上げ、チンピラの何人かは恐怖のあまり腰が抜けたのか、その場にへたり込んでしまっている者までいた。それを見たライタは嬉しそうにうんうんと何度か頷き、再び口を開く。


「……と、ほんとーならお前たちを山ごと黒コゲにするつもりだったけど、今日はさっきのなかなか強かった奴に免じて、お前たちの命だけは助けてやることにするっ! 死にたくないやつは今すぐ洞窟からはなれろっ!」


 宣言するや否や、ライタの体が青白く発光し、ばちばちと火花のようなものが激しく周辺に飛び散り始めた。ヨーゼフたちはライタの尋常ではない様子にしばし呆気に取られていたようだが、少しすると正気に戻ったのか、我先にと洞窟の出入り口から距離を取り始める。


 それを見届けたライタは大きく振りかぶると、そのまま左足を高く持ち上げながら右手をだらんと下に垂らした。その垂らした右手の先には球状の青白い光が収束しており、バチッ、バチバチッ、と断続的に激しい音を発生させている。そして、ライタはゆっくりと前方に体重移動し始め――


「どっせえええええええええ――――――――――――――いッ!!!」


 気合いの声と共に、マサカリ投法で凄まじい剛速球を洞窟内へと叩き込んだ。


 ライタの手から放たれた小さな青白い光の球は洞窟の中に吸い込まれるようにして真っ直ぐ飛んでいき、直後、洞窟内から強烈な閃光が発生すると同時に凄まじい爆発音が周辺一帯に鳴り響いた。


 山全体が苦しんでいるかのようにグラグラと激しく揺れ、怪獣の悲鳴のような不気味な音が周辺の山々にこだまする。そして再び洞窟内から大きな爆発音が響いてきたかと思うと、粉塵が猛烈な勢いで外に向かって吐き出され、洞窟の天井がガラガラと崩落し始めた。


 事前に洞窟から距離を取っていたヨーゼフたちだが、爆発の衝撃が凄まじすぎるのか、そこら中でもんどり打つようにしてスッ転んでいる。ヨーゼフたちよりもっと遠くにいる俺たちですら思わず地面にしがみ付いちゃってるほどだ。


「う、うわ~、なんだあのとんでもない破壊力……破壊しきれないようだったら京四郎の土魔法で山の内部を崩壊させてもらおうかと思ってたけど、あれなら施設はもう粉々だろうな……」

「い、いやはや、流石はライタ様……この凄まじい力、長期間眠りについていたとは微塵も感じさせませんね」

『あ、ありゃ流石にあたいでも吸いきれなくて粉々になっちまいそうだ……』

『ほう? これは良い事を聞いた。莱江山に戻ったらライタ殿に頼んでナマクラに雷撃で喝を入れてもらうとするか。喜んで引き受けてくれるだろうしな』

『はあ? テメェの方こそドス黒い汚れを雷で落としてもらった方が良いんじゃねえか!? 汚れた兜なんぞ身に着けてたら旦那の品位が疑われちまうってんだ!』

『よよっ、汚れ!? ききき貴様、それがしの兜の色を汚れと――』

「こら、もう作戦も最終段階なんだから喧嘩しない! 俺たちも離脱する準備するぞ! 京四郎、ゴーレムでハトちゃんとセツカを抱えて崖の斜面から駆け下りて、先に山の麓で待っててくれるか。あ、そこで気絶したまんま握り込まれてるマリーもちゃんと忘れないようにな。俺もすぐに追いつくから」


 俺の言葉を聞いた京四郎はこくんと頷くと、たちまち傍らに三体のゴーレムを作り上げた。そしてそれぞれがハトちゃん、セツカ、京四郎を背負い、崖の向こうにピョンッとジャンプして消えていく。結構急な斜面だけど、まぁ京四郎に任せときゃ大丈夫だろう。


 さて、ライタの方も離脱する準備出来てるかな、と洞窟の方へ視線を戻すと、すっかり崩壊してしまった洞窟の入口と、広場のあちこちで唖然とした顔で倒れ込んでいるヨーゼフたち、そして崩れた岩場の上に立って腕を組み、ヨーゼフたちを睥睨しているライタの姿が目に入った。


「どうだ! おれの力、存分に思い知ったかっ! 今回はこれくらいで勘弁してやるけど、おれはおまえたちが悪さしないように常に見張ってるからな! その事を決して忘れるな! それでは、この言葉をもって別れのアイサツとさせていただきますっ! とうあっ!!」


 掛け声と共に、ライタは山の頂上の方へ向かってぴょんぴょんとジャンプして岩場を渡って行き、そのまま山の陰に姿を消した。よっしゃ、これで完全に任務完了だ!


「よし、それじゃ俺たちもここを脱出して莱江山に戻るとするか! あ、そこの崖から飛び降りるけど、ちゃんと火魔法で空を飛んでくからな。ハタケもクロも慌てないように。よし、行くぞー……へあっ!」


 ちょっと助走をつけて崖に向かって思いっ切りジャンプすると、俺の体はポーンと放り出されるようにして滞空し、間もなく真下へ向かって落下し始めた。それに合わせて手を真下に向け、「ファイヤーッ!!」と両手から勢い良く火魔法を噴射する。すると、瞬く間に俺の体がグンッと上に持ち上が――ることはなく、ほんのちょっと落下の勢いが弱まっただけだった。


「あ、あれっ!? おかしいな、前はこれで飛べたはずなんだけどっ!!」


 慌てて「ほああーっ!!」と更に気合いを込めて火力を強くするが、やはり俺の体は自由落下を止めることはなかった。ま、まずい、このままじゃ地面に叩きつけられちまう! 今の俺の身体能力ならおそらく死にはしないだろうけど、怖い上に結構痛そうなんですけど!?


 身体中から冷や汗をダラダラと垂れ流しながらも必死に「ほっ、ほあーっ! ほああーっ!!」と気合いを込め続けていると、ふいに背中のハタケが『あっ』と幽かな叫び声を上げたのが耳に届いた。何か異常に気が付いたのか!?


「どうしたハタケ!? 何か気づいた事でも!?」

『えっ、いや、その……な、何でもないです』

「この緊急事態だからな、どんな些細な事でもいいんだぞ! 言ってくれ!」

『い、いや正しく些細な事なんで! 旦那に報告するまでもありません!』

『……あっ! さては貴様、我が君の魔力をこっそりずっと吸っておったな!? それで貴様が重くなりすぎてしまい、こうして我が君が飛べなくなったのであろう!? この莫迦者がっ!!』

「えっ!? また魔力吸ってた!!?」

『お、おいこらバラすんじゃねえこのドス黒っ! た、確かにちょこ~っと吸ってたのは事実だけどよう、空が飛べなくなるほどあたいは重かねえってんだ! だ、旦那は当然あたいの事を信じてくれますよね!? あたいと旦那の仲ですもんね!? ね!?』

「ああ、もちろんハタケの事は信じてるぞ! だから今はとりあえず放り投げていいか!? 魔道具だしこの高さから落ちても平気だよな!?」

『ちょっ、ちょっと旦那!? 信じてるなら放り投げないで下さいよッ!! 畜生、あたいは絶対の絶対に旦那から離れませんからねっ!!!』


 ハタケの「絶対に離れない」宣言の直後、唐突に背中から二本の白い腕が出現したかと思うと、俺の胴体にぐるりと腕を回してガシッと強力に抱き込んだ。ギョッとして首をよじって背中を覗いてみると、分厚い鉄板のような刀身から腕だけがまるでキノコみたいにニョキッと生えているのが目に飛び込んでくる。どうやら俺をホールドするために部分的に人化したらしい、というかそんな事出来るの!?


「きっ、気持ち悪っ!? お、おいハタケこの手を離せっ! 中途半端な人化は止めて今すぐ離れろッ!! じゃないと墜落しちゃうから地面に叩きつけられちゃうかラアアアア――――――――――――ッッ!!」


 俺の必死な叫び声は落下によって発生する風に掻き消されてしまったのか、ハタケはいっこうに俺の背中から離れようとせず、俺はそのまま真っ直ぐ崖下へ落下していったのだった――。

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