青い星
【スターマンの冒険Zero 第2星】
「ダメだっ!!エンジンシステムも作動しない・・!」
「お姉ちゃん怖いYO〜〜!僕たちどうなっちゃうの〜?」
「大丈夫よ、ホッシーゾ!ホッシー兄さんを信じましょう!」
いま、ハンドルを血眼になって操縦しているのは謎の星形ヘッドのホッシー。そして、妹のホッシーナ、弟のホッシーゾ。
現在、彼らは絶賛宇宙を遭難中だ。航行途中に突然、船体から出火してエンジンシステムも全く作動しない。
「HQ!HQ!応答せよ!こちらホッシー!船体後部から出火、及びエンジンシステムも停止!・・・あぁ、無線もまったく応答しない・・!」
一縷の望みをかけて、本部に無線を繋いでみるが全く応答しない。ホッシーは無線マイクを無造作に投げつけると、何か覚悟を決めたかのようにホッシーナとホッシーゾに語りかける。
「ホッシーナ、ホッシーゾ聞いてくれ・・どうやら万策尽きたみたいだ・・。これからオレたちはあの星へ不時着する!!」
「え・・!?あの星・・?・・・!!・・」
惑星を覆い尽くさんばかりの青い海、そして大地、
ホッシーナはいま自分たちが遭難しているのも忘れてしまうほどに、目の前の惑星に目を奪われる。
「・・・・綺麗・・・」
「お姉ちゃん!見惚れてる場合じゃないYO!僕たちどんどんあの惑星の引力に吸い寄せられているんだよ!」
ホッシーゾがホッシーナの肩を揺さぶって泣きわめく。しかし、頼れるお兄ちゃんホッシーはそんなことは意に介さず、冷静にコックピットのコンピュータを駆使して目の前の惑星の解析を始める。
「どうやらあの惑星の衛星軌道に入ってしまったようだ・・。ふむふむ・・あの惑星はこの太陽系の中の”地球”というらしく、70%以上は水に覆われている。そして、とても酸素が豊富なようだ・・」
「冷静に調べてる場合かっーー!!!って・・・なんか船がどんどん吸い寄せられてない?」
ホッシーゾがホッシーに激しいツッコミを入れたのだが、操縦機能を失った宇宙船がどんどん地球に吸い寄せられているのに気づく。
しかし、ホッシーはその疑問にさも当然かのように冷静に答える。
「あぁ、当然だ。なにせ僕たちは今まさに・・・地球に落下してるんだからな!!さぁ、2人とも!救命ポッドに入って脱出するんだ!!」
「なんだってぇぇぇぇーーーーーー!!!!!ああああああああああああああああああ!!!!!!落ちるぅーーーーーーーーーーーーーー!!!助けてぇぇーーーーーーーーーー!!!!」
3人が乗る宇宙船は操縦機能を無くし、地球に落下し始めた。
彼らの運命やいかに!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます