担任印と校長印をもら──いたい

〈前書き〉

 皆さん、おとつちわ!毎度お馴染み素人小説投稿者の音槌政旨です!さあ、本日も毎日投稿頑張っていきましょう!!


 それでは本日もお楽しみください! 本編、レッツゴーー☆

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「さて……。緊張もほぐれたところで……」

 僕がそこまで言うと、各々頷き返事をくれた。僕は扉を開け「失礼します」と言い、礼をする。──『語先後礼』先に言葉を言い、その後で礼をする。去年の末頃にマナー講座として習ったことがこんなところで活きるとは思わなかった。

 僕と悠梨だけが職員室に入り、9人には職員室の外で待機してもらっている。さすがに職員室にそんなスペースはない。

「1年3組の新黒田健人です」

「滝梨悠梨です」

「大越先生、枝木先生、野江先生、校長先生いらっしゃいますか」

 4人もの先生を一度に呼んだのは初めてのことだ。──もっともこんなことは稀だろうけど。

 時間にして30秒ほどだろうか。4人の先生が揃った。僕は持っていたA4サイズの紙を渡そうとする。すると校長先生がさえぎった。

「他のみんなも来ているんだから、一緒に校長室に来たらいい」

 と、いう言葉に従い、僕らは職員室から校長室に移動した。この校長先生は校長室のことを来賓などを迎える部屋ではなく、話をするため、という風に考えているのかもしれない。

 椅子は9つしかないため、僕らは扉に近いところに並んで立った。僕と滝梨は座ってもいい、と促されたが丁重に断った。

「えっと、ここに担任印と校長印を押して……ください」

 最後の語尾にちょっと困りながらも紙を渡す。すると、校長先生は笑顔で印鑑を手に持ち、大越先生は……焦ったような困ったような表情をしていた。ん?

「大越先生先に押してください」

 校長先生がそう言うが、大越先生は目を伏せる。そして言った。

「す、すみません印鑑がなくて……。ちょっと百均で買ってきます!」

 大越先生は校長室を飛び出していった。

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〈後書き〉

 というわけでいかがだったでしょうか!!


 感想・評価などお待ちしておりますし、良かったら知り合いにこの「音槌政旨」という一介の小説投稿者の名を広めていただければ幸いです。


 それではまた、明日の小説でお会いしましょう!サラダバーー☆

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