第5話 解放と呪縛
『これは.....強い。君くん本当に夢叶えられるよ!』
『え?』
『少々私の影響が強すぎたみたいだけど....
結果オーライさ!』
『僕の異能力はなんでしたか!?』
『君の異能力は.....』
異能力の記された紙を渡された。
《『血雫』(ブラッド・ドロップ)》
自らを出血させ、自分の血を凝固させたり液体化させたりと生血を自由に操れる。
また相手の血を浴びる度に、手の甲の紋章が浮かび上がる。
その紋章が指先まで浮かび上がると紋章が消えると同時に指先から1滴の血が垂れる
それを目に垂らすことで『睡蓮化』する。
『これが君くんの異能力さ。そして注目すべきは2枚目に書かれている効果』
《睡蓮花状態では相手の特性や異能力、魔法を解読しそのデータを元に魔法やスキルなどを発動させたり構造を解読して無効化や行動手段を読んだりできる》
『これが僕の解放された能力.....』
『血を操りながら、相手の異能力をコピーしたり無効化したりできるわけだね!でも、
構造を解読するのは君くん自身だよ』
『使えこなせれば...』
『最弱が最強になれるだろうね』
『運が良かったの、、かな、、』
『血を操れる私の影響が強く出たみたいだね~。一生感謝してねっ!』
『ありがとうございます!』
『これで並大抵の敵は倒せるね!』
『それが....僕...』
『僕??』
『血が苦手なんです!!』
『君くん~~~?!!!』
『昔から血を見ると少し真っ白になるというか!』
『君くんそれ致命的だよ!』
『どうしよう...』
『はぁー。まぁ仕方ないよ。徐々に慣れていこうさ』
『頑張ります...』
『でも素直に喜んでいいんじゃないかな!こんなに強力な異能力はなかなかいるもんじゃないよ』
『けど、結局...』
『バグでレベル100と表示される件。それが解決してないということだね?』
『はい...』
『強くなるまでは厄介ごとに巻き込まれそうだね...』
『はぁ、、い』
ラミアは自分のおでこをフェルのおでこにくっ付けた
『でも大丈夫。君の背中は私が守ると約束しよう』
『神様...』
『だから君は私の背中を守れるまで強くなるのだよ』
『はい!』
『その時を待ってるよ!それにしても君くん、1日で色々ありすぎて頭が混乱してるでしょ。今日は寝て明日フィールドに出ようか』
『そうですね!混乱の原因の7割は神様ですけど』
『あっ!酷い....か弱い女の子を..』
『1位2位を争う強さじゃないですか!』
『あー、これは償ってもらわなきゃかなー』
『僕はもっとズタボロ言われましたよ!』
『これはなぁー、1日お泊まりの刑かなー』
『なんですかそれ...』
『ってことでおやすみぃー!!』
『そこ僕のベットー!!』
『グースカグースカzzZ』
『はいはい!僕は床で寝ますよ!』
『あっ!てか僕の特性は??』
『不明って出た....グースカzzZ』
『起きてるんじゃないですか!しかも不明って!さらにグースカって口で言ってますよね』
『言ってないよ....グースカzzZ』
『もういいです。』
こうしてレベル100計画が始まった。
そして、実際は神様と歩む冒険生活にワクワクと緊張が止まらなかった。
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