第4話 血雫

『じゃあ、脱いで』


....


..


『は、はい?』

『服を脱いでと言ってるのさ』

『ぜ、全部ですか....?』

『バカ者!上だけにきまっているだろ...

変なことを言わせるな!』


攻撃的な性格の彼女が照れる姿は正直ドキッとした

『は、はい...』

『あと...こっちをみるな!』

『なんでですか?』

『わたしも脱ぐのだよ!私だって一応女性なのだよ?君くん!恥ずかしいじゃないか...』

『先言ってくださいよ~!』

お互い顔を真っ赤にして違う方向を向く。

『君くん。うつ伏せで寝ておくれ...』

『は、はいっ!』

『す、少しくすぐったいぞ』

ラミアはフェルの背中に指先についた血で紋章を書いた

『うっ!』

『変な声を出すな....フェルくん..』

紋章を書き終えるとラミアは自分の首を切り、その血がラミアの首筋から腹を渡ってフェルの紋章に垂れていく。

『うっ!冷たい』

『フェルくん、静かに..』

『はい...』

『よし完成だ...』

少し背中が熱くなってきた。


『もう服きますね!』

『ま、まだだ!フェルくん...』

『はい?』

『こ、こっちを向いてくれたまえ』


フェルはうつ伏せをやめ、仰向けになりラミアの方を向いた

『ちょっ!ラミ...』

ラミアは口にたくさん含んだ血をフェルに口移しをした。お互いの唇が触れ隙間から血が垂れる。フェルは身動きがとれない

『はい!』

震えた声でラミアがそう言うと、すぐにそっぽを向いた

『お、おしまいだ』

『あのー、、』

『こ、これは必要な儀式だったのだよ!私の唾液を混ぜることでより強力な力が注がれると考えたのさ!』

『別に嫌な気分ではなかったので...』

また口に出してしまった

『フェ...君くんは何を!』

『ああ!そう言うことではなくて...』

『まぁ、いい!それより結果が出たぞ』

『どうでしたか?』



ラミアは凄い勢いでベットから立った。

『これは.....強い。君くん本当に夢叶えられるよ!』

『え?』

『少々私の影響が強すぎたみたいだけど....

結果オーライさ!』

『僕の異能力はなんでしたか!?』

『君の異能力は.....』





フェルの異能力とはなんなのか。

そしてそろそろ洗濯物を取りに行かなアカン

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