第127話 宮城の問題。

 とりあえず、駅の地下にある店で注文したずんだシェイクを頼みこの飲み物がどういう味なのか非常に飲んでみる事にしてみた。

 味は確かに保障できないけど、それでも飲んで試してみようと思った。

 そして緊張しながら私はずんだシェイクを直紀さんに見せた。


「直紀さん。これを飲んで元気を出そうよ。」


「…。」


 どうやら彼はずんだシェイクをあまり好まないようで何があるのか非常に気になった。

 けど、直紀さんを元気を出す為にずんだシェイクを頼んだはずなのに彼はこの様子を見てもあまり良い印象がみえない。

 寧ろ、このずんだシェイクを見て非常に恐怖すら感じている顔にすら見える。

 この様子を見て彼がどこまでずんだシェイクが嫌いなのかよく分からないのでとりあえずは飲んでみる事にした。

 飲まないと判らないから猶更だと。


「では、いただきます。」


 直紀さんがこの味を嫌がる理由についてよく判らないのでとりあえずはこの味を試してみる事にした。


 そして私は禁断のずんだシェイクを味わってみて…、


 そしてずんだシェイクを飲みながら舌の絨毯でしっかりと味わっていた。


 すると、妙に変な味がしてきたのでなんかすごくまずい味だと思いつつも飲んでみた。


「直紀さん。なんか、ずんだシェイクが変に甘さが強いように感じる。」


「だろ。ずんだシェイクを飲んでどこから甘すぎる傾向があるでだろ。」


 私はずんだシェイクがここまで甘すぎると非常に嫌なのは良くわかる。

 ましてや直紀さんはロシア料理を普段作っている分、この甘みが非常に強すぎるから避ける気持ちが良くわかる。

 だから私は飲んで初めて納得した状態だった。


「成程。で、その味を飲んで非常に嫌な思いをした人が非常に多い訳か。」


「そう。俺もこの前、一緒に飲んだけど、なんか甘みが非常に強くて途中で別の飲み物が必要な状態になったと思うからな。」


「成程。そういう味だから直紀さんは拒んだ訳ね。」


「あぁ、そうだな。俺は鳥のミルクを食べたり作ったことがあるが、ロシア料理や京料理は非常に薄口だからその味を考えると素材の味が生かされていない状況が分かってあまり好きになれないんだ。」


 確かに、それは私も強く感じる。

 そして彼の言う通り、このずんだシェイクを飲んであまりに強烈な甘さを感じた私はこの味に悪い意味で印象に残るのはそういう意味だと感じた。

 しかし、直紀さんがずんだシェイクを嫌がっているのは他にもあると感じた。


「で、直紀さん。ずんだシェイクを嫌がる理由は言うまでもなく水のまずさがあるでしょ。」


 後は、宮城は水道の問題が揺れているから水の問題も確実にあると思う。

 だから私がそれを答えて彼にその様子を探ってみた。

 そして聞いた瞬間、彼は気分を取り直して私にその事を話す態度を整えた。


「あぁ、そうだ。宮城は水道水が昔から飲めない場所で有名だし、特にラーメン屋はどこかの出汁で食べない限りは非常にまずいから避けていた場所なんだ。」


「成程。そういう事だからあまりずんだシェイクを好まなかったわけか。」


 確かに水の問題とずんだシェイクの甘みの問題は意外と水が関連しているんじゃないかと思った。

 私はずんだシェイクの強烈な甘みを見ると間違いなく水道の問題が大きく関係していることが大きく関連していると改めて確信した。

 そして水が良くないからずんだシェイクの味が変に甘みを強くしているとも感じる状態だった。

 なので私はそれを知った上で直紀さんにずんだシェイクだけでなく宮城の水の問題についてよく考えようと思った。


「ありがとうございます。直紀さん。とりあえず、一緒にずんだシェイクを飲みましょう。」


「あぁ、そうだな。その方が意外と凄く楽しく過ごせるから猶更だな。」


 彼の言う通り、本当の意味で私も美味しく食べられる料理があると思うとそれだけで非常に嬉しくなったので美味しさがないずんだシェイクでも直紀さんと共に話しながら飲むことで非常に良い機会だなと改めて感じた。

 そしてずんだシェイクを飲み終えた後、これから私達は仙石線の列車を利用してこれから高城町駅まで向かう事にした。


 そして仙石線の列車が到着し、これから高城町駅まで向かう事にした。

 それから電車内に入った私は仙石線では交通マナー啓発運動があちこちに張られている状況に驚いた。

 もしかすると仙台という町は非常に悪い傾向があるんじゃないかと思いつつ、とりあえずは暫く乗り継ぐ事にしてみた。

 そして楽天ゴールデンイーグルスの本拠地である宮城球場がある宮城野原駅を通過し、陸前原ノ町駅を過ぎると地上にでた状態になり、仙台駅の湾岸地区を改めて必見できる状況に非常に驚いた。


「ねぇ。直紀さん。ようやく、仙台駅の風景に出れたようで非常に嬉しいね。」


「あぁ、でも風景を見るとミニ東京という感じがしないか。」


「確かに、仙台の街はミニ東京みたいな感じがしてくるね。」


 私は仙石線から見る風景には仙台の都会感がありながらも風景には何か東京以上に味気ない街があると感じた。

 そう思いながら暫くしたら多賀城駅に到着し、ここが高架駅だと思うと確かのこの風景は一変したなと感じた。

 しかし、あの図書館が海老名同様のツタヤ図書館なのはあまり良い状況じゃないのは確かだと感じた。

 もしかすると仙台市や宮城県はコンパクトシティを前提に行う事を目的にしているからその影響で過度な民営化路線を進める傾向があるんじゃないかなと感じた。

 そういう思いを感じながら多賀城駅を出発し、本塩釜駅まで向かう事にした。


 そして本塩釜駅に到着した私達はこれからここで改札を降りてこれから周辺をしっかりと観察しようと思った。

 それから海岸通り口に出た私達は復興したとは言え、以前として痛々しい爪痕を感じ、凄く痛みを感じる。

 そして直紀さんが仙台に行きたかった理由はこの町だけでなく私に宮城の現状についてしっかりと伝えたい思いがあるからだと改めて理解した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る