第119話 寝殿で休む。

 流石に私は足が疲れたので直紀さんと夕菜ちゃんが鞍馬寺の他の名所めぐりしている間にここでしっかりと休もうと思った。

 でない私の足が非常に疲れているから休まなければ意味をなさないからだ。

 ゆえに寝殿で休んでこれから私はしっかりと休もうと思った。


「ねぇ。この部屋は普段は解放されないのに私には特別解放してあげたのは何故なのか凄く聞いてみたいね。」


 私はそこに気になった事がある。

 普段は解放されるはずのない寝殿に何故、私だけが入れたのか非常に気になっていたからだ。

 すると、この鞍馬寺の女性スタッフが私に喋りかけて…、


「絵理奈ちゃん。私が教えてあげる。あんたは凄く優しいし、知識ある娘だからあんたがいるとここに良い霊気が集まるんだよ。」


 といったお陰で私に良い霊気が来ているのか非常に気になっていたのでソレヲしっかりと考える事にした。

 私は確かに霊感は強い。

 けど、良い霊気が私の体に何故、集まるのか非常に気になっていた。


「成程。でも、確かに私は霊感が強いし、霊力もある。そしてその霊力があるからお腹の中に墓守女子がいるのだと私はつくづく感じてしまう気がしたんだよね。」


 そう思いながら私の霊力がなんでそこまであるのか非常に気になっていた。

 無論、ここにいる女性スタッフが私の為にしっかりと手当している状態を見ていかに私が墓守女子である事を思い知らされる様相で何より良くわかる案件だと実感した。

 だから私はそう思いながらここでしっかりと休みながらこれから私が出来る事をしっかりと目指しておかねばいけないなと感じた。

 そして彼女が私に…、


「で、絵理奈ちゃん。」


 と、話しかけて私は驚き…、


「はっ。はい。」


 と返答した。

 すると彼女が…、


「私の名前は鞍馬結衣くらま ゆい。ここの寺の墓守女子なんだよ。」


 と彼女は自身の名前を語り、私はなる程と実感した。

 そしてその言葉を聞いて…、


「成程。つまり、貴方もゆうなちゃんと同じこの寺の墓守女子なんだ。」


 と語り、結衣ちゃんも夕菜ちゃんと同じ店員だと感じると非常に嬉しいと感じた。

 そして彼女はこれから彼女自身の件で何か語ろうとしていた。


「その通りだ。私は鞍馬寺のスタッフをやっているけど、夕菜ちゃんは例の店の店員をやっていて人気のある墓守女子だし、墓守女子としても非常に人気があるんだ。」


「成程ね。確かに、それらの話を聞いているとそういう定義が非常に近づいている事に確かに驚く事はないから猶更だと思う気がするね。」


「成程ね。そういう話を聞くと本当に嬉しくなる。私もお腹の中に体内墓地やお店があるからこういうのは墓守女子が色んな人に商業や墓地を提供していることかもしれないね。」


 その話を聞いて結衣ちゃんも非常に良い言葉を語り非常に嬉しくなった。

 寧ろその話が私を墓守女子として誇りが持てるから猶更、嬉しいかと。


 確かに、墓守女子の登場によって火葬が廃れ、体内葬が中心になった。

 そして墓守女子になれるのは生まれ持った墓守女子と一般女子が12歳~20歳の頃に墓守女子になり15歳~20歳の体で老いが止まる傾向がある。


 そして葬儀の際にお腹を出して葬儀するのはお腹の中がお墓になっている事で有り、頭を隠すのは葬儀の際に縁起が悪い傾向から頭を隠してお腹を出して拝んで埋葬するスタイルが主流になったのもそういう風習になった事が非常に大きかった。

 だから、私だけでなく結衣や夕菜ちゃんも墓守女子だから恐らく年齢のわりに凄く若々しい肌や恰好をしているのはその為なんだろうなと感じた。


 故に私は彼女達を見ると本当に年を取らないからだと不死の体になっている理由はそういう面からきているかなと思いながらこの問題から決して目をそらしてはならない事だと思いつつ、自分でもしっかりと考える機会を持つ事にした。

 主体的に動く事は自分で考えて行動する事であり、思考停止を防ぐ為にはある種の計算力が必要になる。

 何故、計算力が必要かというと計算をしっかりとやる事で思考力を生み出す要因を作り出しているから当然だ。


 だから計算に依存するのも良くないが、計算力が弱い人程、思考停止になりイデオロギーが強く現れるのも実はそこに大きな要因があると見てます。

 だから自分でもしっかりと考える力を持ちながら思考停止にならないようにしっかりと行動し、自分でも事なかれ主義に陥らないように行動する事が非常に大事なのかなと常々感じた。

 そう思いながらこの神殿を見ていると凄く価値のある展示品が多く、これは本当に歴史がある作品なのだと感じた。


「ねぇ。結衣ちゃん。」


「どうした。絵理奈ちゃん。」


「この神殿にある作品は非常に良い展示物で安易に飾ってはいけない代物だと私は思うからね。」


「本当に、絵理奈ちゃんは歴史に対しても非常に良い行動をしていると思うね。」


「えぇ。賢者は数学と歴史を学び、愚者は経験と勘で学ぶ傾向があるから猶更だね。」


「成程。つまり、物事を考える上でも歴史と計算力は非常に必須な状況になるのは分かる気がするんだね。」


「えぇ。勿論だよ。例えば、計算力が必要なのは思考停止に陥らないようにする事であり、自分で考えて行動するには数学や工学、物理をしっかりとしないといけないのもそれが要因何だよ。」


「成程。つまり、数学や工学、物理は全て計算力を使うから自分で考える行動が出来るといえるんだね。」


「勿論。そして他力本願でなく自力本願で行動する事も主体性を生み出す要因になるからそういう面でも考えねばいけないと私は思いますよ。」


「成程。でも、絵理奈ちゃんは年齢のわりに聡明で若い体をしている。確か、聡明で知識のある人ほど脳が老化しにくいので頭が若い傾向があるけど、それは正に絵理奈ちゃんに当てはまっていると思うよ。」


「ありがとう。結衣ちゃん。」


「あぁ、そうだな。私もそういわれると助かるな。」


 結衣ちゃんと話していて非常に嬉しかった私は暫くここで待つ事にした。

 そうすれば何か起きるのが判るからだと。

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