第91話 築地市場を守る人達。

 私はこれから立て壊し反対で守り切った築地市場を見てこれから私ができる事はこれからやって築地の伝統やこの建物を守ってゆく必要があるのか考えていた。

 この伝統があるからこそ守るべきものであると私は薄々、感じた。

 そして築地に到着した私はこれから歩奈ふなさんにここが築地市場なのか確認した。


「ねぇ。歩奈ふなさん。確か、ここが築地市場であっているよね。」


「あぁ。勿論。ここが築地市場だ。」


 私はその話を聞いてここが壊されそうになった築地だと思うと非常に嬉しくなった。

 そして歩奈ふなさんは話しの続きをしようとしたせいか、彼女は優しい顔でわたしに話そうとした。


「一時期、豊洲市場に引っ越さざるを得ない状況に驚愕した状況を持っている人が非常に多かったが、余りにも豊洲が非常に酷すぎた影響で結局戻る人が多くなったからな。」


「成程。つまり豊洲市場は異臭などがひどくて築地に戻ってきたわけでしょ。」


「その通りだ。」


 つまり、豊洲市場は異臭が酷くてとても使い物にならないことが明らかになったのだといえるんだね。

 そう、私は思うと築地に戻る理由も何気に納得した。


 だから私はこの状況にはじめは驚いてこそいたが、それでも歩奈ふなさんが淡々と説明する度にこの町の必要性がこれだけ大きく溢れている事を感じると次第に納得してきた。

 だから私は本当に彼女がここまで喜んでいる理由を思い出しながらこれから築地市場に入る準備をしようとした。


「じゃぁ、歩奈ふなさん。築地市場に入ろうか?」


「あぁ、そうだな。こういう場所こそ、非常い大事な場所だと思うし、そういう場所で作られる魚は非常に鮮度が良いから非常に嬉しくなるんだよ。」


「なる程。つまり築地市場があれば、歩奈ふなさんも彩海のお腹の中でおいしいお寿司を作り出せるんだね。」


「その通りだよ。絵理奈ちゃん。だから築地を守るべきものだと思っているよ。」


「うん。」


 私は彼女の意見が非常に真っ当な発言をしており、彼女の影響で本当に乗り切れる状況があると思うなら彼女にいろんな面で手伝おうと思っていた。

 すると、彩海がその話を聞いて何か非常に恥ずかしい顔をし始めて私になにけ問いかけようとした。


「エリポン。それを言ったら非常に恥ずかしいから、あまり言わないでくれない?」


 私は彼女の顔を見ると本当に赤くなっている状況に驚き、彼女は自分のお腹の中で職が提供されている事に恥ずかしいと思うと少しニコニコした。


「もう。彩海はそれだけで顔を赤くするとはどういう神経をしているの。」


「うっ。エリポンは自覚ないけど、私の体内で食堂をやっていたら私の体を気に入る人が増えるからそれだけはやめてほしいといっているだけなの。」


「そうか。でも、それは彩海の体で食べるお寿司が非常においしい事だし、あんたのお腹の中で埋葬される状況に非常に嬉しくなる男子もいるんじゃないの?」


「そうなのかな~。でも、お腹の音を聞きたい男子も非常に多かったからそれが少しトラウマになると思うな。」


「だね。でも、腸が綺麗になれば不死の私には非常に元気になる条件も案外整えられるかもしれないよ。」


「成程。それは恐れ入った。」


 意外と、夏奈

 私のお腹の中で遊んでいる状況を思うとそれで本当に大丈夫なのかと感じることがあるが、とりあえず彩海の件を解決する為に後は歩奈さんに頼もうと思った。


「すまないけど、歩奈さん。とりあえず彩海の件は頼んでくれない。」


「ああ、わかった。」


「彩海。後で戻ってくるから大丈夫だよ。」


「うん。ありがとう。エリポン。」


 私は彩海に話ながらこれから築地市場に突入する準備を整えながらこれから私ができる事はこの築地市場を守る人たちとお話する事以外にないとつくづく実感した。

 そして場外を歩いていた私は築地市場で働くあるおじさんの前で何か話そうとした。


「おはよう。ここで何をしているの。」


「あぁ、可愛い女子が俺に話しかけると非常に嬉しくなる。ここは場外市場で今は魚の血抜きをしている最中だ。」


「つまり、豊洲だとそれができない事を意味するのかな?」


「あぁ、それは確かにあって、凄い異臭をしていたから猶更だと感じたな。」


 私はその話をしていたおかげで本当に私がこの豊洲の問題をしっかりと実感できる。

 だから私はそう思いながら、築地を守る事は食の安全も守れる事につながるのだと感じた。

 そして彼と話しの続きをしようと思った。


「それで、築地と豊洲だとどちらの方が働きやすいの?」


「やっぱり、築地だと思うね。慣れている事も多いけど、それ以上に異臭がものすご

く少ない分、築地の方が非常に働きやすい状況を作り出しているのだと思うよ。」


「うん。ありがとう。おじさんのお陰で築地を守りたい気分がわかってきた気がする。」


「あぁ、そうだな。だから私はこの築地を守ってゆきたいんだと思っているよ。」


「その通りだな。そうやって守る事が大事だからその伝統を貫いてもらいたいからな。」


「うん。そうだね。」


 私は築地のおっさんと話しているだけで非常に嬉しいと思いながら、これから他の場所へ向かおうとしていた。

 すると、私の後ろから歩奈さんと彩海の声がして振り向いたら彼女達とさっき話したおっさんと話していた。


「おぉ、勝鬨かちどきさん。久々だね。」


「どうした。歩奈ふなさん。」


 私はその話を聞いて戻って彼女と合流した。


「どうしたの。おっさん。歩奈さんと話して。」


「どうしてって、歩奈さんは俺の許可を経て場内に入っているから俺はその仲介役だ。」


 私はそう思いながら彼が歩奈ふなさんとどんな関係があるのか非常に気になっていた。

 だから歩奈ふなさんに彼とどんな関係なのかしっかりと話さないと私も少し不安に感じた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る