第58話 茉理のコスプレ。

 私は茉理まつりの顔を見てみると意外と可愛くて直紀さんと知り合いだと思うと意外と優しくて強い女性だなと感じた。

 だから、私は彼女に何か話したいと感じた。


「あの、茉理まつりさん。私の…、」


「君は確か絵里奈ちゃんか。私も君も、不老不死で閉経を失った墓守女子だから互いの身体を大事にしながらも、お腹の中で老いた男性の遺体が消化され、埋葬されるんだ。当然、お腹の中がお墓なんだから、そこに遺体の骨が埋葬される。」


「そうなんだ。で、茉理まつりさん。墓守女子はどんな女性に多いの?そこがきになるな。」


「さぁ、私も詳しい事情がわからない。けど、墓守女子は美人で優しい娘が多い話を聞いた事がある。例えば、アンタや私、そして彩海みたいな女性が墓守女子になる事が多いからね。」


「成程。確かにあり得るな…。私も茉理まつりさんも彩海も確かに優しくて賢い。加えて顔立ちが良いから確かにあり得るかも…、」


 私や茉理まつりさん、そして彩海を見てい見ると確かに墓守女子は優しくて可愛い娘が非常に多く、加えて人柄が良い人間になる傾向が強い。

 つまり、墓守女子になるには邪気の無い女性じゃないとなれない事がここでも明白だが、なってしまえば邪気が失われるのも何気に分かる気がしてくる。


 そして墓守女子の娘は墓守女子になるのは遺伝子的に墓守女子の性格などを受け継ぐから必然的に墓守女子になれるのはその為だと感じた。

 それなら、墓守女子は女の子しか遺伝子ないのが納得できる。


 しかし、男の子の場合はそれが受け継がれないようになっているから必然的に女子だけが影響されるそうだと私は少し疑念を感じた。


 すると、茉理まつりさんが私の顔を見て少し何かしようとしたい思いがあった所為なのか…、


「ねぇ、絵里奈ちゃん。彩海ちゃん。あんた達にもコスプレしてみる?」


「どういう事…。」


「別に変なコスプレじゃないよ。寧ろ、女子高生の制服コスプレだから別に大丈夫だよ。」


「えっ…。それって、コスプレですよね…。」


「うん。まさにそれをコスプレというんだよ。」


「でっ、でも…。私は女子高生だし、他校の制服コスプレは流石にヤバいと思うが大丈夫だよね…。」


「大丈夫だよ…。だから、彩海と私、アンタで私の母校のコスプレをしてみると良いよね。」


「うっ…。うん。」


 私は彼女の意見に逆らえるわけもなく、これから彼女のコスプレをして本当に似合うのか確認した。

 それから喜多院の奥に着替え質があったのでこれから私は茉理まつりさんの母校の制服のコスプレをする準備をした。


「絵里奈ちゃん。あんたの胸はそこそこあって、太ももやお尻は凄く肉付きが良いね。」


「えっ。うん。でも、茉理まつりさんは背が高くてスレンダーな格好も凄く良いと思うね。」


「そうか。確かにそれはそれで良いかもしれないね。」


 私は茉理まつりさんの顔を見て凄く綺麗な顔立ちで、スーツを着ていなければまるで女子高生と間違われる顔で確かに若い。

 外見だけでなく、彼女の内臓の動きも感じる私は体内年齢も16歳で止まっていると思うと確かに彼女は凄いと感じた。


「おい、エリぽん。茉理まつりさんがスレンダーで背が高いと見取れていないで私も身体を見てみなさいよ。」


「うん。彩海は幼児体形だけど、くびれやお尻だけはしっかりとしているんだね。」


「うっ。幼児体形だけは指摘しないでくれ…。恥ずかしい…。」


「でも、彩海も非常に凄く可愛いから制服は似合うと思うから大珠部だよ。」


「そうだね。エリぽんの底の浅いお臍は凄くチャームポイントで綺麗だからね。」


「彩海。本当に私のお臍が好きなんだね。」


「うん。」


 私達はこうして雑談しながら着替えを実行し、これから私達はこれから茉理まつりさんの母校の制服に着替えた。


「でっ、茉理さん。何でこの制服のスカートだけが異様に短いのですか…。」


「あぁ、制服は2種類あってな…。部活大会などで行くときと、遊ぶ時や墓守女子として埋葬する時の2通りがあるからね。」


「えっ。はい…。」


 私はこの短すぎるスカート丈の上に、風の影響でスースーと入って非常に寒かった。

 けど、確かに墓守女子はスカート丈が短くしないと魂が成仏できない事がしばしある。


 それは男性の遺体を私達の体内で埋葬する事…、

 そして私達墓守女子の太ももとお臍は神聖な者として扱われる事がしばしあるからだ。

 つまり、墓守女子は普通の人間より遥かに神聖な人間として生かされる事が当然であり、生きる墓地としてこの世で残される可能性が十分にあると私は少し怖いなと感じた。


 けど、この制服は意外と可愛い市、ネクタイにブレザーという格好は私の学校の制服でもあるけど、彼女の場合は女子の場合、カーディガンを羽織る事に新たな新鮮味を感じた。


「じゃぁ、出ようか。」


「うん。そうだね。」


「えぇ。でましょう。」


 私はこれで死ぬことが出来なくてもこれから直紀さんや歩奈さんにこれからこの制服を見せようとした。


「おぉ、絵里奈ちゃん。戻ってきたんだな…。げっ…。」


「直紀さん。大丈夫…。」


 凄い私の短い制服を見て直紀さんが鼻血を出して倒れ込んでいる…。


「なぁ、絵里奈ちゃん。あんたのその太腿可愛さとピンクの中身で俺は鼻からボルシチが出てしまったよ。」


―――だから、やめてよ。


 バチンッ。


 ウグッ!!


 と私は彼を叩いた。


 でも、私は何気に直紀さんを本能的にたたいた事は少し後悔していた。

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