第31話 少女は、モウカ鮫で様々な調理をする。

 私はこの前、モウカ鮫の調理を学んだ事で様々なモウカ鮫の料理をやろうとしていた。


 例えば、煮つけ…。


 モウカザメは基本的に加熱調理用なので、加熱調理を基本に調理を行う。


 だから、煮つけなどの煮汁がある者…。


 モウカ鮫カツを作るなどの様々な調理方法があったのでそれを実践した。


「絵里奈姉ちゃん。モウカ鮫の肉で何を作っているの?」


「モウカ鮫の肉を使って揚げカツや煮つけなどをする事でモウカ鮫を活用する事が出来るんだ。」


「そうか…。でも、絵里奈姉ちゃんのお腹の中のレストランで調理をすると新たな命と終わる命がそれぞれあって、生命の始まりと終わりを姉ちゃんが作っていると何だか、惚れちゃうな。」


柚弦ゆずる。私に惚れるなんて言わないの。でも、確かに私が墓守女子になってから私の身体には新たな命が作るだけでなく、墓場となる場所もあるからそれは合っている。だから私のお腹の中は生命の入れ替えが行われているなとつくづく感じちゃうな。」


「そうだな。それが絵里奈姉ちゃんだから、俺は余計に感じるんだな…。」


柚弦ゆずる…。」

 私と柚弦ゆずるはそうやって喧嘩しながらも、モウカ鮫の調理をしていた。


 それからモウカ鮫の揚げ物を完成した私はそれを柚弦ゆずるに提供した。


「出来たよ。」


「これがモウカ鮫カツか。」


「そう。モウカ鮫カツ。基本的にはモウカ鮫を牛乳などで下処理しながら臭いを取り、それから挙げて調理する料理。私はこれから煮つけもあるので先に食べてていても良いよ。」


「ありがとう。姉ちゃん。」


 私は、柚弦ゆずるにモウカ鮫カツを先に食べさせながら、次の調理を移行した。


 凄く煮えているモウカ鮫の煮つけ…。


 みりんなどで臭いを消したのでそれが功を奏しているが、それで柚弦が美味しいと思うのかは分からない。

 だからこそ、凄く私の料理の技量が試されると感じた。


…大分煮えてきたな。


 私はモウカ鮫が大分煮えて来たので、後は沸騰するまで煮る事にした。


 そして、10分が経ってようやく良い煮つけになったのでこれから柚弦と共にモウカ鮫のフルコースを味わう事にした。


柚弦ゆずる。これがモウカ鮫の煮つけだよ。」


「姉ちゃん。ようやく出来たか?だったら食べようよ。」


「うん。」


 こうして私はモウカ鮫の煮つけとカツをこれから柚弦ゆずると共に食べ始める事にした。


「凄い。これがモウカ鮫カツか。これは意外とあっさりしそうだな。」


 私は柚弦と話し合いしてからモウカ鮫カツを口に頬張り、私の舌の絨毯でその味を確かめた。


すると…、


 凄い、油で構成されているのに臭みがなく、あっさりとした味がして凄く美味しい。

 そしてそのカツは意外と食べやすくて、手軽に作れる。


 意外とモウカ鮫カツが美味しかったので今度は煮つけを食べ始めた。


当然、モウカ鮫カツを私の胃袋に送り込んだ後、煮付けを一口、頬張り、舌の絨毯で味わった。


 凄い、煮ただけでこんなに食べやすくなるとは…。

 そして食べたら、あっさりした甘みのある味で凄く美味しく感じた。


モウカ鮫カツと同じく、口だけでなく、胃袋や腸で二度、三度と味わわないと楽しめない味だった。


 私はモウカ鮫の調理の方法を学びながら今度も又、調理してみたいなと思った。


 「ねぇ、柚弦ゆずるも食べるでしょう。」


 「う~ん。でも、頻繁に食べたいほどの物じゃないな。」


 あぁ、今度から止めようかと感じた。

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