第30話 少女は学校で体内掃除を手伝う。後編

 私は昼飯になった頃、私と同じ班の男子と共に彩海の体内に入り、彼女の体内で運営しているお寿司屋さん『ロシヤ鎌倉寿司』を食べに行こうと思った。


 そして、彩海の体内に入ってから食道を経由して彼女の身体でお寿司を味わおうとした。


「おはよう。歩奈ふなちゃん。」


「おはよう。エリぽん。」


 何だか、私と歩奈ふなちゃんが凄く仲良くなった様に、楽しめる様相はまるで私と歩奈ふなちゃんの凄く可愛い関係を築けるものだと薄々気づいた。


歩奈ふなちゃん。今日、提供する創作寿司はあるの?」


「あぁ、あるよ。当然、彩海ちゃんに教えて作った水茄子の生ハムの軍艦巻きだ。」


「そうか。私達は食べているけど、私と同じ班にいる男子は食べた事がなかったんだね。」


「そうだよ。だから、水茄子と生ハムの軍艦巻きの凄さを味わった方が良いんだな。」


 私は水茄子と生ハムの軍艦巻きを私と同じ班の男子に提供した事でこれから彼らがどんな反応をするのか気になった。


「おぉ、生ハムの軍艦巻きだ。早速食べよう。」


 そして、男子高校生が私より先にその生ハムの軍艦巻きを食べた瞬間…。


「凄い。生ハムの塩味と水茄子がきちんとあうだけでなくそれが酢飯として非常に効果あると俺は感じてきた。水茄子の感触と生ハムの塩っ気が合わさると独自の感触を生み出す。これはまるで、生ハムの湖みたいだ。」


 私は彼らがそれを食べている瞬間を見て、凄いリアクションを取っているんだと気づいた。

 当然、私もそれをご試食した。


「凄い。生ハムの軍艦巻きは確かに凄い塩と水の感触が合わさっている。これはまるで湖における海だ。」


 私は彩海の体内が意外と綺麗な肉壁をしていると思いながら、生ハムの軍艦巻きを見て凄く綺麗な感触になると薄々感じた。


 別に彩海の綺麗なピンク色の腸壁と生ハムを重ね合わせて綺麗と言っている訳じゃないからね。


 だからこそ、絶対にこの感触を作らねばならないと思いつつ、私はこれから他の料理を味わおうとした。


「エリぽん。生ハムの軍艦巻きを応用すればこんな料理も出来る。モウカ鮫のステーキ寿司の生ハム軍艦巻きだ。」


「ほう、これはどうやって調理したんだ?」


「これはモウカ鮫の肉を焼いて、それから生ハムを軍艦巻きだにしてモウカ鮫を上に乗せて、レモンを掛けた食べ物だ。タレを使用しない代わりにレモンを使用する事で、モウカ鮫の味を損なわずに済み、あっさりした味を味わう事が出来る代物だ。」


「ほう、歩奈ふなちゃんは凄い料理を作ったね。では、どんな味か食頂きますね。」


 私はモウカ鮫の生ハム軍艦巻きを食事する事でこれからどんな味なのか楽しんでみた。


「凄い。モウカ鮫にレモンの酸味と生ハムの塩っ気があって酸っぱい味がしていて凄く良いね。まるでモウカ鮫が湖で凄く動いて居るような声帯で私は凄く良かった。」


「エリぽん。なかなか美味しいリアクションを取って良かったね。なら、これからモウカ鮫の生ハム軍艦巻きを調理したいと思うぞ。」


「うん。」


 私は彩海の体内でこんな美味しい料理を頂けるのはまるで天の采配だと思いながら、これから私もこの料理を使って試したい事があると思った。


「彩海。あんたの内臓は綺麗なピンク色していたし、凄く過ごしやすかった。だから、ここで水茄子の生ハム軍艦巻きを食べたから私はある事をやりたい。」


 私はそう思いながら、彩海の体内から出る準備をした。


 そして私達は彩海の体外に出た後、昼休みを終え、これから授業に移行した。

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