第27話 少女のお腹を大掃除する。後編

 俺は、絵里奈えりなちゃんの体内を掃除する事で凄く良いんだ。

 だって、彼女の体内を借りる事でお店を開いたわけだし、しかも墓守女子故なのか他の土地より安く借りれた。

 でも、安く借りられただけでなく、内臓を綺麗にする事で彼女の内臓は凄く喜んでいる。

 現に、彼女の腸は俺が掃除すると凄く喜んで腸を動かすなど、俺の掃除が凄く嬉しいんだと改めて感じた。


「なぁ、柚弦ゆずる。」


「どうしたんだい。直紀さん。」


「なんだか、絵里奈えりなちゃんの体内を掃除していると彼女の腸が凄く嬉しくて凄く免疫力が上がるんだ。」


「そうだな。絵里奈えりな姉ちゃんの小腸は僕たちが綺麗にした事で凄く嬉しくて安心して喜んでいる。喜びや熱が上がると癌細胞が死滅して凄く身体が良くなるんだよ。」


「そうか。だとしたら、癌細胞が絵里奈えりなちゃんの体内では生きづらいのは確かなんだね。」


「そうだ。絵里奈えりな姉ちゃんの体内は綺麗にする事で免疫力が上がり、そして幸運を呼ぶ少女になるんだと僕は思うよ。」


 墓守女子はなった時点から老い、死、閉経、病気を奪われ、永遠にその身体をこの世に留めなければならない。

 故に交通事故を起こすと逆に車が大破してドライバーが無くなる一方で、墓守女子は首に掠り傷以外は一切、無傷な状態も非常にある。

 特に首から下の胴体は傷が全くつかない状態になるので幸運を呼ぶ少女と呼ばれる一方、ドライバーからは彼女達と事故を起こしたら自分達の命が奪われると恐れられていた。

 つまり、彼女達の身体は良い現象を起こすと幸運を与え、悪い事が起きれば他人の身体に不幸を植え付ける面があると俺は感じた。

 故に、彼女達は死がこない上、10代後半の姿で永遠と残されてしまう日々を送らなければならない。

 そして、墓守女子の子供は女の子に限り、墓守女子が継承される一方、人口増加抑制の為、男の子の出産が8割を占めるのもその為だと俺は感じた。


柚弦ゆずる。何だか絵里奈えりなちゃんの小腸が凄く綺麗になって住みやすい部屋になったな。」


「あぁ、直紀さん。僕も姉ちゃんの身体を綺麗にすると凄く安心出来るし、僕もその加護を受けそうで何よりだと思うよ。」


「そうか…。なら、大腸に行こうか。」


「あぁ、そうだな。」


 俺は絵里奈えりなちゃんの小腸を掃除した後、これから大腸の掃除を始める事にした。

********

「うぅ~。絵里奈えりなちゃんの綺麗な体内も大腸までくると流石に匂うな。」


「あぁ、便があるから匂いがきつくなるだろう。しかし、彼女の大腸は普通の人間より遥かに脳細胞や免疫力がある。」


「そうなんだ。」


 とか言いながら、俺たちは上行結腸~S字結腸まで綺麗に掃除し、彼女の大腸も綺麗になった事でその匂いも薄れた。

 そして直腸までたどり着き、直腸も綺麗にした後、保管腸の方に入っていった。

 勿論、保管腸は俺たちが開けなければ入る事が出来ないし、食べかすが入る事はない。


「どうだった。柚弦ゆずる。」


「あぁ、絵里奈えりな姉ちゃんの内臓を掃除して疲れたけど、凄く楽しかった。」


「そうだな。墓守女子の体内を掃除する事で幸運が来るから君にも来ると思うよ。」


 俺はそういいながら、柚弦にまた掃除して欲しいと思った。


当然出る時は、絵里奈えりなちゃんの直腸からと…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る