第26話 少女のお腹を大掃除する。前編
今日は直紀さんのロシア料理店『ノヴァ―ヤ』を含めた私の体内掃除をする日だったので、私はベットの上で少し眠っていた。
その影響で
墓守女子は死ぬことはない。
何故なら、体内墓地を受け入れた代わりに死と老い、病気、閉経を奪われているから苦しくても永遠に生きなければならない。
そして、私の小腸は2つあって、消化する役割の空腸や回腸の他、死体を保管したりレストランなどの商業施設の保管腸と言われる内臓器官が存在する。
そして空腸や回腸は上行結腸に繋がるが、保管腸は直腸へと繋がっている。
つまり、私の体内は凄く複雑な構造をしながら私の体内は凄く元気な理由も、死・老い・病気・閉経がない状況下で私の体内を掃除している理由が分かっていた。
それは、私の体内を汚くしていると恐らく、直紀さんが運営するロシア料理店『ノヴァ―ヤ』に客が入らないのが原因だと思った。
だから今日は日曜日でお聖人さんとの仕事もないのも相まって、ヘソを出しながらベットで寝ていた。
…凄い。お腹の中が凄く綺麗になっている。
死ぬ権利、老う権利、閉経する権利、病気する権利もない状況の中、墓守女子は生きるのが苦しくても自殺出来ない状況はある意味、辛かった。
そして、
自分だけ、この世にずっと残される。
だから、墓守女子が苦しい生き方をしても死ぬ事が出来ないのはある意味、辛いと感じていた。
だから自殺したくても墓守女子は自殺する事が出来ないのでそれで苦しむ墓守女子が多い事に改めて思い知った。
少子化対策で墓守女子になれたのは良いが、その影響で私達は死を奪われて生かされるのは何だが、複雑な状況だった。
***********
その頃、俺は俺自身が運営するロシア料理店『ノヴァ―ヤ』や絵里奈ちゃんの体内をお掃除していた。
勿論、彼女の弟である
「なぁ、直紀さん。ここは絵里奈姉ちゃんの胃袋だろ。」
「あぁ、そうだ。こんなに綺麗な胃壁は初めて見たな。」
「でも、この胃袋も俺たちがいる間は消化液を出さないのか…。何だか、姉ちゃんの頭より賢いんだな。」
俺は
彼女の胃袋も小腸も休む時間がかなり必要だと思っていたが、それが裏付けるなら、確かに脳に対してストライキ出して、休む権利を与えているならそれはそれで凄いと感じた。
そういえば、小腸は第二の脳とも言われていて、小腸には多くの免疫細胞や脳細胞が多くあるんだったな。
で、墓守女子には大腸も胃を始めとして彼女にある全ての臓器に多くの脳細胞が作られた為、脳に休ませる権利を与えるのは至極当然だと感じた。
だから心臓の鼓動がゆっくりなる事、胃や小腸、大腸が消化の役割を休んで各臓器が協力する事で臓器の役割が非常に大きいと納得した。
「うん、弓弦。」
「直紀さん。」
「だから、絵里奈ちゃんの体内を掃除しながら巡ろう。」
「ありがとう。」
俺と柚弦はこれから絵里奈ちゃんの体内をお掃除しながら彼女の体内を巡る事にした。
故に俺は、絵里奈ちゃんの臓器を大事にしたと思った。
こんなに綺麗な内臓を手入れすればきっと幸運とかも呼べると改めて思い知った。
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