第25話 少女は赤玉葱寿司を味わう。
今日の私は、直紀さんからロシア史等を始めた歴史の勉強をしていたる最中だった。
「へぇ~。帝政ロシアがソ連に移行した理由がいろいろ説明されているんだね。」
「そうだ。帝政ロシアは英国に利用されて、ソ連に変えられてしまった。だから、スターリンは英国の手先だと述べているし、日露関係を劇的に悪化させたのは英米が背後にいる徳川家なんだよ。」
「ふ~ん。徳川家が英米に加担しているのは秀吉や信長みたいにアジアやアメリカの侵略を取られると自分達が非常に不都合だからだね。」
「そうだ。」
私はロシア史を勉強しながら、英米による侵略戦争に江戸幕府が加担している事を私は知った。
そう考えると徳川はアメリカの為に動く部隊だと明らかになった以上、江戸以降の日本は英米によって支配されている事を改めて思い知らされた。
歴史を勉強すると意外と面白いし、ロシア語やペルシア語を勉強すると英語より楽で面白い。
しかも、ロシア史専用の本を直紀さんが出してノートに簡単に映してくれるから尚更面白かった。
やっぱり、英語には発音の問題が原因で分かりにくいけど、それを抜きにして、ロシア語やペルシア語をやると欧米とは違う情報を得られるのだと私はそう思っていた。
「凄いな。直紀さん。」
「あぁ、ロシア語やペルシア語といった欧米じゃない国の言語を学ぶと色々な世界を味わう事が出来る。俺は、英語に対する不信感が理由でロシア留学してロシア料理とロシア語を取得したんだ。」
「そうなんだ。でも、英語に対する不信感が反米感情を生み出すのはエリツィン時代の影響だと分かれば、反米が国を良くする話があるんだね。」
「あぁ、ロシア人は欧米人の意見を信用していない。だからこそ、そういった国で情報を得る事は非常に大きいんだよ。」
「ありがとう。直紀さん。」
「いえ。絵里奈ちゃんが歴史を楽しんでくれればそれで良いんだ。でも、学校のテストではこのロシア史をかかないようにしてくれな。」
「うん。」
私はロシア史の授業をやっていると意外とアメリカが嫌いになった理由が分かってきた。
英語圏を否定する社会が如何に優れているか分かるし、反米感情が生まれる理由が分かって一安心した。
すると、直紀さんが表情を変え…、
「ところで、赤玉葱のロシア寿司を食べてみないか。」
「うん、直紀さんの創作料理なら食べたいよ。だって、私の胃腸が典紀さんの作った料理を喜んでいて、お腹で味わうのが凄いなと思うの。」
「そうか。なら、貴様にそれをご馳走してあげよう。」
「うん、ありがとうね。」
私はこれからロシア料理を食べれると思うとこれから凄く胃や腸が凄く喜びながら、腸が元気な状態になっると解ってきた。
「だが、まずは君のお腹の音を聞いてくれないか。」
「うん、『ノヴァ―ヤ』の店内の様子を聞きたいんでしょ。」
「そうだ。それだけ俺は貴様の身体と『ノヴァ―ヤ』が好きだんだと俺は思った。」
私は直紀さんにお腹を見せながら、底が見えるおヘソを直紀さんに見せながら、音を聞く事にした。
「凄い。貴様のお腹の中で柚弦とその友達がロシア料理を作って楽しんでいる。そして、貴様の胃腸も凄く喜んでいて良いぞ。」
「ふふ、直紀さんって。私の首から下が傷かず、死なず、そして閉経する事もない身体を守ろうとする姿勢が、私は好きだな。だから、直紀さんと私は相性良いと思うの。」
「あぁ、絵里奈ちゃんが喜んでくれるなら俺は凄く歓迎だ。」
「ふふっ。直紀さんは私を大事にしたい気持ちが強くて私は惚れちゃうな。私はそこが好きなんだけどね。」
「ううん。俺は貴様のお腹の中にいる死人が貴様の中で安らかに眠れるっていう理由が分かる。そうして、そうした体内だから貴様が死人を好かれるのは俺にも分かるからな。」
「ありがとう。直紀さん。」
「どうも。」
私は何だかくすっと喜びながらお腹の様子を聞くと意外と安らぐのはきっと、死人の魂が私の守護霊となって守ってくれるからだと感じた。
勿論、遺体は私の腸内で骨となって、埋葬される。
肉は私の栄養となるけどね…。
「よし、これから作ろうか。」
「うん、おへそだけは出して待っているからね。」
「よっしゃー。」
私は元気になった典紀さんを見ながら、典紀さんの作るお寿司を待つことにした。
**********
「よし、スモークサーモンの軍艦巻きの赤玉葱寿司だ。」
「おぉ、これは良いね。」
「ありがとう。では、頂きます。」
私はスモークサーモンの赤玉葱寿司の試食しようとした。
そして私はスモークサーモンの軍艦巻きの赤玉葱寿司を口に頬張り下の絨毯で味わった。
「凄い。あっさりして、食べやすい。そして、スモークサーモンとシャリが合う。」
「あぁ、軍艦巻きは必ずしも海苔巻きでなくてよい。だからスモークサーモンや生ハムでも良いんだよ。」
「確かに…。」
「それで塩っけを出すなら生ハム、アッサリな味ならスモークサーモンが良いんだ。」
「成程ね。」
私は軍艦巻きには様々な巻き方があると思いながら食事を続けた。
ありがとう。直紀さん。
今度、私が作るロシア料理でお返しするからね。
だから、私もロシア料理を上達させなきゃなと感じた。
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