第19話 ビーフストロガノフをナンにつけて賞味する。
完成したナンを見た私はこれが簡単に作れる焼き立ての何だと分かり、私は凄く食欲を湧いてしまった。
「直紀さん。このナンが凄く香ばしい匂いが出てくるよ。」
「そうだろ。因みに絵里奈の体内も結構香ばしい匂いがすると弟の柚弦が言ってたからな。」
「うん、後で柚弦には拳骨で成敗するから情報ありがとうね。」
私は柚弦にまで自身の体内を好まれる事に凄く腹立たしかったが、それでも凄く安心できる環境だと解るとなんとなく納得した。
「それで、ビーフストロガノフの方は出来たの。」
「あぁ、ビーフストロガノフの方はとっくに貴様の体内で作り置きしているから安心しろ。ルーの一部は貴様の腸内に保存しているが、ここにある鍋で料理すると凄く完成するからな。」
「ありがとう。直紀さん。私のお腹の中で料理が出来るのは神秘だと思わない?」
「あぁ、神秘だと思うぞ。」
私は既にビーフストロガノフが出来た事を思い出すと意外と楽に調理できるもんだなと感じた。
そして、ビーフストロガノフとサフランで和えた黄色いご飯、そして焼き立てのナンを用意された私はこれからビーフストロガノフのナンセットをこれからご賞味する事になった。
「では、頂きます。」
私はまずは焼き立てのナンからビーフストロガノフをつけてご賞味した。
すると…、
「凄い。焼き立てのナンの香ばしい味からビーフストロガノフのルーが絡み合ってロシアとイランがアメリカに対して抵抗する国の味が出てしまうような雰囲気に包まれる。」
インドがナンで有名な場所だと思われがちだが、イランも実はナン系の料理が盛んな場所として有名なのを私は知っている。
故にイランとロシアが入り混じると凄く美味しい味がしてくるのは偶然どころか必然的な要素だと感じた。
「凄い…。こんなに焼き立てで香ばしい味がするナンはどうして出来るの?」
「それはヨーグルトの代わりにサワークリームを入れた事が要因だよ。通常、何にはヨーグルトを入れて調理するが、それをサワークリームを入れる事でボルシチやビーフストロガノフに親しい味に変える事が出来るんだ。」
「そうなんだ。」
私はこのサワークリームがボルシチやビーフストロガノフに遭う事を知っていたが、まさかそれをナンに入れるとはさすがはロシア料理の達人である直紀さんらしい料理だなと感じた。
「直紀さん。こんなにおいしい『ナンで味わうビーフストロガノフ』はご賞味して私は嬉しかったです。」
「あぁ、絵里奈。貴様の体内にある窯で今後は焼いて作ると思うからそれだけで量産に入る事が出来る。だからありがとうな。」
「うん、ありがとう。直紀さん。」
私は直紀さんがこんな料理を作っていたとは驚きながら意外とビーフストロガノフとナンは相性良い料理だと改めて私は思い知らされた。
そうなるとシチューやハヤシライスでもナンとの相性は意外と良いものだと私は思ってしまった。
だって、カレーやビーフストロガノフで合えば、こういう食材は大体、合うと私は何となく感じたから…。
だからこそ、ビーフストロガノフとカレーで成功したナンをこれからはシチューやハヤシライスでも応用出来るようになれば、創作ロシア料理の幅が広がると思った。
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