第17話 少女はカレーを味わう。

 今日はビーフストロガノフの調理研究の為、私は柚弦と直紀さんと共に新宿にあるカレー料理店『ボンベイ』に行った。


「何で、このボンベイに言ってカレーを食べに行くの?」


 私からすればボンベイにてカレーを食べる必要性がドウシテあるのか疑問を感じた。

 しかし、直紀さんの表情はいたって真剣だった。


柚弦ゆずる、藍那。俺が作る創作ロシア料理は、常に他の店に言って確認しなければならない。しかも1週間に1度は別の料理店で食事する事で、どういう料理が良いのか分かるからだ。」


 へぇ~。直紀さんは定休日を利用して1週間に1度くらいは他の料理店に言って料理を食べているんだ~。

 意外だな~と思いながら、これから私はここにある料理を注文する事にした。


「柚弦。私はボンベイセットのチキン・サグとダール・カリーの2つだよ。」


「ほう。姉ちゃんは色んなカリーを食べたいのか~。なら俺も、ボンベイセットのシュリンプ・コルマとサグ・パニールの2つで良いかな。」


「うん、良いよ。それで直紀さんは他に何か注文した事があるの?」


「俺はチーズ・クルチャセットの本日のカリーで行くからな。」


 へぇ~。直紀さんは定期的な色んな味を試したいから本日のカリーにしているんだ。

 でも、私もそれは何気なくわかるかも。

 そうでないと創作ロシア料理が出来ないからね。

*******

 すると、直紀さんは注文を終えたせいか、ウェイトレスを呼ぶ事にした。


「では俺はボンベイセットの本日のカリーでお願いするわ。」


「チーズ・クルチャセットの本日のカリーが1つ。」


「それとボンベイセットのチキン・サグとダール・カリーとボンベイセットのシュリンプ・コルマとサグ・パニール。そして飲みもとしては暖かい紅茶1つとアイスティー2つだ。」


「ご注文は以上ですか。」


「以上だ。」


 私は直紀さんの注文速度がこんなに早いと感じた所為か、彼がそこまでここに拘る理由が良く解らなかった。

*****

 それから皆でカレーが用意された後、皆でカレーを食べる事にした。


「で、ボンベイセットには何とサフランで和えたライスの2つがあるだろ。」


「確かに…、出来立てのナンとサフラン入りのご飯があるね。」


「そして俺が頼んだ。チーズ・クルチャセットとカレーでチーズとカレーのスパイスを利用してこれから料理の手本としているんだ。」


 へぇ~。でも確かにビーフストロガノフだったら、サフラン入りのご飯でも合うし、ボルシチならどんなパンが合うのか彼は研究してそうだから彼は凄く勉強しているのは当然かもと私は感じた。

 そしてチキン・サグをナンと共に食べた私は…。


…凄い。暖かい何とカレーが上手く引き立つ。そして、この暖かさは鶏が付加するように新たな命が芽生える。


 私はこのカレーのおいしさはカレー以上にナンが影響しているのは間違いなかった。

 明らかにナンが良いとどんなカレーでも合う。

 なんでカレーを決めるとしたら市販されているナンは確かに拙いと感じるのは無理なかった。

 ナンを上手く作れてこそ、美味しいカレーなどが出来る事を渡した深く思い知らされた。

 だからこそ、直紀さんは私と柚弦ゆずるにこのナンの味を味わって欲しかったのは納得できた。

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