墓守女子の体内食堂。

第16話 少女は鰤のフルコースを家族と味わう。

　私の体内で柚弦（ゆずる）と直紀さんがロシア料理で励んでいる最中、私と久しぶりに帰って来た両親にこれから、私特製の鰤（ぶり）のフルコースを堪能させようと思っていた。

「久しぶりに絵里奈と共に食事できるね。」

「父さんの仕事が忙しいのは分かる。母さんも日々、仕事しているから久々に帰ってきたら鰤のフルコースを味わわせようとしたかったんだ。柚弦（ゆずる）がいないのが残念だけど…。」

「柚弦ならどうしたの?」

　私は柚弦が私の体内にあるロシア料理店で働いている事等言えないのでこれから私はある嘘を付いていた。

「ロシア料理店でアルバイトしているよ。」

「そうか。それは残念だったか。でも私はそれでも絵里奈が作った料理のお陰で私は凄く嬉しいと思ったよ。」

「ありがとう。父さん。母さん。」

　私は忙しいながらも両親に働いてくれたことを感謝しながら、これから鰤しゃぶを始めとした鰤のフルコースを楽しませようと感じた。

　柚弦が私の体内でロシア料理の調理をしているから私も負け名様にしたいからね。

…よし、まずは鰤しゃぶから調理を始めよう。

　私は鰤の刺身としゃぶしゃぶをそれぞれ味わわせる為に、まず鰤しゃぶから調理を始めた。

…まず、お湯を沸かしてそれからレタスなどを洗って適当に切ると…。

　レタスが完成したらこれから鰤をお湯でさっとつけた。

「出来た。」

　そして鰤しゃぶしてからお湯をさっと通した鰤でこれから鰤をレタスの上に載せ、これから和風ドレッシングで和える事で鰤しゃぶが完成した。

…次に鰤の刺身だったね。

　鰤の刺身は当然ながらざく切りで調理する事で鰤のおいしさを生かせるのでそれも忘れずに行った。

…ふぅ。これで全部、調理できた。これで魚醬と山葵を入れてこれで鰤を美味しくできるね。

　私は刺身と鰤しゃぶを食べる事でこれから両親にその料理を提供する事にした。

　その為、刺身と鰤しゃぶの皿を出してこれから両親にそれを見せようとしていた。

「父さん。母さん。これが私の鰤のフルコースです。刺身と鰤しゃぶの2品作ったから…。」

「おぉ、これは凄く美味しい鰤しゃぶと刺身ですな。」

「えぇ、あんたがこんなに上手く料理が出来るなんて思わなかった。」

　私は両親が凄く嬉しい産声を上げていた事で凄く良いと感じた所為か私もこれから鰤のフルコースを食べようとした。

「では、頂きます。」

　私が調理した鰤のフルコースを頂く事にした。

　そしてその鰤しゃぶを私は口にした…。

「凄い。鰤の余計な脂が落ちた事で凄くあっさりとした味になって美味しい。これは油を削ぎ落して速度を極めた鰤が泳いでいる様に美味しい。これは寒ブリを上手く利用した鰤の味だ。」

　私はこの鰤を食べた事で直紀さんの料理の知識が凄く学べたと感じた所為か私は凄く嬉しかった。

…直紀さん。凄くありがとう。あんたのお陰で両親に美味しい料理を提供できるようになったから…。

　私は直紀さんが作った料理知識を学びながら凄く嬉しいと感じた。

　そして、次が鰤の刺身を食べる事にした。

　山葵（わさび）が入った魚醬（ぎょしょう）で付け、刺身を口に頬張った。

「凄い。油が載っていておいしい。そして鰤の油のしつこさを醤油で落として食べれるのは凄く有難い。まるで寒い地域を生きる鰤のような味で私は凄く良かった～。」

　私は刺身も食べた事で鰤の味や生態がどの様な動きをしているのか分かりながら、これから私は鰤のフルコースの食事を両親と共に続け、一晩を過ごした。