第11話 少女は同級生を体内食堂に誘う。前編。

 今日は、とある男友達が私の家にやってきたの?


「おはよう。冬彦。」


「おはよう。絵里奈。今日はお前の体内がどんな感じなのか凄く見てみたくなってここへ来たんだ。」


「ありがとう。冬彦。」


 私は墓守女子の豊中絵里奈とよなか えりな

 で、彼は私の男友達である箕面冬彦みのお ふゆひこ

 墓守女子である以上、定期的に多くの人が自分の体内を見学する仕事もある上、ずっと女子高生の姿で生きなければならないのは痛いと思うけどね。

 でも、そのお陰で死がなくてもこの姿でずっと生きて行けたら私は凄く嬉しいけどな。


「うん、部屋にあがって小さくなる機械で私の体内で入ってどうぞ。」


「ありがとう。絵里奈ちゃん。」


 冬彦は私にお礼を言った後、机に上がってこれから私の部屋に入る事になった。

*********

「ここが絵里奈ちゃんのお部屋か。」


「うん。で、これが小さくなるトンネル。」


 私達、墓守女子は当然、小さくなる際には時間が経っても大きくなると大変なことになるから、トンネルで小さくした後、

 トンネルに戻るまでは大きくなれない機械で冬彦を小さくさせ、私の舌へ入れ込んだ。

**********

 俺は、絵里奈の体内がどんな構造か非常に気になっていた。

 小さくなった後、俺は絵里奈の手につままれ、そのまま彼女の口へ運ばれ、これから彼女の舌の絨毯までついたら俺は彼女の体内探検をする事に決めた。

 当然ながら、小さくなった俺は彼女の歯に挟まれたら命取りになる。

 だから、口に入ったら一気に舌まで乗り込んで彼女の舌でゴロンとして、そのまま喉へと入って行った。


―――ゴクンッ!!


 絵里奈の喉の力で呑み込まれた俺はそのまま、食堂へと入って行き、そのまま胃と体内食堂の分岐点で体内食堂の方へ向かった。


「いらっしゃいませ。」


「貴様は例のロシア料理人の直紀さんか。」


「そうだよ。君がこんな場所に来たならせっかくだからロシア料理の手伝いをしてくれないかい?」


「どういう事?」


「このロシア料理店『ノヴァ―ヤ』は、完全予約制のロシア料理店。来店するお客様は皆、VIPクラスが多く、単価も高いんだ。」


「へぇ~。でも、何で絵里奈ちゃんの体内で料理を営むことはVIPにとって非常に安心できる?」


 俺はどうして人の体内で高級料理店が運営できるのか非常に不可解ながら、疑問に感じていた。

 ここは人間の体内だから普通は入る事は不可能だ。


「墓守女子は2つの役割があります。お墓不足と金持ちが安心して入れるお店対策として両立させているのですよ。」


 世間ではお墓不足なのは俺も知っているが、墓守女子の体内が、どうしてVIPにとって安心して入れる場所なのか、俺には凄く疑問を抱いた。


「なんで、墓守女子の体内にVIPが簡単に入れる場所が出来るのか俺には解らない。」


 どうして食堂が彼女達の体内なのか疑問を感じた俺は…、


「VIPが安心して食事するには人間の体内が丁度、良いですよ…。」


 っと、彼は爽やかに語り、俺はビビってしまった。


 なんで、人の体内がVIPにとって最も安心できる場所なのか俺には良く解らないよ~。

 と俺は嘆く以外に方法はなかった。

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