第6話 少女は弟を自分の体内レストランを招待する。

いつも通りの学校の学食…。


「彩海。私のお腹の中でロシア料理店を運営している直紀さんは凄く繁盛していた嬉しいって…。」


「そうなんだ。アンタのお腹の中はどんな雰囲気なのかあたしは凄くワクワクする。」


「そう…。」


私は自分のお腹の中がどんな雰囲気なのか非常に気になっていた。


「そうか。私のお腹の中にあるロシア料理店はどんな雰囲気なのか見てみたいな。」


自分の体内を見た事ないのは極めて普通の事だ。

私の体内世界を巡る事自体、却って異常だからな。

でも、私は自身の体内世界についてどんな感じなのか気になった。


「でも、学食のボルシチは凄くおいしいね。」


「そうだね。エリぽん。学食のボルシチはこの学校では看板メニューになっているからね。」


「てへへ…。」


私はエリぽんと話ながら私自身の体内レストランがどんな雰囲気なのか気になりながら、ある事を考えた。

*********

それから家に帰った私は部活から却って柚弦ゆずるにある事を頼んだ。


「ねぇ、柚弦。」


「姉ちゃん。どうした?」


私の体内を写真で撮影してくれないかな?


「ふ~ん。良いけど、どうした?」


「私の体内がどんな雰囲気なのか凄く我ながら気になったんだよ。」


「そうなんだ。でも、姉ちゃんのお腹は新しい世界が出来そうで変に想像しそうだな。」


「柚弦…。私の体内で変な尊像しないの!?だから、早く入って。」


「分かった。」


それから柚弦を特別なトンネルを使って身体を小さくして、これから柚弦を私の口まで運んだ。

******

「おぉ~。食堂から胃まで案外早く到達するな。」


僕はその世界がどんな世界なのか想像してしまいアソコが勃った。

そして姉ちゃんの肉壁は凄く綺麗だ。

それから僕は姉ちゃんの食道から胃の手前で特別な小腸に入って行った。


「ようこそ。我がロシア料理『ノヴァ―ヤ』にお越しくださりありがとうございます。」


「おぉ、アンタはロシア料理のプロである直紀さんが。」


「そうとも。で、君の姉さんからこの店の建物を見たいと頼まれたようだね。」


「勿論だ。」


「綺麗だろ。所長が大理石のように綺麗なピンク色をしているだろ。」


「うん!?」


「せっかく、柚弦が来たからこれからロシア料理を提供しましょう。」


「ありがとう。」


俺はここが姉ちゃんの体内だと思うと凄く興奮し、これからロシア料理店『ノヴァ―ヤ』でビーフストロガノフ、ペリメニ餃子を試食した。


「凄い。キノコの感触とルーの味を上手く調合している。この感触はキノコの里みたいで、まるでとろけるように舌が綺麗になる。」


俺は直紀さんが作るロシア料理を食べてこんな美味な料理をおいしく頂けるなんて誰も思わなかった。

そして、姉ちゃんの腸内がこんなに綺麗で今すぐにでも寝たいと俺は思った。

なんか、俺は凄く天国を見ているようでホッとした。


「どうでしたか?」


「うん、凄くおいしいビーフストロガノフだった。又、姉ちゃんに頼んでここへ来ようかな?」


「えぇ、ありがとうございます。但し、今度、ここへ来るときは金をとりますが。」


「…なら、けっこうです。」


俺は金をとるとなると凄く高額な料金だと解った為、それは勘弁だと感じた。


でも、新しい料理が来るなら又、直紀さんの料理を食べたいなと再び感じた…。

*****


「あぁ、何か。私のお腹の中が異様に温かいな。」


と私はこんなに温かい世界を味わってしまった。

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