永町さん、曇る。
◇
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
そんなことを考えていると不思議と足が速くなる。
それでいてドアを開ける手に力を入れるのが下手になる。
「あ、姉ちゃん。おかえり」
玄関でローファーを脱いでいると、畳んだタオルを複数枚持っている下の弟——
上の弟は部活に勤しんでいるため帰りが遅いが、下の弟は基本的に早く帰宅してくる。
一応部活には入っているらしいけど、多分幽霊なのだと思う。
私がそういうことをしているから真似させてしまっているのかもしれないと思うと申し訳ない。
妹ももう幼くはないのだから高校に入ったら部活に入ったらと説得してみたいとは常々思ってる。
本当にする気がないのなら、それはそれで止めないけれど。
「ごめん、これから夕飯の支度するから」
「あ、
「えっ。なんの?」
「ハンバーグが良いんだって」
「えぇ……」
「あれ。何にするかもう決めてた感じ?」
「そうでもないけど。でもひき肉なんてないでしょ」
「……うん。だから買ってきちゃったんだけど、駄目だった?」
「駄目じゃないけど……」
この子たち、どのくらいのグラムを買えばいいかなんて分かってないんじゃ……。
まぁ、最悪詩の分だけそれにして私の分は適当に冷凍食品で済ませちゃえばいいか。
自分の部屋に寄らず、そのまま突き当りのリビングに入るとテレビがついていた。
見たことがないドラマが流れている。お母さんが録画していたものを詩が興味本位で流して、飽きてる図と見た。
そんなテレビの正面に置かれているソファーに鞄をおろすと、「あ!」と隣接するキッチンの方から声をかけられた。
「お姉ちゃん、おかえりー!」
「ただいま。ハンバーグなんだって?」
「うん」
詩が弾んだ声で頷く。
キッチンのすぐ傍に置いてあるハンガーポールにかけられたエプロンをつけながら私はキッチンに入る。
流しで手を洗っていると、「ねー、お姉ちゃん」と舌ったらずに話しかけられる。
「なに」
「みじんぎり、これ、大きい?」
「えぇ? 急にどうしたのよ」
「今日、学校で。調理実習だったから」
あぁ……そこで習ったからさっそく使いたくてそのメニューになったのね。
指の間を石鹼で洗いながら横のまな板の上を凝視する。
たまねぎが半分ほど細切れにされている。
難しかったのかまな板の外にそのかけらが飛び散っているが、なんとかそれっぽい形には切れたらしい。
けれど、多分見様見真似だ。どうやって切ったのか。私と同じ教わり方じゃなかったら混乱させそうで少し嫌だなぁ。
「そうね、ちょっと大きいかもしれないわね」
「えー」
手をゆすぎ、タオルでしっかり拭いてから包丁を持つ妹に「それ貸して」と手を伸ばす。が、妹はおさげを揺らしながら首を大きく横に振った。
「うがいしてないから駄目」
……そういえば、まっすぐ部屋に入ってきちゃったんだっけ。
「そのままで待ってて」
念押ししてから私は小走りで洗面所に向かった。
・
・
・
妹の突発的お料理教室を無事乗り越え、食べ終わった食器を片付ける。
妹も弟も自分で流しまでもってきてくれるので助かる。
お母さんはそのままにしておくから。まぁ、自分で洗う気でいるのだから好きなタイミングで片すのは理解できない話ではないけれど。
「詩、先お風呂入っちゃって」
流しに重ねたお皿を持ってきてくれた妹にそう言うと、彼女はその場で髪をほどき始める。
「はいはい、渋滞するからどいたどいた。あ、あと次俺はいるから早く出てよ?」
「はぁーい」
「あと、詩、宿題やってないでしょ」
「……」
留めの一言をさされると、妹はぺたぺたと鈍足な足音を鳴らしながらお風呂場に向かっていく。どうやら拗ねてしまったらしい。でもお風呂から出てきた頃には元通りね。あれは。
「姉ちゃん、拭くよ」
「ありがとう」
妹をお風呂に導いた奏衛が私の横に布巾を持って並ぶ。
ウチの両親はお父さんもお母さんも背が高い方だから、2つ年下の弟たちはもう私と背丈が大して変わらない。というか、多分上の弟は抜いていると思う。
年々うたとも身長の差がなくなってきていて少し寂しい。
私だけもう変われないから、変化について行けずにおいていかれているみたいでいらない気おくれを感じてしまう。
数年後には3人とも私の手なんていらないぐらい立派になるんでしょう。
数年と言わずに来年にでもなってしまうかもしれない。
いいことなんだろうけれど、じゃあそうなったら私は何をすればいいのか分からなくなりそうだ。
『姉』としての必要性がなくなったら、私は次に何をすればいいのだろう。
そんなことを言ったら多分家族全員が自分のしたいことをすればいいって言ってくれる。
でも今までそんなこと考えたことなかったから分からない。
手近にあるもので日々を成り立たせていたのに、急に手の届かないものを追いかけていいよと言われても。
私にその機転の良さは備わっていないというのに。
「姉ちゃん? なんかあった?」
「え? なんで?」
「いや。なんか無口だから。いつも俺に今日何があったか聞いてくるじゃん」
「あー……。何かあったの?」
弟が乾いた笑いを浮かべる。
「聞かれたから聞くのは無しでしょ」
「ごめん」
「だーめ。だから聞かせてよ。姉ちゃん、今日学校で何があったの?」
「……」
ウチの弟はいつからこんな人誑しなことが言えるようになったんだろう。
誰に似たのかしら。お母さん?
お父さんではないはず。私がお父さん似で、そんな性格じゃないのを証言できるから。
「何もないわよ」
「まーそんなもんだよね。授業するだけでしょ」
「そうね」
授業ちゃんとついていけてる? と聞こうとして、「ぎゃああ!!」という悲鳴がお風呂場の方から聞こえてくる。
「え? 詩?」
「なんだろ。虫かな」
殺虫剤、ちゃんとあるわよね? と裏口の足元に視線を向ける。
助けが必要だったら駆け込んでくるでしょう。あの子のことだから。
そう思いながら皿洗いを続けていると、リビングのドアが静かに開く。
「あら、おかえり」
声をかけると、もう一人の弟――
聞こえてるならその仕草には何の意味もないような。
「お前脱衣所入っただろ」
弟が尋ねると、上の弟が不愛想に頷く。
「鍵かけてねぇあいつが悪くね?」
「いや、電気ついてんだからノックしてやれよ」
めんどくせ、と言いながら海廣は鞄を私が置いているのと同じソファーに放り投げる。
もう年頃になるし、そこら辺の話をそろそろあの子にするべきかしら。
とはいってもきょうだいだから何が起きても事故だ。とはいえいるのは分かっているのだから双方気遣えば防げることのはずなのに。
そういう恥とかは勝手に身に付くものだし口煩くせず様子見のほうが良いのかしら。
「つか、ねーちゃん、ケータイ鳴ってね?」
「え、嘘。お母さんかな」
「あ、鳴ってねぇわ」
「なんで嘘ついたのよ」
「いや嘘ってか、なんか、通知じゃね? これ。鬼ほど来てるっぽいけど」
海廣――ヒロは私の鞄の外ポケットに入っていたケータイのストラップを摘まみながらこちらにそれを持ってきた。
持ちやすくするために着けているわけじゃないのだけれど。それ。
「誰これ。ねーちゃんの彼氏?」
「馬鹿言ってないで貸して」
そんな謂れをされるということは男の人からなのだろう。まるで心当たりがない。
そう思いながら手を出し、ヒロからケータイを受け取る。
待ち受けには『氷上勇士より28件のメッセージ』と。
「え」
28件?
そこまで催促される言われは氷上君個人にはないはずだけど。
そう思いながら慌ててスマホのロックを外す。
「めっちゃいい匂いすんだけど。絶対パスタじゃなくね? この匂い」
「うん。ヒロ以外はハンバーグ食ったよ」
「なんでだよ。仲間はずれにすんなよ。入れろ」
そんな会話をする弟たちの方をちらりと振り返ると二人仲良く皿洗いをしてくれている様子。
多分ヒロは脱衣所に寄って詩に悲鳴を上げられたってことは手も洗えてなければうがいも出来てないだろう。詩がいればうるさく言っていたところだ。幼ければ幼いほど生活習慣に口うるさいのってどの家でも共通なのかしら。
尤も、それが出来る流しは今使われているので仕方がないのだけれど。
スマホを開きラインを確認すると、どうやらクラスのラインが動いていたらしいことが分かる。
そこに28の通知があるので、28の全てが氷上くんからではないようだ。
見ると、水楢さんとかも会話に参加している。
最新のメッセージを遡ると賑わせる発端となるものを発見。
『文化祭の出し物についてなんだけど、どうする?』
『放課後時間貰いたいんだけどみんな忙しいだろうから、こういう形でも話進められたらなと思ったんだけど』
それが切り出し。
そこから水楢さんが『集団ビデオ通話しちゃおーよ。楽だよ知らんけど』と。
それに倣って積極的なクラスメートがちらほら。
『全員で通話は無理だろw』
『何人同時接続できるか試す価値ありますぜ!』
『無理な人と嫌な人もいるでしょ。割といい人数になるんじゃない?』
そういう流れを経て、どうやら興味本位で集団通話をするという流れになっているらしい。
何人同時に接続できるかはアプリの概要にでも書いてあるんじゃないだろうか。
それにしても、この流れどうしよう。
通話という誰が話し出すか分からないような場面で自分の意見を出すのは普段より苦手だ。自分の意見を発信するのを極力避けて通りたいとまでは思わないけれど、相手の意見を出来うる限り尊重したいから私の意見は後で良いと思ってしまう質だ。
でもその件に関わっている立場である以上、話の流れは聞いておきたい。
ミュートにして流れだけ聞こうか。そういうのはありかな。
『てか、話し合いするなら委員長いないと始まらなくない?』
そう思ってた矢先、手元が振動しそんな一言が投下される。
一体私に何を期待しているのか。
『永町実行委員じゃねーじゃん。お前がやるんだよ水楢』
『私が話しまとめられるわけなくない!?』
……私なんかがまとめられるわけでもないのだけれど。
『委員長は多分忙しいと思うけどなー』
そう入力するのは氷上くん。
『そうなの? ひがみよく知ってんじゃん』
『なんでお前ら知らないんだよw』
『放課後すぐ帰ってんじゃん』
『たーしかにー』
「……」
まだ夕食の片づけ自体も終わったわけじゃないし、この後洗濯もするし、きっと詩がそろそろ髪の毛乾かしてーってくるはずだし。
そしたら宿題見張らないとだし、というか明日ゴミの日だからまとめないといけないし。
そういうの諸々終わってからなら流石に暇になるけれど、何時から開催されるのか分からない状態で『私は大丈夫よ』と入力するのもどうなんだろう。
というか、ここだけじゃ私が求められてるとも言い切れないし不必要なら不参加のほうが良いだろうし。
こういうことになったことがないのでよく分からない。
「ねーちゃん、なんかあった? 棒立ちだけど」
いつの間にか皿洗いが終わったらしく、ヒロが部活着のまま夕飯に被りついていた。
その斜め前に奏衛――カナが話し相手として座っていて、私にも座れば? と隣の椅子を小さく引く。
「特にはないけど」
「けど、なに」
「ううん。ちょっとクラスの人が通話しないか? って言ってるだけよ」
「へー。すれば」
「……必要ならね」
カナの親切心に答えるために私はヒロの正面に腰を下ろす。
まだクラスラインはぽつぽつとメッセージを更新し続けている。
それにしても、氷上くんが言い出しっぺだなんて。
そこが不思議と浮き出て見えるのだけれど、じゃあらしくないのかというとそうでもないような。彼はそういう人を集めることが不得意ではないように思える。少し日和るところはあるけれど、そこは無理やり押し通せるというか。
彼の性格上、どうしても茶化されてしまうことが多いけれど、でも最終的には意見に賛同してくれる人が彼の周りには多い。
どうなんだろう。
彼は頑張ってくれたんだろうか。
1人が何の布石もないところで30人前後に対して一石投じるというのは、流石に勇気が必要なことだと思っていいのだろうか。
あの、何を言うにも気後れしなさそうな同級生はそんなことに勇気なんて使わなそうだけど。
私と彼とではクラス内での人との接し方が違いすぎるから分からない。
中心でもある彼からすれば全員友人ぐらいの感覚で、『こいつらならオッケーって言ってくれるっしょ』ぐらいの認識があったのだろうか。
それとも、彼の周りにいる人は良くも悪くもクラスを引っ張ってくれる人ばかりだから、自分の提案に彼らだけは応じてくれてその顔ぶれだけででも話を前進させられるかもしれないと思ったんだろうか。
「……」
でも、なんとなく前者な気がする。
家での彼がどんなスタイルをとっているかなんて知ったことではないけれど、前髪を下ろして自分を虐げている姿の方が浮かんでしまう。
申し訳ないけれど。
だって、運動部の体格にビビるような人よ? 勇ましい姿を連想しろという方が無理難題だ。
ちらり、と運動部であるヒロの姿を見る。
まだ中学生だから大したことはないけど、運動部じゃないカナと比べると体格に差が出てきたなぁと思う今日この頃。
「人が食ってんの見るの楽しい?」
「……あんたそれで足りるの?」
「全然」
「ご飯ならまだあるわよ。時間かかってもいいっていうなら何かしら作れると思うけど」
「カップ麺作るからいい」
何故不健康の方を選ぶ。
運動部は体が資本だろうに。
とか言って適当なスパゲッティ食べさせてるのは私だけれど。家にあったパスタ茹でて、詩のみじん切りの練習台となった玉ねぎと偶然家にあったベーコンとその他食材にケチャップ等で味をつけた出来合いのソースをかけただけのものを食べさせているのは他でもない私なのだけれど。
そこは私も計算外だったので大目に見てもらいたい。やっぱりひき肉の量が足りなかった。ひき肉が足りないのだからミートソースにもならない。
焼きそばにしようとも思ったけれど、焼きそばにみじん切りの玉ねぎを入れても食べにくいだけのような。
豆腐ハンバーグにしようにも豆腐なら常備しているという冷蔵庫ではないので不可だったし。
……そんな夕食出されたら自棄になってインスタントでいいって言わせてしまうのも無理はない。
私のせいだ。
「というか、高校生って突発的に通話しようよーってなるの? すごいね」とカナ。
「突発的というか、文化祭の話し合いをする必要があるのよ。だから」
「うわ、必要に応じてってやつだ、じゃあ。姉ちゃんも大変だね」
「大変ってか、じゃあ参加したほうがよくね?」とヒロ。
耳を澄ますと、脱衣所の方から活発な声が聞こえだす。
あの子がお風呂場で何かを歌ってるみたい。
私がそちらに少し顔を傾けていると隣のカナが席を立ち、脱衣所の方へと歩いていく。
「うたー。タオルちゃんとあるー?」
『あるー! あ! カナ兄は入っちゃダメだからね!』
「入んないよ。今日は俺が髪の毛拭いてあげるから、早く出ておいで―」
「……」
詩の髪の毛を拭く。それは私の仕事だ。
もう自分で拭けるはずなのだけれど、拭いてと寄ってくる。拒む理由もないので応じている私がやりたいだけの仕事。
「奏衛が変わるって。ねーちゃんは学校のことやりなよ」
「まだ参加者として私が呼ばれるか分かってないから」
「それもあるけど」
ヒロが開いたフォークで私の手元のスマホを指す。
「普通に、これから帰り遅くなるんじゃねーの? そういうのもやれば、って話」
「……」
「カナだって家のことできるし、ウタだってもう4年だぜ? 甘えてるだけで一人でももう平気なんだって」
「……」
そうでしょうね。
詩ももう駄々をこねながらも仕方がないことは飲み込めるようになった年頃だ。
一人で家にいてねということが出来ない子ではないし、遊びに行くのなら玄関の鍵を閉めるというが分からない子供からはとっくに脱している。
早く帰りたいのは私があの子を一人にさせたくないから。
冷や冷やするとかではなく、兄弟が自分含めて4人もいて両親がいて――計6人もいるのに一人の時間の方が長い、なんて思わせたくないため。
だってそんなんだったら家族はいらないってなるじゃない。一人で済ませられるんだから。自分だけの分じゃなくて家族の分の家事もしなければならないなんて。
それを小学生の子に任せるのは酷であると私が勝手に思ってるだけ。
何もしなくていいからね。
そう言ってもしてしまうんだもの。何をすればいいのかをもう知っているから。
ちゃんと把握してるのよ。
私の帰りが遅くなることも踏まえてカナが幽霊部員をしているって。
でも、それも言ってしまえばカナが好きでやってることだ。
私に何かを思われるほうが不愉快でしょうよ。
そう。どれもこれも私が勝手にしてるだけ。
姉でありたいがために躍起になってるだけ。
そういうのが分かっているから、ヒロが最近反抗期になってきたのかもしれない。
うざいよ、って暗に言ってるのかも。
別にそれは構わないのだけれど。
うざかろうがなんだろうが、私が私のためにやっていることだから。
「つーか、そうやってクラスの輪から出ようとするやつなんなん? クラスの輪に入りたくねーとか言ってどっか行くけど、入ってから言えや。てめーらが入ってきたこと一回だってねーだろって。合わないからっていなくなんのそっちじゃん」
「……」
「姉貴もそう思わね?」
「……ヒロ」
「なに」
「口が悪い。やめなさい」
「そういう話してんじゃねーんだよ」
分かってるわよ。
中には本当に人付き合いに嫌気しか刺さないって人もいるんでしょうけど、そういうのじゃない人もいる。
始める前から割り切って諦めてる人もいる。
場を掌握するというべきか、『押しが強い』ということを出来てしまう人にどうしても怖気づいてしまう人はいる。
私がそうだ。
加えて、私は私が必要な理由が分からない。
弟に発破をかけられたところで、そこが晴れるわけでもない。
輪に入りたいとか。溶け込みたいとか。
そういう話じゃない。
そこに私がいて――私なんかがいて、何の意味があるんだろう。
これはずっとそういう話だ。
バーサス!! 玖柳龍華 @ryuka
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