第17話 監禁生活五日目 昼②

まずは、腕の拘束を解こう。

どうにか、ドアを開けることはできるから、ハサミを探すか、


カチャ

…生活感がない、本当にあいつは、ちゃんと食べてるのか?

おっ、ハサミ発見、

うまくできないが、どうにか、腕の拘束を解くことに成功した。

あとは、電話だ、一人暮らしでも、固定電話があることを祈るが…

…お、これだな、ここから、あいつに、作者にかければ出るはず、


プルルルル、プルルルル、ピー、

『はい、もしもし、誰さんですかね?今、昼休みだけど、急いでパン買いに行かねーと、』

「作者、作者か?」

『お、その声はセンパイじゃん、旅行楽しんでるかw』

「そんなこと、今どうでもいいんだよ、お前に聞きたいことがある。」

『んー、ちょっと遅かったな。』

「何が…」

『あんまりファンタジーしすぎると怒られるんだけどな。まあ、ここまでくればせめてトゥルーエンドぐらいにはなって欲しいしな。ありがたく思ってくださいよ、先輩。』

「え…」


何か言う隙もなく、俺の視界は急に変わった。


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俺と後輩の監禁生活 ホタテ @tukihotaruatraboratorybykisaki

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