30話 体育祭〜部活対抗駅伝 前編〜

『只今から〜部活対抗駅伝を始めま〜す、出場する選手は〜各区へ散らばってください』


最後『さ〜い』って言わないんだ、とかいうくだらないことを考えながら自分の区の所へと向かった、


今回の部活対抗駅伝の区は、全部で10区となっている、

そして1区間で10kmとなっている、

多少の誤差ぐらいつくってもよくないか?

と思ったが、こんなどーでもいいような事は細かいあのクソアマ(女神)がぴったりにしたらしい、


それにしても、10区ってなに?

合計100kmじゃねぇか、

しかも人数が10人居ればいいけど、こっちは4人しかいないんだぞ?

ってか今更思ったんだけどよく4人だけなのに部活の申請が通ったな、まぁどぉせあいつが関わってるんだろう、


誰かって?あのクソアマに決まってんだろ


まぁそれは今はどーでもいい、

この駅伝は人数が少ない部活が明らかに不利すぎる、そもそも足りなかったら絶対走りきれないだろ、ってか時間足りるの?


まぁいいや、どうせ時間が押してきたら1位がゴールしたら終わりとかするんだろ、


俺らは、4人なのでみんなが絶対に2回以上走らなければならない、こんなん普通なら100%いや、1000%といっていいほど1位はとれないだろ、

まぁ普通ならの話だが…


それは置いておき、走る順番が決定した、


第1区 晴樹

第2区 竜平

第3区 明音

第4区 翔吾

第5区 翔吾

第6区 翔吾

第7区 翔吾

第8区 翔吾

第9区 翔吾

第10区 翔吾


嫌がらせもいいところだ、

2.2.3.3とかで分ければいいのになんで俺だけめっちゃ走んないといけないんだよ、


『翔吾君いっぱい走るけど頑張ってね!

応援してるよ!』


しょうがない、ここは明音のかわいさに免じて走ってやろう、

明音が頑張ってなどと言ってるあいだにもうゴールしちゃうような気がするが、、、


まぁとりあえず勝てばいいか、

エンチャントして自分の位置につくか、

と思い、エンチャントしようとした途端、晴樹の口から衝撃的な言葉が発せられた


『あ、エンチャントいらないわ、』


は?馬鹿か?勝てるわけねぇだろ、

と、言いたいところだが、正直晴樹とか竜平なら普通に1位がとれるだろう、なんてったってあの2人だからな、


だが、明音は大丈夫かな?とても心配だ、

別に運動神経悪いとかそーゆーのじゃなくて、女子だからということだ、

だからなんだよみたいな感じだが、とにかくエンチャントはいらないらしい、じゃあかけなくていいか、


俺はどーすんのかって?


かけるに決まってんだろ、、、


そもそも、俺もあいつらみたいにエグい身体能力持ってたとしても合計約70kmだぞ!


あ、正確に測ってるから約じゃないんか、


まぁそんなことはどーでもいい、とにかく俺はエンチャントさせてもらう


しかし問題は他にもある、

もしあのクソアマ(女神)が、俺ら以外の奴らにエンチャントしたら勝ち目がない、解除してもどうせまたかけるだろう、


封じればいいじゃねぇかよ、馬鹿か?

と、思った人もいるだろうが、それはあまり意味がない、時間の経過によって能力が解けてしまう、まぁ解けたらまたかければいいだけの話だ、


そんなこんなしてる間に、とうとう駅伝がスタートした、

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現実世界なのに異世界の力を手に入れてしまった件 マヨピー @mayop

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