28話 体育祭1日目を終えて〜後編〜

『さあさあ!上がって上がって!』


ようやく明音の家に着いた、意外と長い道のりだった(色んな意味で)


まだ晴樹と竜平は居ないようだ、竜平は走って5、6分だから近所じゃないの?と、思った方も居るだろうが、

あくまで竜平の速さで、ということだ、近所なわけがない何キロかは離れているだろう


そんなことはどーでもいい、いや、どーでも良くはないのだが、どーでもよくなるような事態が今目の前で起きている


上がって上がって〜と言われたが、

そこはタワーマンションの上の方(つまりはとてもお高い)部屋だった


まさかの金持ちか!

運動神経よくて頭もよくて顔もパーフェクトでしかも金持ちって!

全く、神は人を平等に創りはしないな、


明らかに場違いな感じだが、お邪魔することにした、

それに俺は人生初の女の子の部屋だ、

1回ぐらいあるだろってか?

察しろ……

でも、妄想なら1000回ぐらい行ったことはあるぞ!


まぁいいんだDTなのに女子の部屋に入れるんだ!しかも、学校一かわいいと言っても過言ではない女子の部屋だ、一生の思い出になる全く!俺の癖に恵まれてるな!


『狭くてごめんね〜、テキトーに座ってね』


へぇ〜狭いんだ〜

これで狭いんだったら俺ん家は明音からしたらゴキブリホイホイぐらいの広さなんだろうな〜、そんなことを考えていたらきりがない気がしたので、気にしないことにした


『何が飲みたい?』


と聞かれた、ここでスーパーとかでよく売ってる飲み物の名前を言うのがすごく恥ずかしい気がしたので、なんでもいいと言ったら


『それじゃ分からないよ〜!』


この会話は夫婦みたいでいいな、とか考えていた、じゃあお茶でいいかな、と思い、お茶を頼んだ、これが無難だろ


『分かった〜!いくらのがいい?』


皆さんはあるだろうか?お茶を頼んだらこのような返答がきたことは、

普通はあるわけがない

俺はその返答の衝撃の大きさにしばらく声が出なかった、やっと頭が整理出来てきた頃、とりあえずオススメで、と答えた


『分かった〜!じゃあ作るね〜』


ここで竜平と晴樹が到着した


『お邪魔しま〜す!あれあれ?ほんとにお邪魔だったかな〜?』


能力を使って遥か彼方へ吹っ飛ばしてやろうと思ったが、こんなところで能力を使ったら大変なことになる、弁償なんて言われたら、もう能力使う意外どーにもならない、、、

あ、どーにかなりはするんだ、


『もー!また変なこと言わないでよ〜!二人はお茶でいいよね』


え?何飲むか聞かないの?と思ったが、そこはスルーしておいた

驚くのはこの後だろう、

きっと常人からは出てこないような質問に驚くであろう!俺みたいに!さぁ!驚け!


『はい、どーぞ』


そう言って出てきたのは綾〇だった

え、聞かないの?ということより、

え!あったの?!という衝撃の方が大きかった

あるなら俺もあれでよかったのに、と思ったが、今更断るわけにはいかないのでとりあえず待っていた


『はい!どーぞ♡』


明らかにさっきより明るく渡してきた、

きっと相当自信があるのだろう

それよりもこのお茶の値段が気になった

とりあえず具体的には聞かないで何桁かということだけ聞いてみた


『いくつだっけ?5?6?くらいかな』


聞かなかったことにして、一瞬でお茶を飲んだ、もったいぶっていたら多分一生飲み終わらない気がしたからだ


その後は何気ない会話が続いて平和な雰囲気で時が過ぎていった、、、


しかし!ここである問題が浮上した、


『お風呂どーするの?』


全く考えていなかった、まぁ俺からしたら、明音が入った後に入りたいな〜というのが本心である

しかしこんな時に限って超名案を出す晴樹がナイスアイディアをした


『せっかくだからみんなで銭湯行こうよ!』


全く、なんていい判断なんだ、

みんなもそれに賛成して、銭湯へ行くことになった

意外と近くにあったのでそこへ向かった、

流れ的にJapanese nozokiとかしそうな気がしたが、そんなことはなく、みんなが癒されて帰ってきただけだった、

その後も家(明音の)に戻ってきても

一般的に言う、ギャルゲーの主人公的なイベントが起きることがなく、2日目の体育祭を向かえることとなった

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