26話 体育祭〜部活対抗リレー〜

『只今から〜、部活対抗リレーを始めます

1つの部活動につき代表者4名の出場となります、代表者は入場門に集合して下さい』


もちろん俺らは代表者など、決める必要がない、なぜなら、元々4人しかいないからだ


今回もまた、能力を使うつもりだが、

どうせクソアマ(女神)が、

アビリティリセットで邪魔をしてくるだろう

邪魔をされたところで、リセットだけだったら問題がない、なぜなら元々晴樹、竜平、

明音の3人が超次元の運動神経のため、

普通にやっても勝てると思う、

あ、俺はそんなに速くない、


その時、俺はあることを思いついた、

あのクソアマ(女神)しか、アビリティリセットが使えないのなら、能力を封印するなら

俺にも出来るんじゃないか?


『アビリティキャンセル!!』


これをクソアマ(女神)にやったところ、

見事に大成功、と思われる


『位置について〜、よ〜い、ドン!』


『グラビティ!!』


みんなのバトンに重力をかけて、

地面から離れなくした、

なんで地面に最初からついているかというと

クラウチングスタートだからだ、

ついでに、神速と、覇力をエンチャントして

圧倒的な速さでどんどん走っていく、

ちなみに距離は1人、400mとなっている、


『アビリティリセット!!』


しかし、効果がなかった


『なんで?なんで?女神の私が出来ないなんて!もう女神失格だわ!』


俺からしたらもうとっくに失格なのだが、、


俺のニヤニヤした表情から悟ったのか、

落ち込んだように体育座りで、しょぼんだ、


『ま、まさかあの顔は!

私にかけたアビリティキャンセルが、キレイにかかってテンパっている私を見て

興奮してるのね!』


違うわないけど違う、

別にそんなに変な性癖は存在しない、


『おぉっと!

異世研以外誰もスタートしていない!

これはどーゆー状況だ?!』


ちなみに、俺はもう走り終わっている、

そろそろいいかな、

グラビティを解除した途端に

一斉に全員が勢いよく転んだ、


会場全員が爆笑の渦に、

そして、普通にやってれば速いんだろうな〜

というタイムでみんながゴールして終了した


退場後、

会長直々に待ち伏せしていた、

すると、俺にいきなり顔を近づけて、


『いつの間にそんな能力使えるようになったの?ねぇ!

どうせそーやって私を慌てさせてそれを見て

興奮してたんでしょ!』


そんなわけねぇだろ、気持ち悪ぃな、

そう思った瞬間に、俺の前を拳が飛んできた


『顔が近いわ〜!』


殴ったのは明音だ、

それに、エンチャントを解除するのを、

すっかり忘れていた

西の方に飛んでいった会長が、

東の方から飛んできた、

どんな感じで飛んでいったのかは、

考えるだけで怖い


『翔吾君大丈夫だった?

変なことされてない?』


心配するのは会長の方だとは思ったが、

まぁ大丈夫だろ、一応女神だし、

とりあえず安全のために、エンチャントを

解除しておいた


『よかった〜!』


と言って抱きついてきた、

わぁーいやったー!

という感情もあったが、

エンチャント解除しておいてよかった…

というのが本心であった

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