24話 体育祭〜部活対抗綱引き〜

『只今から〜部活対抗綱引きを始めます、

全員、入場門に集合して下さい、』


この綱引きは部活の人数全員が対決する種目になっている、

つまりはみなみなファンクラブを相手にするとしたら学校の半分以上を相手にするということだ、まぁ正直勝てると思うが…


問題はあのクソアマ(女神)だ、

どうせファンクラブにエンチャントするか、

俺らのエンチャントをリセットするか、

そのどちらかであろう

まぁ考えるのは始まってからでもいいか、


各所で同時に行うということになっている


異世研の初戦の相手は柔道部だ

普通だったら負けを覚悟すると思うが

俺らはなんの問題もない


『よ〜い、スタート!』


の瞬間に

『神速』と、『覇力』←パワーアップを使い

安定の3秒で終了、


一方みなみなファンクラブはというと、

エンチャントなしで普通に勝っていた、

まぁ学校の半分以上がいるのに負けたらおかしい気もするが…


2回戦目は相撲部だった、

部員全員の体重を足したら普通に1tぐらい余裕でいきそうなぐらいのガタイなので、

正直勝てるか心配になった…


わけもなく、今回は最初からエンチャントしてあったため、スタートの合図と同時に

圧勝した、


3回戦目は、ボディビル部だ、

テッカテカに黒光りしている体に、

もりもりの筋肉、

爽やかな笑顔、

なんか筋肉と会話?してる奴もいるし…


『よ〜い、スタート!』


その合図があった瞬間に思い出した、

そーいえば移動の時に全員のエンチャントを

解除しちゃったんだった!

やばい、負けるかも、、、


と、思った次の瞬間、

紐がスルッと、いや、ヌルッと抜けて

普通に勝った、


なんと、アホなことに、相手のボディビル部が、自分に塗ったオイルのせいで滑って、

紐が握れなかったのだ、


相手がアホでよかった…

なんでそんなんで3回戦までこれたんだろ…


まぁ運のよさも混じりつつ、

準決勝まで進むことができた

そもそも俺のミスがなければ運なんていらなかったのだが…


準決勝は男女混合レスリング部だ、

なぜ男女混合かというと、

みなみなファンクラブの人数が多すぎて、

男子と女子が別々になっているところは、

合同になったからだ


まぁそんなことは関係ない、

今度はしっかりエンチャントしておいた、


そして、2回戦目同様、開始3秒で勝利、


そしていよいよ決勝戦だ、

もちろん相手はみなみなファンクラブ、


『いよいよ決勝戦になりま〜す

両チームとも、頑張って下さ〜い!』


元気なアナウンスが聞こえて、

会場が盛り上がる、

そんな中で、急に会長が口を開いた


『翔吾く〜ん!頑張って〜♡

お嫁さんが応援してるからね〜♡』


何言ってんの?こいつ、

まさか…

あの時の言葉を真に受けやがったのか!

そんなことがあんのか…


その一言によって会場がざわめき、

ファンクラブが怒りのパワーで

多分俺のエンチャントと、同じぐらいの

パワーアップをした、

流石にヤバいな…と、思ったが、


それ以上になぜか、

明音から凄まじいオーラが出ていることに

気がついた、それはどれくらいかというと、

ざわめいていた会長が一瞬で静かになるくらいだ、


『ねぇ…翔吾…君?』


流石のオーラに俺もビビった、

しかもめっちゃ怖い、


『今の…どーゆー…こと?』


とりあえず勝負が終わったら説明すると、

なんとか説得してその場をしのぐ


『よ〜い、スタート!』


の瞬間にエンチャント+怒りのパワー?

によって明音の片手で勝利することが出来た


それにより会場にいる全員が恐怖に怯えた

退場の合図で明音が会長に中指を立てながら

退場して行った


退場門に着くと、


『翔吾君、さっきのどーゆーこと?

あのクソババア(みなみな会長)とどんな

関係なの?ねぇ…』


めっちゃ怖い、お化けとかそーゆーのが

比じゃないくらいの怖さだ


俺は晴樹と竜平と一緒にその事について説明した、


『なんだ〜そんなことだったのか〜

も〜説明してくれればよかったのに〜

後ちょっと遅かったら

あのババア(みなみな会長)を血だるまに

するところだったよ〜♡』


もう明音を怒らせるのは絶対にやめようと、

部員だけでなく、

学校にいる人の全員がそう思った…

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