13話 体育祭の競技は?

『あ…』


桜川が言葉を詰まらせた

桜川の指を指した方を見ると

なんとそこに居たのはみなみな会長だった


『おやおや桜川君、今明音ちゃんになんか言おうとしてなかった?もしかして体育祭の競技とか教えたりしてないよね?』


図星だ、だが桜川は誤魔化そうとした


『そ、そんなわけないじゃないですか〜全くも〜みなみな会長〜そんな国家機密を人にばらす訳ないじゃないですか〜』


くっそ白々しい言い方で否定したのでこんなん絶対にバレるだろとか思いながら聞いているとみなみな会長から凄まじいひと言が発せられた


『まぁそれもそーだよな、今回の体育祭の内容を話したら退学じゃ済まないしもしかしたら国籍ごと消されるかもな〜』


一気に桜川の顔が青ざめた

きっと死を覚悟したのだろう

てか、まだ内容言ってないからセーフじゃね?まぁ焦ってそんなことは考えもしていないだろう


『私はただ桜川君に部費の相談をしていただけですよ?みなみな会長なんか勘違いしてません?』


明音がナイスフォローした


『そ、そ、そそそ!そーなんですよーもーみなみな会長〜しっかりしてくださいよ〜』


明らかに明音のフォローぶっ壊してんだろってぐらいのクソ対応でみなみな会長を誤魔化した

驚くことに誤魔化せた


『じゃあ大丈夫か〜もし言ってたらもう君と会うことはなかっただろうね〜』


はい、怖いそもそも忘れてるかもしれないが

こいつ(みなみな会長)は俺に異世界の力を与えた、つまり俺を異世界に行かせなかったクソアマ(みなみな会長)なのだ

そんな奴なのに偉そうにしてる所が鼻につく


そんなこんなで作戦は失敗した

いい考えだと思ったんだけどな〜

でも少しだけヒントだということでみなみな会長から聞いたのは


『誰も考えないような競技にするよ〜♡』


ということぐらいだ

普通の体育祭がやりたいと考えたが

まず1人でも能力が使えるやつがいる時点でまず普通ではない、それに異世研のメンバーも実績がおかしい、つまりは普通じゃない

こんなメンバーの中で普通の体育祭をやりたいと考えた俺の方がおかしいかもな


んなわけで

俺らの体育祭の練習の日々が始まった…



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