12話 作戦会議!!
俺達はまず誰から誘惑するかを考えていた
生徒会=お堅い方々というイメージしかないからだ
まずみなみな会長は無理であろう
女だし、逆に誘惑効いちゃったらそっちの方が気になってしまう
しかも運の悪いのかなんなのかよくわからないが、生徒会には男子は2人しか居なかった
新元 裕司(あらもと ゆうじ)
桜川 修哉(さくらがわ しょうや)
この2人だ
新元の方はいや、新元先輩は学校でずば抜けた学力を持っていて、とてもお堅い
あれ?その枠って明音じゃねーの?
と、思った方もいるだろう
明音は高2で新元はいや、新元先輩は高3だ
それにさっきからなんでいちいち言い間違えているかと言うと
あいつは俺らよりも年下なのだ
飛び級して入学と同時に高3になったのだ
今どき飛び級とかありえないだろと、思ったが国から許しが出たらしい
だから後輩なのに先輩と呼ばなきゃいけないのだ
それに比べて桜川は俺らからしたら好都合な相手だ
桜川は高校に入ってから明音に一目惚れして
今までで告白した回数は手と足の指を使っても数え切れないらしい、どーやって足で数えんだよ
だからこいつに明音が誘惑すればOKだ
『じゃあ私が桜川君に体育祭の競技を聞けばいいのね?』
その通り
でも問題はどんな返事をされるかだ
そんな考えを無視するかのように明音が真っ先に桜川の元へ向かった
なんかとっても嫌な予感がする…←フラグ
『桜川く〜ん!ちょっとお願いがあるんだけど〜』
『何?』
桜川は返事をした、にやけながら
『実は体育祭の競技内容が知りたいの!』
と明音は誘惑?したが、
『いくら明音ちゃんのお願いでもそれは無理なんだよな〜厳重過ぎて国家機密になってるらしいんだよね〜』
いやいや、どんだけだよ体育祭だろ?
さっきからこの学校国に好かれすぎだろ
てか、なんで会話の内容わかってんの?
と、思った方もいるだろう
最近発揮していないから忘れているかもしれないが、俺は能力が使える聴力の能力を使って会話を聞いているのだ
『えー桜川君のいじわるーねーねーいいでしょーお、ね、が、い♡(棒)』
ハート付いてんのに棒読みってどーゆー風に喋ればいいんだよ
流石の明音でもそんなに演技は上手くないようだ、これはどうも上手く行きそうにない
ところが桜川はちょろかった
『しょーがないなー明音ちゃんにそこまで言われたらもう断れないな〜』
いや、チョロ過ぎだろ
国家機密じゃねーのかよ
まぁそんなことは置いといて作戦は成功だ
ナイス明音
すると明音の後ろから1つの足音がした…
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