第2話 自動車学校
「へぇ。 小郡さんも免許取りに行くんですか。
取れるうちにとっといたほうがいいですよ。その分早くゴールド到達できますし。
せっかくですから、一緒に行きましょうか?」
一年生の夏休み中に谷見と二人、二週間余りを使って自動車学校の合宿免許に行くことになった。
合宿教習所は基本、リゾート地の近くにあることが多い。食事は合宿所の食堂で摂れるし、風呂は共同浴場がある。
もちろん男女で寮は別々になっており、お互いに一歩踏み込んだ時点で強制退去。だから、綾音と行っても、そこまで旨味はない。
洗濯は各自だが、教習の間の空き時間は自由に使える。海のそばだからサーフィンに出かけるものもいれば、海水浴やデートに使うものも、観光に出かけるものもいる。
俺が自宅から離れた場所で合宿免許に挑んだ理由は、バイクの免許も同時に取れることと、夏休みの過ごし方に苦慮したこと。
今でも、長い休みは苦手だ。
いくら綾音と恋人関係であるとはいえ、お互いのスケジュールもあるし、夏休み中は綾音もバイトが掻き入れ時だろう。
そうなると、何より現実世界では自分が一人である、と認識させられる。
約半年、綾音と一緒にいてわかったことがある。
やはり、賑やかな方がいい。
他にスケジュールを入れればいいのだろうが、俺の選択は免許を取ることだった。家にいるよりは、今までのバイト代を使い果たしてでも免許を取っておいたほうが、後々の楽しみも増えるはずだ。就職したら、まとまった時間をとるのも大変だろうし。
ちょうど七月下旬に谷見が誕生日を迎え、十八歳になる。一緒にどうだと誘ったところ、もともと親から免許を取るよう言われていたらしい。
「いやあ、金は出すから夏の間に取ってくれ、ってうるさいんですよ。
変な女に手を出して追放されたらぶん殴られるので、お互いおとなしくしましょう。」
しばらくは親の車に乗ることになるが、少ししたら両親から車を譲ってもらう約束をして、合宿免許に臨むことになったそうで。どんな人たらしなんだ、こいつ。
俺は中型バイクの免許も同時に取るから、谷見の方が三日早く帰ることになる。どうも、こいつはバイクには興味がないらしい。
それはそれでいい、俺にとっては、全てはタンデムツーリングのためだ。俺のお仕えする姉妹とも、もちろん綾音とも。
一日目は入校時の講習会。教室に集合のあと、注意事項、学科教習、実技教習の取り方。筆記試験、仮免、卒検までの大まかなスケジュール。学科のテキストが配られたあと、それぞれ適性検査を済ませたら、決められた寮へ入る。
合宿だから教習ははじめからスケジュール組みされているし、予約をしなければならないということもなく、通学より遥かに楽だという。
俺はバイクがあるから実技は谷見より多く取らなければならないが、学科と車の実技教習は一緒に取ることになる。二人部屋で部屋も一緒になるよう申し込んだし、夕方以降も二人でつるむことになるだろう。ずっと男二人でいるのもなんだか変な気がするが、、こんな機会も滅多にないから楽しむことにしよう。
「ひたすら画面を叩いてるひきこもり一歩寸前とか、二言目には女がどうしたと性欲の塊みたいのとか、面白さが全くわからない漫才を延々と見せられるとか、変なのと同室になったら嫌じゃないですか。酒を密輸する奴とか面倒だし、同室がニコチン中毒や泥棒だったらやってられないですし、小郡さんならその分心配ないですよ。」
「漫才野郎、流石にきてないと思うよ?」
どうやら、大学の授業の合間に、漫才の布教活動をやってる人がいるらしい。
近くの人に動画をみせて、いいだろ? 見たいだろ? と勧めてくる。
変な格好したお兄ちゃん二人がぎゃはぎゃは騒いでいるだけで、どこが面白いのかが全くわからないというが、たしかに毎日やられたら迷惑だな。
「ああいうのは遠目に見ているのはいいけど、実際に近くに来るとうざいですよね。」
寮に一泊したあと、本格的に教習が始まる。学科、車の実技、バイクの実技。
入校して一週間ほど経った頃、谷見の様子がおかしいことに気づいた。たまたま、谷見より早く目が覚めた朝だった。
谷見は起床アラームを使っているのだろう、電子音がするなと思ったら、誰かと話し始めたようだ。
「……うん。おはよう。……うん。……大丈夫だって。……うん。……わかってるよ。……ありがとう。……じゃあね。」
ん? こんな朝早くに、誰を相手に喋っているのだろう? いつもは敬語口調だよな? 寝ぼけてるからなのか? それとも、敬語で話す必要のない相手なのか?
疑問に思いつつも、その日は仮免の試験日。実技に学科、お互いに話す時間がなく、そのままに終わってしまった。ここで試験を落とすと、明日から路上教習に出られなくなる。つまり、まる一日を無駄にすることになるのだ。
そういえば谷見は、毎晩洗濯が終わるのを待っている間も携帯で誰かと話している様子だ。俺だって綾音とは話すけど、そんなレベルじゃない。
朝の電話の件といい、もしかして母親か? とすると、こいつは極度のマザコンなのかもしれない。免許代を出してもらう、という話も怪しい。
俺を同室にしたのは、他の人にマザコンがばれたら困るからなのだろうか。俺なら人に言わないと思ったのだろうか。
俺は鬼畜じゃないから、このことは黙っていてやろう。もちろん綾音にもだ。
◆ ◆ ◆
さらに数日経った。
この合宿ではごはんは食堂で一緒に食べる。
同じ釜の飯を食ってる仲間だ、顔と名前がだいぶ一致してきた。
「よお、小郡。」前に座ったのは、ショウという小太りの男だ。
身長は170センチくらいか? 160半ばの俺と170半ばの谷見との間くらいだ。
ちょっと長めの髪を後ろに束ねて、前ボタンのチェックのシャツを着ている。
本人はかっこいいと思ってるんだろうけど、不健康に痩せたアメリカのアニメオタクにしか見えない。
「小郡さんよぉ。俺さあ、マジで騙されちゃいましたよ。」
またこいつか。俺に絡んでくるのはこれ三回目だ。
「ショウ、また『俺に彼女ができない』って話か? もう聞き飽きたよ。」
ショウにはタメ口で話さないといけない。
こいつは合宿初日にやらかした危険人物だ。
「俺のことはショウと呼んでくれ!」
そう自己紹介した後に、彼に「ショウさん」と呼びかけた人がいた。
そうしたら血相を変えて
「ショウと呼べって言っただろ?
俺は小学生じゃねえんだよ!」
と怒鳴りだした。
それ以来、みんなから危険人物扱いだ。ショウの精神年齢が
「夏休みといえばイベントだろ? イベントといえば出会いだろ?
免許合宿というイベントなのに出会いが無いのはどうしてなんだよ!」
当たり前だが、こいつは酔ってない。合宿は飲酒厳禁だ。なのに泥酔者みたく絡む。
「俺の先輩が言ってたんだよ。
免許合宿でできた女と今でも仲良く電話してるって。
全然そんなことないじゃねえか!」
ああ、お前の頭が小3程度だから20前後の大人の女に相手にされないんだだって、言いたくても言えない。
「小郡はいいのか? このままで。」
「え、ああ。」
「隣の兄さんはどうなんだよ。」
「俺は得体の知れない女と一晩限り、なんて嫌ですな。」
「お前、それでも男かよ。
小郡なんて軟弱そうだし彼女いなさそうだから、もっとガツガツしないと青春終わっちゃうぜ。隣の兄さんは悔しいけど背が高いし顔が整ってるから、苦労しなさそうだな。」
ぷっ。こいつ本当にバカだ。
逆だよ、逆。
彼女というか婚約者がいるのは俺で、谷見には彼女がいない。親しくしてる女はいるけどな。
人を見る目無いな。
つい、ぷっ、と小さく笑ってしまう。
「おいおい、何だその顔は。
小郡、マジで彼女持ち?
ありえないって。マジありえないって。」
横を見ると谷見が呆れた顔をしているが、俺が谷見を見ていると気付くと、谷見は唇の傾きをちょっとだけ変えた。
「なあ、ショウ。教官口説けばいいじゃないか。」
「うっ。その手があったか!
なんだよ、兄ちゃん、もっと早く言ってくれよ。
俺は年下のほうが好みだが、そうか、年上の教官という手もあったか。
やっぱりさ、ちっちゃい彼女が『ショウ、大好き!』と俺の胸板に手と顔を押し付けてくるのって、いいだろ?
俺の鼻に、彼女の髪の毛のいい匂いがしてきてさ。
だが、その前に年上のお姉さんに性の手ほどきをしてもらうのもありだな。」
童貞こじらせると大変なことになるんだ。ブルブルブル。
「どうする? 一人、背が低めの美人な教官がいただろ? 愛嬌ある顔してるし、ありゃあ、胸もありそうだ。年齢は二十代後半だろうけど、短い付き合いなら問題だろ?」
「いたいた、いたなぁ!
あの子かー。目がくりっとしてて小動物系の可愛らしさなんだよな。
ナイスアイディア、サンキュな。
兄ちゃん、名前はなんて言ったっけ?」
「
「坂口! 恩に着るぜ!」
ショウは意気揚々と立ち去っていった。
「なあ、谷見。お前、何で偽名言った?」
「面倒なことになったら困りますからね。
はめられるのが嫌だったら、最初から人の名前を覚えておくべきでしたよ。」
谷見がニヤッと笑う。
◆ ◆ ◆
翌日の夜、ショウは食堂に現れなかった。
その翌日も。
「なあ谷見、ショウはどうなったんだろう?」
「いなくなった、ということは追放じゃないですかね?
ひと騒ぎ起こしたんでしょうな。
『あの教官と同じ車じゃなきゃ嫌だー!』と騒いだか、
『俺と付き合ってください!』みたいにしつこく迫って、ハラスメント騒ぎになったんだと思いますよ。」
「ありえそうな話だ。」
「偽名言っておいて正解でしたよ。
『谷見に言われてやった』と暴れられたら、俺まで事情聴取を受けますからね。
『実在しない人間に言われてやった』、と騒いだら、言い訳に困ったキチガイにしか見えませんよ。問答無用でアウトですな。」
谷見はとんでもないやり手だった。
◆ ◆ ◆
路上教習も順調に進み、車の卒検を明日に控えた日。教習が午前中に終わって、ちょうどまとまった時間が取れたから海釣りに行くことにした。
本格的に釣り船に乗せてもらって、沖まで出るのだ。二人とも初めてのことで、数日前から気持ちが沸き立っていた。特に谷見は、このポイントでどんな魚が取れるとか、きっちり予習したようだ。実は深海魚マニアらしく、このあたりにいる深海魚についていろいろ語ってくれた。道を極めようとする谷見らしい。でも、この釣り糸の長さだと、深海魚の釣果は期待できないだろう。どうみても無駄な知識である。
寮においてあったパンフレットには、こんな文句が書いてあった。
「体験フィッシング(釣竿、エサ、仕掛けワンセット、氷付き)+船上バーベキュー
初体験の方でも大丈夫!ガイドがレクチャーしてくれますのでご安心ください!
そして海釣りの後に船の上でBBQをお楽しみいただきます。
船上ならではのBBQをご満喫ください。」
ガイドは、粋で日焼けの似合う兄ちゃんという風体で、いかにも気のいい海の男。俺や谷見とは違うタイプだ。年齢は俺達の一回り上くらいかな。
道具は全て貸してくれ、エサも付けてくれる。と言っても、二人ともワーム系は平気なので、要領を聞いたら自分で付けることにする。
釣り糸を垂らすと、すぐに魚がかかった。入れ食い状態だ。
「おっしゃーー!」
いつもに似つかわしくない谷見の声が轟く。大物が釣れたようだ。
「小郡さん、写真取ってくださいよ、写真!!」
大興奮で、釣れた魚を顔の横に持ってポーズを取っている。
谷見の携帯を受け取って、写真を撮る。いい顔してやがる。これもママに見せるのか? マザコンもいいところだ。というか、大学ではこんな顔見たことなかったな。
「君たち、やるなあ。
だめな人は、とことんだめなんだよ。」
「そうなんですか?」
「殺気が漂ってる人が、たまに乗ってくるんだよね。
そうしたら、不思議なことに、船の全員が釣れなくなるんだな。
魚にもわかるんだろうな。この船はやばいって。
そういう御仁は釣れないとどんどん機嫌が悪くなってドツボにはまって、最後は俺が金返せと八つ当たりされる。今日はそうならなくてよかったさ、ハハハ。」
「BBQはどうするんですか?」
「いやあ、クーラーボックスに予め用意した魚でごまかすんだ。大人はずる賢いんだよ。」
意外とたくさん釣れた魚を、船の兄ちゃんがその場で捌いて食べさせてくれることになった。
俺も料理では負ける気がしない!と対抗心を燃やし、包丁を借りてその場で何匹か魚を捌き、手早く刺し身にする。
兄ちゃんもこれまた対抗心を燃やして、船に乗せてあった「薬味セットA・生姜、みょうが、大葉の千切り」を取り出し、捌いた魚を叩いて味噌と薬味セットとネギを混ぜ合わせ、なめろうを作ってくれた。
「お兄さん、薬味はずるいなあ」と文句を言いつつ、俺は淡々と魚を捌く。
兄ちゃんはなめろうの半分に卵を混ぜて、海賊焼きに。他の魚は鱗を取って内臓を取り、塩焼き。
ここまでできれば、立派な食卓だ。
料理をしている間に谷見は何をしていたかというと、ひたすら料理の写真を撮っていた。こんなに写真を撮っている谷見ははじめてだ。初めての海釣り、初めての船上バーベキューとは言え、そんなに写真に残したいものか?
その後、すっかり仲良くなった船の兄ちゃんと料理談義をし、車談義をし、バイク談義をし、また来ることを約束して、大満足で寮に戻った。
明日の卒検で合格すれば、谷見はその足で帰ることになる。洗濯している間、相変わらず電話している谷見は、今日の釣りの話を延々と続けている。マザコンをからかおうと
「おい、お前いつも誰と喋ってんだよ。」
と、電話の向こうに聞こえるように話しかけた。すると、
「ちょっと待ってて。」
と電話口に話しかけたあと、谷見が俺に携帯を渡す。
訝しく思いながら、
「もしもし?」
と話してみると、
「小郡さん、富木です。写真見ましたよ、お魚美味しそうでしたね。免許も、順調そうでよかったです。」
え? 富木さん? 携帯持ってたっけ?
「あ……ああ、俺はバイクがあるから何日か遅れて帰るけど、谷見は何かやらかさなければ明日帰れるな。」
「なんか、早かったです。毎朝電話で起こしてた甲斐がありました。あと一日ありますけどね。」
「あ……そうか……。そういえば富木さん、いつの間に携帯買ったの?」
「合宿免許に行く前に、カツくんにモーニングコールしてくれって頼まれて。使ってみると便利でいいですね。アヤネにも番号教えたんです。小郡さんにも、教えますね。」
「うん。……えーと、谷見に代わるね。」
なんで富木さん? あんなにセキュリティーを気にしてた彼女が、谷見のために携帯買ったのか?
というか、モーニングコールって恋人同士がやるもんじゃないのか?
綾音だってやってくれないのに?
もしかして二人はもうそういう関係?
頭の中が今回っている洗濯機の渦のようにぐるぐるしていると、やっと電話が終わったようだ。
「なあ、お前と富木さんって」
「なんっすか?」
本気でキョトンとしている。
「いや、何でもない……。」
俺はそう言うのが精一杯だった。
◆ ◆ ◆
バイクの実技は、まず倒れたバイクを起こすところからだ。力も必要だし、コツもいる。だが、これができないとタンデムの夢は潰えてしまう。体がちょっと華奢な俺も、必死になってこの課題をクリアすることができた。
実技のはじめは、エンジンのスタートの仕方、アクセル、クラッチ、ブレーキ。教習コースの外周をゆっくり一周。ハンドリングもはじめてだ。こんなに大きな物体を自在に動かすようになれるというのが、自分でもなんだか不思議に感じる。
夏の暑い時期の実技教習は地獄だ。車の実技ではエアコンの効かない車内で毎日汗だくになり、途中でシャツを着替えても汗だくになり、寮でシャワーを浴びてやっと落ち着いた。車内だから日焼けはしないものの、シャツがびしょびしょだった。頻繁に洗濯をしないととんでもないことになる。
だが、直接日に焼けるはずのバイクの実技ではなぜか太陽が雲に隠れて、汗はかくもののあまり日焼けしないのだ。長袖を着るから腕は大丈夫だとしても、顔はひどい日焼けになりそうなのに。
「日焼けは絶対だめだよ! 晴人が日焼けなんかしたら、晴人じゃなくなっちゃうんだから。」と綾音に言われたから、綾音に持たされた強めの日焼け止めを塗っているが、それでも毎日バイクに乗っているとは思えないほど日焼けしない。
「お天気の神様にお願いするのにも限度があるのよ? 日焼けは女の子の大敵なんだから、真面目にやって一発で合格しなさい!!」
と俺がお仕えする姉妹に煩く言われたから、二人してこまめに天気の神様にお願いしてくれているのだろう。特に、お姉ちゃんは
「お姉ちゃんがお願いしてくれてるの?」と聞くと、
「バイクの教習で乗る時間はわかってるから、二人がかりで事前に頼み込んでるのよ。感謝しなさいよね。」と言われた。
「お兄ちゃん、合格したら私が最初に乗っけてもらうからね? いいよね?」と、妹も言う。
学科は軽く合格できるとして、実技は全力でやらない訳にはいかないな。はじめてのタンデムは、姉妹とだ。綾音には悪いが、これだけは譲るわけにはいかない。
教習中の俺のバイクに乗った気分でいたらどう? と聞いたら、
「バカか? そんな危険なもの乗れるか!」
と叱られた。肉体がないのだから怪我しようもないのだが、よくわからないセンスである。
◆ ◆ ◆
バイクの実技は問題なく通った。
その日の夜は、姉妹に挟まれて、大型バイクの三人乗りをして直線道路を暴走する夢を見た。
運転する妹に抱きつく俺、俺に抱きつく姉。
「ヘルメットがあると邪魔だから」と俺と姉はノーヘルだ。
美人の神様姉妹にサンドイッチされるなんて、男の夢の一つといえよう。
いいよなあ、こういうの。
他の人にわからないようにこっそりと、お揃いのブラとパンティをつけている設定でさえなければ。
はぁ。
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