第13話久しく山ばかりなバトルロワイヤル
6月ここ久山学園では、一年ごにそれぞれ異なる種目で寮対抗の試合を行なっている。その種目というのは毎回生徒会が決めているのだが、ルールも含めそこらへんは数時間前の先生に任せるとしよう。
「先生が来たぞー!!」
そうモブA君(ちゃんと後で出番くるからね)が叫んでその日の学校が始まった。
「全く朝から男子は騒々しいわね…」
そう如何にもありがちな事を呟きながらため息をついているモブBさん(彼女に関していうならモブではない)。これに関していうなら全く同意見だ。僕はこう見えてあんまりクラスの中心に入れるような性格ではないし、どっちかていうと族に言われる陰キャと言われる立場の人間だ。
「お前ら席に付けー」
先生のお出ましだ。
「なんだ珍しく今日は朝から静かなんだな南葉。」
「いやあそんな事ないっすよお。」
といいながらにやけているのがさっき言っていたモブA君だ。彼に関していうなら一言とてもうるさい。以上!別に陽キャが嫌いとかそうゆうのじゃないんだからね!
「そうか…まあいい。皆も知っていると思うが今日からこの6月一月かけてこの久山学園では寮対抗戦をやる。そこで生徒会が決めた今年の内容はそうだな…渡良瀬お前が説明してやれ。」
そういうと先生は教室の隅にある椅子に座った。あれ?先生説明しないの?
「というわけで今回生徒会で決まった寮対抗戦はズバリチェスだ!」
チェス?おっといけない彼の紹介がまだだったな。今こうして偉そうに話しているのが学級委員の渡良瀬 裕次郎だ。なんでも学年代表に立候補したら落選してご立腹のようだ。
「おい。裕次郎チェスってどうゆうことだあ?」
「チェスはチェスでもただのチェスではない。それぞれ寮の寮長がプレイヤーとしてそれぞれ寮生を駒としてチェスを行うんだ。
しかもこのチェスただのチェスと違ってそれぞれ当たったチェスの駒同士が戦って、負けた方の駒が相手に倒されるというわけだ。」
つまり本来取られるはずでもそいつとの戦いに勝ちさえすればいいと。ていうか1人が勝ちまくればそれだけで試合が終わるのか。なんて恐ろしい学校なんだ。
「つまり1人むちゃくちゃ強い奴がいればそれだけで勝てるのか。」
今話したのはこのクラスのまとめ役と言うべきかとにかくイケメンで成績良くて外面もいい藤原 紅雄だ。良く南葉のからかいの対象になっている。おいこいつ俺と同じこと言いやがったぞ。まあ俺の心の声だけど。
「えーそんなの紅雄が1人でやっつければ良くない?」
とか言ってるビッ…が女子の中心とも言える加藤 美玲だ。こいつはどの男子にも絡んでくるから俺みたいな隠キャにはごめんだ。この前も入学早々俺が隠れて読んでたラノベを見つけてクラスの女子に晒しやがった。お陰で俺は隠れていないオタクと言うレッテルが貼り付けられたまんまだ。
「そんなに僕は強くないよ…」
えーそんなけんそんしなくてもー(棒読み)
「と言うわけだからお前らはこれからそれぞれの寮と言ってもこのクラスは皆同じだが、各寮で集まって役割極めを行う。私から言えるのは鍵となるのは7傑だと言っておこうか。」
こうして今度はクラスではなく寮対抗戦が始まった。あんまり目立たずにいれるといいんだけどなあ…
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