第8話クラス対抗戦初戦

今日見た夢で出て来た少女はいったい…


「羽矢人初戦の相手、C組のところ。」

「わかった。じゃあ行こうか。」

僕らは今クラス対抗戦をしている。それぞれクラスごとに組みを作って2対2で他のクラスの組みと戦った勝ち点で優勝を争うものだが、僕のクラスと響華のクラスはクラスに1人しかいない7傑が誰かわからなかったせいで(おそらくこんな変な奴が7傑なわけないだろってことなんだろうけど…)僕と響華は弾かれ、こうやって前代未聞の7傑同士で組んでいるわけだ。ちなみに先生は…

「7傑はクラスにとって大きな戦力だ。ただあいにくそれもクラス対抗戦のうち。誰かは教えられないし、自分からも言い出すことはできない…よな!」

先生こっち睨んでいったらバレちゃうよ〜

「じゃあ7傑そうな人はこっち来て。」

えっ…僕なんだけど…てか今ので気づくと思ったのに…つーか7傑そうなってなんだよ!

「このクラスは7傑を味方に使うことはできなかったか…」

「先生?」

「7傑はその強さの上に独立した存在なんだ。だから7傑同士でペアを組むとそれだけで1クラスと同じ立ち位置になってしまうからな。それでもって現にこうしてそのペアができているわけだ。」

あの…僕多分普通の人より弱いですよ…

「羽矢人は強いから大丈夫。先生。」

「ああそのようだな…ぷっ。」

うわーこの先生意地悪!僕が一番そのことについて懸念してるのに…

「さあさあお前らも早く行きなさい。今日中に終わらないぞ〜」

そう先生に急かされ僕たちは教室を出た。

「羽矢人。早く行くよ。」

「ああ」


こうしてC組についた。ちなみに僕はAで響華はBだ。ついでに風部はDだ。

「さっさと終わらせる。」

「えっ…」

そう言って響華はさっと教室に入ってズガーンボガーンという音が鳴った後にすっと教室を出て来た。うわーきょうかちゃんつよーい。

「次行くよ。」

こうして僕らは快進撃を続け、トーナメント準決勝まで来た。

「準決勝の相手は…って響華やばいぞ次の相手は…」

次の相手のところに記されたのは、学年一の強さを誇ると言っても過言ではない、7傑の1人剣術の使い手 轟 家の長女轟 優香だった。

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