第7話オリエンテーション

こうして僕らは教室に着いた。クラスの人数はざっと30人くらいだろう。

「この学校は7傑をそれぞれ1クラス1人に振り分けられている。だから俺も羽矢人とはクラスが違うんだ。」

「そうかお互い頑張ろうな。風部。」

「ああ。」

そうして僕達はそれぞれのクラスへと別れた。


「お前らー席に着けー。」

先生が来たようだ。この学園の先生は何故か全員女性だ。

「よーしお前ら1人ずつ自己紹介してもらおうか。」

こうして高校生活の鍵を握るといっても過言じゃない自己紹介が始まった。

「1番青山 太郎ですこれからよろしくお願いします。」

うんあまりにも名前がモブすぎて作者の気持ちがわかるよ…

こうしていよいよ僕の前まで気がつくと進んでいた。いや、僕の番だ。

「じゃあ次は霧飛の番だ。」

「11番霧飛 羽矢人です。」

「…」

え?これで終わり?みたいな空気が流れていた。

「何か他に言うことがないのか?霧飛。」

「えっと好きなものは煮物です。」

「…」

こうして僕の高校生活は幕を閉じた。

ってちょっと待て!終わらせてたまるか!

「ぼっ僕の得意な武術は忍術です!」

「…」

なんなのこの僕に対する冷たい風当たりは。

「あっありがとうな霧飛。それでは次の生徒。」

先生まで可哀想な目で見ないでくださいよ〜。

そうして自己紹介は終わった。

「これで一通り自己紹介は終わったな。じゃあこれからオリエンテーションで学校を回るための組みを作ってもらう。2人1組だぞー。」

うわぁでた。このクラスは奇数だから1人余る奴。まあ俺には江華がいるから…っておおい何他の女子と組んじゃってんの?もう終わりだ…こんなクラスの好奇心の的になっている僕なんか…僕なんか…

「ああ余ったのは霧飛かまあ予想ついたが。」

えっ先生酷くないですか?

「霧飛は隣のクラスの余ったやつと組んでもらうか。」

「でその隣のクラスの余った人というのは?」

「私。羽矢人私たちで組みを作ろう。」

「響華!でもどうして?」

そうそこに現れたのは紛れもなく銀髪美少女の響華だった。ああ救われた。こんな美少女と回れるなんて…

「ところで頭がお花畑の霧飛には悪いがこの後行われるのは戦闘だからな。」

ちょっと待て、戦闘?

「この後クラス対抗でトーナメント戦を行う。それぞれの組みが各クラスの組みと戦い、その勝ち点をクラスで集計し多い方の勝ちというゲームをな。それじゃあ早く準備しとけよー。場所は学校内だから。」

まじか…ここは僕がかっこよく響華を守り…って無理に決まってるだろ!響華はこれでも7傑だし、僕なんか弱すぎるしどうしましょ?気のせいか恥をかきなさいという神さまの声が…

「羽矢人やるからには勝つよ。」

「ああ足引っ張ったらごめんな。」

「お互い様。」

いよいよクラス対抗のトーナメント戦が始まった。あの時は思いもしなかった。まさかこんなことになるなんて…

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