第6話生徒会長

ここはどこだ?どうして僕はこの今にも壊れかけの校舎にいるんだ?そして僕の腕で死にかけている少女は?まさかこの顔…どっかで?いやでもそんなはずはな、いの、に


「はあはあはあ」

相変わらず目覚めは悪いな。あの悪夢のせいか。そうふと目を覚ましたら、なにやら重いものが僕の上に乗っている気がした。

そう僕の上に乗っていたのは…

「江華!?なんで僕の部屋に…っていうかなんて格好してるんだよ!」

「あっ!羽矢人が起きたよ!ねえ響華ってば!」

そう言って江華は部屋の奥へと入っていった。

「なに今更恥ずかしがってるのよ。響華?」

「だって…」

そうして連れ出されてきたのはメイド姿の響華だった。いやちょっと待てめちゃくちゃかわいくね?いやそうゆう問題じゃ…

確かに響華は可愛かった。銀髪で可愛くて、絵本の中から出てきたと間違えるくらい。

「羽矢人にこんな姿…見せられないよう。」

そう言って顔を真っ赤にしながら恥ずかしがったいる響華たん可愛い!!いやだからそうゆう問題じゃ…

「それよりもなんで江華は僕の部屋にいるんだよ。」

「だって…昨日羽矢人凄い疲れてる気がしたからさ、元気付けてあげたくて。」

「江華…お前って奴は…なんていうと思ったか?早く学校行くぞ。」

僕はそう言って江華の頭を撫でた。

「あう〜羽矢人〜」

こう言って僕らは学校へと向かった。

「私…忘れられてる?」


気持ちい朝だ!あははははっ!

「羽矢人?どうしたそんなに浮かれて?」

「ああなんだ風部か。気持ちい朝だからさ。」

「なんだとはなんだ。確かに2年前の羽矢人も同じこと言ってたぞ。」

「そうか…」

確かに友達が僕の名前を覚えてくれてるのは嬉しいけど2年前の僕か…そう言って悶々としていると、

「霧飛!」

誰だこんないい朝を邪魔するのは…

「霧飛 羽矢人!昨日は助けてくれてありがとう!」

ん?ちょっと待てよ…昨日といえば…

「かっ会長!」

なんで会長さんが!?

「なんだ羽矢人?わっ私のことは彩香でいい…ぞ。」

そんなに頰を赤らめられても…

「会長どうしてここに?」

「君にお礼がしたくてな。ぜひ後で生徒会長室まできてくれ!もちろん拒否権は羽矢人にはな・い・ぞっ」

と言いながら会長は頰を赤らめた。いやだから赤らめないでよ〜

「わかりました。後で向かいますね。」

「ああそれでは待ってるよ。」

そう言って会長は走り去っていった。

「嵐のように過ぎ去っていったな…」

「さあ行こうか。」

こうして僕たちは学校へ向かった。


その日の朝は春の暖かさがあってとても気持ちよかった。



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