第1話入学式
「ついにこの時が来た…」
僕霧飛 羽矢人はここ久山学園高等部に入学することが決まった。ついては久山学園について僕が知っている限りの事を今から説明しよう。久山学園は全寮制の高等部しかない割には教室の量が多い?全国から色々な武術を学んでいる人たちが通う高校だ。中でも7名の最強を名乗る、かの有名な7傑の子孫もいるという話だ。そして忘れてはいけないのが寮は寮でもそれぞれ スペード、クローバー、ダイヤそしてハートの4種類あってこれらは2年に一度行われる寮対抗トーナメントでのチームとなる。つまるところこの寮イコールチームまたはギルドみたいなものだと思ってくれていい。おっとそろそろ入学式の時間だ。ここら辺で説明は終わり。それじゃあ行こうか
。
体育館に向かって道を歩いていると急に誰かに飛びつかれた。
「羽矢人ーっ!久しぶりだね。あれから9年ぶりだね。」
と息のつく暇もないほどの勢いで話しているのは僕の幼馴染である武田 江華だ。かの有名な武田家の次女で僕を久山学園へ誘ってくれた理事長の娘でもある。
「江華どうしてここにいるんだい?」
「だって羽矢人が通うってお父様が言ってたから…」
「なるほどな、改めて久しぶり江華。これから3年間よろしくな。」
「こちらこそよろしく!羽矢人!」
こうして僕らは体育館についた。
「これより第57回入学式を始める。」
「生徒会長の言葉。きよつけ!例!」
ここの高校は理事長ではなく生徒会長が挨拶をするのかとふけっていたら
「そこの生徒!聞いているのか。」
と聞こえ、その声の方を向いたらそこにはいかにも強そうな男子生徒がいた。
「貴様名前はなんだ?」
「名乗るほどでもないけどよ鎌ヶ崎 壊疾だよ。」
「かっ鎌ヶ崎だと…」
「何だよなんか文句でもあるのかい?会長さんよ!」
「鎌ヶ崎貴様は後で私と決闘してもらおうか。もちろん拒否権は貴様にはない。」
「へへ威勢のいい会長さんだな。まっそう言ってられるのも今のうちか。」
鎌ヶ崎という名を聞いた時ふとある情景が思い浮かんだ。僕の腕の中で死にかけている少女。その目の前には…
「うわっーーーーー!」
「どうしたのっ羽矢人!ねえ羽矢人ってば!」
そんな幼馴染の悲痛な叫びを聴きながら僕の意識は静かに闇の中へと沈んでいった…
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