第3話 ギャグハウス
『聖夜くん!!あそこに見えるのがスクド村だよっ』
スタート地点からは雪山で見えてなかったが村というよりも街というか、かなり広く
建物の作りもちゃんとしてる。
『かなり広いんですね』
『ああ、最初はもっと小さな村だったが
ギルドがダムル39層を攻略してから名前が広がっていったんだ。それで村も活性化したわけだ』
話してる間も上空には人鳥??やドラゴンなど飛んでいる。
『そうなんですね。ちなみにギルドはいくつあるんですか??』
村から数人の鎧を着た集団が何処かへ向かっていたから気になったのだ
その集団の皆が暗い顔をしてるようにも見えた。
『今は5つのギルドが前線に出ている。それ以外にもまだ小人数だけど神様が単体で設立した小規模ギルドも存在している。
ポリアフ・ヘタイロス
ラチカ・ヘタイロス
ジェド・ヘタイロス
リーベル・ヘタイロス
エレボス・ヘタイロス
この5つのギルドが前線で戦うヘタイロスだ。
あと、忠告だがエレボスのギルドには関わらない方がいい』
『なんでですか??』
『詳しいことは村に入ってからにしよう。ちなみに....』
紫龍のギルド説明を聞いてるうちに村の前まで到着していた。
予想以上に村は賑やかで店や家なども多く立ち並んでいた。
入口の門はボロい木で作られており、そのギャップに心なしか少し笑ってしまった。
広さ的には1日あっても全ての場所を回るのは時間が足りなそうだ
雪も積もっていないし雪も降ってないからまるで別の場所に来たみたいだ
『聖夜。ここが俺たちのギルドの拠点だよ』
目の前には6階まではありそうなレベルで広く高い宮殿?的なものが建っていた。
『聖夜くん!!ギルマスには気をつけてねっ』
『気をつける??』
目の前の扉が開いた
『セツカちゃゃゃやーーーーん!!遅いんだからぁ!怪我してない?!どこも痛くない?!』
『ちょっ!!//ポリアフさんやめてください!ってそこはっ!』
青髪の女性がすごいスピードでセツカに抱きついた。
が、そのスピードを超えるかのように
シリュウが青髪の女性の元へ走った
『ポリアフ。セツカ様にそのようなことをするな。羨まっ.....恨まれても知らないぞ』
『んんんーーー!??今羨まし....』
『言ってないぞ!そのような感情は....セリカ様に対して抱いてはいない!』
『あっれれー?!!顔が赤いぞー??
シ・リュ・ウくん!』
『ポリアフ...。いくら神様ととはいえここまでくれば1度は切らなきゃいけないみたいだな。』
怖っ、、。
『きゃー!!弱いものいじめっ!
そっこの少年くん!助けておくれよーー』
青髪の神様?は俺の背中に隠れた。
というかポリアフという名前。
たしかこのギルドの神様だ。
いわゆるギルマスだ。
『あの、、、。隠れるのはいいんですけどオマケ気分で耳をフーフーするのやめてください...』
『嬉しいくっせにー!!少年くんっ』
『聖夜。離れろ。俺がこの手で切る』
またドアが開いた
『おいテメェら。さっきからうっせーんだよクソが。
俺が昼寝してんだから黙って家にこもってろよ、ナァ?!』
またまた怖っ。
髪は俺と同じ白髪で目つきも怖い感じだ
俺のいた世界で例えるならコンビニの前でおでんをフーフーしながらヤンキー座りしてそうなタイプだ。
というか語尾のナァ?がかなり特徴的だ
『おいセグロ。今回は客人が来ているんだ
その態度はないだろ。ギルドの質が落ちる』
『おいシリュウ!!俺のせいで質が落ちるだと?!セツカにベタ惚れで仕事にすら影響が出てるお前が言うか?ナァ?!』
『おっ、お、お前!.....しょうがない
切る相手が1人増えたようだな。』
あー、、頼む。1人でいいんだ。たった1人でいい。まともな人がこのギルドにいて欲しい
というかコントを見てる気分だ。
大丈夫なのかこのギルドは。
またまた扉が開いた。
『おい!客人が来ているのだろ。もう少し歓迎をする態度をとったらどうだ。』
ついにまともそうなが来た!
見た目はかなりゴツい体格でタバコをくわえてる。少し歳はいってそうだ
大人の貫禄が出ていて40代半ばというところだろう
おそらくギルドのお父さん的存在だ
『お母さーーーん!!!』
『マミーーー!!』
『母上。』
『ちっ!ゴツゴツお化けが来やがっためんどくせー』
ええー!!!お母さんなのこの人。
まぁ、これもコントのネタか。
『みんなぁー!!おっまたせーー!ご飯にする?お風呂にする?それともわ!た!し?』
喋り方と内容までお母さんというか奥さんーー!!!
ギャップ萌のレベルを超越しているぞ、、
『っておい。勘違いされるだろうが』
....
..
よかった...ネタだった。ノリの良いおじいさんだ
『団長が待ってる。そろそろ中へ入れ
そこの少年も一緒に来てくれ』
『はいっ!』
団長??リーダ的なものか
そしてお母さんの握力のパワーで壊れたドアを開け
まともな人がいないであろう宮殿に足を踏み出した。
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