九十 悲しいほど憎んでいる

「俺と戦え、ツムラミカ」

 と、マ王ツァルケェルは言った。

 右掌は実花に向けている。

 そうしてまたマ王は何かを呟くと、魔力の塊が放出された。

 津村実花の顔のすぐ横を飛んでいく。髪をかすめ、二、三本の黒い毛が散った。

 実花は動じない。

「次は当てる。見せてみろ、お前の魔法を」

 ツァルケェルの言葉に、今度は従う。

「ホルト」

 魔法の壁が実花の周囲を覆った。

 ツァルケェルも魔法を撃つ。それは実花の顔面に向かって飛来したが、魔法の壁に防がれる。

「なるほど……報告通り強い壁のようだな。……さあ、剣を抜け。俺を倒さなければお前は死ぬぞ」

 実花は剣を抜いた。

「さあ、来い」

 しかし実花は、

「グスト」

 と呟いて魔法を解除する。そうして剣を床に落とす。悲しい瞳でマ王を見つめている。

「何をしている?」

「こんなものは、いらないの」

「いらない? 大した自信だな」

「白々しい演技はやめてよ。似合わないよ、そんな言葉遣い」

「演技? 何のことだ」

「だから、やめてよ」

「演技など、していない。これが俺の素だ」

「嘘ばっかり。ほら、いつもの癖が出てるよ」

 ツァルケェルははっとした。指摘されて初めて頬を掻いていることに気が付いたのだ。

 目線をツァルケェルに向けながら、実花はまっすぐ近寄り始める。

「……何をしている?」

 ツァルケェルの質問に実花は答えない。代わりに一歩づつ距離を縮めていく。

 ツァルケェルは魔法を放った。けれどそれは、実花の足元の床を弾く。

「当てないの? あなたがマ王なら、私はマ国の敵なんでしょう?」

 言いながら近づく。

「それとも、やっぱりあなたは私のお兄ちゃんで、私があなたの妹だから、家族だから、殺せないのかな?」

「……こ、殺せる! 俺は! 貴様をっ……!」

 ダッ、と実花は走った。あっという間にマ王と距離を詰める。

 たじろくツァルケェルの右腕を、実花は両手で掴み取った。そうして、彼の右掌を、実花の心臓がある辺りに強く押し当てる。

「なら殺してよ! 私を殺してみせてよ!」

 目に涙を溜めながら、実花は叫んだ。

「は、離せ!」

 ツァルケェルも叫び返す。

「離さない! 私はお兄ちゃんになら殺されても良い! あなたがお兄ちゃんでなくっても、本当の本当にマ王ツァルケェルだっていうのなら、それでも私は殺されたって良い! お兄ちゃんがいない世界になんて、これ以上いたくないのっ!」

 実花は仮面の向こう側にあるであろうツァルケェルの目を、きっと睨み付けた。

 ツァルケェルの手は決して離さない。

 私の心臓の音を、私の体温を、私の体の柔らかさを感じて欲しいと思った。あなたの妹は今ここにいるんだと、全力で全身で訴える。

 じい、と睨み合う両者。時間が止まったかのように微動だにしない。

 やがて目の前のツァルケェルから、ため息が漏れた。

「……俺の、負けだよ。実花」

 と、ツァルケェルは言った。それは日本語だった。

「……おにい、ちゃん?」

 実花も日本語で答える。

「そうだよ。俺は、お前の兄だ。津村稔だよ」

 手を離してくれ、と稔と名乗った男は頼んだ。

 実花は慌てて手を離す。

「ようやく、これで終われると、思ったんだけどなあ」

 男は、ローブのフードを頭から外し、仮面をとった。

 そうやって出て来た顔を見た実花は、思わず驚愕する。

 実花の記憶よりも酷くやつれ、厳しい顔つきになっていた。眉間にも、目の下にもしわがある。だけどそれは、老化でなったしわではなかった。黒かった頭髪も、白髪が混じっている。長い年月をかけて刻み込まれた苦しみが、怒りが、憎しみが、彼の顔を変貌させてしまったのだと、実花にはなぜだか分かってしまった。そうして何よりも、普通の人間にはない角が、首や頭から生えている。

 すっかりと変わってしまっている。地球にいた頃の彼のことしか知らない人が見れば、一見しただけでは分からなくなるほどの変化だった。

「……お兄ちゃん」

 けれど、実花には分かった。かけがいのない兄妹だから。ずっとずっと再会を願っていたから。

「久しぶりだな、実花」

 仮面越しではない、少しもくぐもっていない声。それは、記憶よりも少し低い声だった。でも、実花にとってその声は、間違いなく兄の、稔の声だ。

「お兄ちゃん!」

 実花は兄の体に抱きついた。暖かい体だった。それから、ゴツゴツした尖った感触が実花の体に当たった。頭から生えているのと同じ角だろう。でも、少しも不快じゃなかった。

 実花の両目から、たくさんの涙が迸る。お兄ちゃん、お兄ちゃん。そう何度も泣き叫んだ。

「離れろよ」困ったように頬を掻いて、稔は言う。「俺の体は、痛いだろ? 角が生えちゃってるんだ。無理することない」

「お兄ちゃんのバカ! 無理なんかじゃない! これはお兄ちゃんの体なんだから、全然痛くなんてないの! こんなの、なんてことないの!」

「……実花」

 どこか遠い目をして稔は呟き、それから実花の頭を優しく撫でた。

「俺を殺してくれ」

 その一言で、実花の涙は止まった。


「え。何、言ってるの。お兄ちゃん?」

 実花は稔の体に抱きついたまま、彼の顔を見上げた。稔は悲しそうな笑みを浮かべている。どうしてそんな顔をしているのだろう。ようやく再会できたのに。

「俺は人間を殺しすぎた。俺の手は真っ赤なんだよ、実花」

「わ、私だって、魔人をたくさん殺したよ? 魔人も人間なんでしょう? お兄ちゃんが言ったんじゃない。だから私の手だって真っ赤なんだよ!」

「それだけじゃない。俺は、お前の兄だけど、マ王だ。人間の敵だ。でも、実花はそうじゃない。実花は俺を殺せば、本当に英雄になれる。そうなれば、帝国でも不自由なく暮らせる」

 だから俺を殺せと稔は言う。

 わけが分からない。お兄ちゃんを殺すためにここまで来たわけじゃ無いのに。

「お、お兄ちゃんの! ばかぁ!」

 実花は稔の頬を叩いた。稔の顔がぱんと鳴って、横にぶれた。叩かれた頬が赤く染まっている。

「いったい何のためにここまで来たと思ってるのさぁ! お兄ちゃんともう一度会うために! ただそれだけのために私はっ!」

 それから実花は、思い至った。

「……ま、まさか、だからお兄ちゃんは、正体を明かそうとしなかったの? 私を英雄なんかにするために、お兄ちゃんはマ王のまま私に殺されるつもりだったの?」

「……そうだ」

「そんなの、勝手すぎるよ。そんなので生きていても、全然嬉しくなんかない。楽しくなんかならないよ。それに、私がお兄ちゃんを殺せるはずがないじゃない……」

 ひっく、ひっく、と実花はすすり泣いた。さっきは嬉しさのあまりに泣いた。でも今は、とても悲しかった。

「ごめんな。でも、実花は一体どうするつもりだったんだ? 俺が人間の敵だってことは、分かっているんだろ?」

「わ、私は……ただ……お兄ちゃんと一緒いたい。そのためになら、帝国を裏切ってマ国に行くことなんて、なんてことない」

「……それこそ、できるわけがないんだよ。実花が倒して来た魔人は、みんなからとても慕われて来た魔人だったんだ。知っているだろ、自分に向けられてきた憎しみを」

「あ……あ……そうだ……私は……」

 たくさんの、魔人を殺した。砦に来た時も、たくさんの憎しみを向けられていた。それは嘘や偽りなんかじゃなかった。

 実花はお兄ちゃんに会う一心で、今までやってきた。だから今までどうにかやってこれた。でも、そうだったからこそ、自分に向けられて来た感情に無頓着だった。

「だから、俺を殺すんだ」

 と、稔は淡々と言った。

「……いやだよ」

 実花は首を振った。それだけは、絶対に譲りたくない問題だった。

「お兄ちゃんは、絶対に殺さない。私は……そのためだったら、牢屋の中で生活したっていい。処刑されてもいい。奴隷になってもいい」

「……それこそ、俺がさせるわけがないだろ」

「……そう、だよね」

 実花は途方に暮れた。お兄ちゃんと一緒に暮らすっていう、そんな簡単なはずのことが難しいことだなんて、今まで少しも考えたことがなかった。でも、考えてみれば、この世界では当たり前のことなのかもしれない。ネルカは、家族から離れ離れで暮らして、しかも会うことも許されていないのだ。

「じゃあ、そうだな。二人で死ぬか」

 今、思いついた。そんな風に、稔は言った。

「……え?」




 ネルカは森の中に隠れながら、木々の隙間から砦を見上ている。両手を胸の前で合わせ、実花が砦に赴いた時からずっと祈り続けていた。

 メルセル様、ウスト様。お二人ならば、会いたいのに会えない苦しみを誰よりもよく分かっていらっしゃることでしょう。ですから、どうかミカ様がお兄様との再会を無事に果たせるようにお力添えをお願いいたします。どうか、どうかお願いします。

 心の中で願いながら、祈りの姿勢をいつまでも続けている。

 そうした矢先、唐突に砦から一条の光が発した。

 一体何が。そう思うやいなや、砦が大きな音を立てて崩壊した。

「み、ミカ様……」

 まさか砦が崩れるだなんて。中で何が起きているのか。果たして実花は無事なんだろうか。

 ネルカは心配になった。まさかミカ様のお兄様が実の妹をどうこうするとは思えない。それなら、危惧していた通り、マ王はミカ様の兄ではなかったというのだろうか。

 ネルカは必死の想いで祈りを再開させた。自分にできるのは、こうして待っているだけだ。それを歯痒く思いながら、ネルカはひたすらに実花の無事を祈った。

 けれど時間が経てば経つほど、ネルカの中の不安は大きくなっていく。ついには胸が張り裂けそうなほど増大していて、思わず目から涙がこぼれて落ちた。

「……ネルカさん」

 本当に唐突に、背後から声がかかった。それは砂粒みたいに小さな声だけれど、ネルカの耳にはやけにはっきりと響いた。

 でも、どうして後ろから。不安な気持ちが強すぎて、もしかしたら幻聴を生み出してしまったのかもしれない。それでも確かめずにいられなくて、ネルカは恐る恐る振り返った。

 実花だった。実花の姿があった。

 傍にはいくつもの角が生えた男の人がいる。

「ミカ……様」

「うん。心配かけてごめんね」

 そう言って実花は、ネルカを優しく抱いた。

「もう大丈夫だから」

 と、実花はネルカから離れた。

 ネルカは実花の近くにいる男の人に目を向ける。

「では、あの人が」

「うん。私のお兄ちゃん」

 実花は嬉しそうに笑った。それはネルカが見た中で、一番の笑顔。

 それから実花は兄に向き直った。

「こちらがネルカさん。見ての通りメイドさんで、私がすごくお世話になった人」

「は、はじめまして。ネルカと申します」

 ネルカはちょこんと挨拶をした。

「実花から聞いてるとは思うけど、兄の稔です。よろしくお願いします」

「は、はい」

「そんなにかしこまらなくて良いですよ。それよりも、今はここを離れましょう」

 と、稔は先陣を切って歩き始めた。実花がすぐに追うのを見て、ネルカも慌ててついていく。

 ネルカは一目見たときから疑問があった。それはあの角だらけの姿だ。あれでは本当に魔人みたいじゃないか。

 だけど稔は実花と同じく他の世界から来た人間であるはずだ。それなら普通の人間の姿をしているべきである。

 もしかして、実花は魔人の魔法で騙されているんじゃないか。ネルカは不意にそう思った。

 だけれども、そんな時、前から声が聞こえて来た。二人は進みながら何やら話している様子である。

 ネルカは耳を澄ませて聞いてみた。もしもの時には私がミカ様を守ると、固く誓って。

「お兄ちゃん、敬語似合わなさすぎ」

「うるせー」

 日本語だった。もちろんネルカが聞いたことのない言葉での応酬で、何を言っているのか全く分からない。でも、分かることもある。

 実花がこれまでに見たことがないぐらいに、楽しそうなのだ。

 ネルカは自然と笑みをこぼし、疑問をひっこめた。どこか無理のある笑顔を浮かべるしかなかったミカ様が、あんな風に笑えるのだから、彼は本当にお兄様なんだろう。そう、思ったのだ。




 砦から半刻ほど歩いた。

 三人は人目につかない森の中にいた。魔物除けを施した道具を持っているから安心して欲しい、と稔は説明した。

「ネルカさん。それで、どうするの? 私たちと一緒に来る? それとも」

 帝都に戻るの? 実花は心配そうに聞いた。

 けれどネルカは答えを考えていなかった。実花と一緒にいたい。そういう気持ちは強い。だけどここで戻らなかったら、家族に何か起きるかもしれない。そういう不安が強かった。

「家族のことが心配?」

 実花は指摘した。

「はい」

 とネルカは答える。

「それなら大丈夫ですよ」黙って聞いていた稔が言う。「俺たちは死んだことになっていますから」

「死んだこと、ですか」

「砦が崩れたのは見ましたよね。あれは俺たちが死んだことにするための工作なんです」

「なるほど……」

 マ王も英雄も一緒に死んだことにすれば、追手はかからなくなる。そういう狙いなのはすぐに理解できた。ネルカも姿をくらませれば、勝手に死んだ扱いになる、というようなことだろう。

「ですが、死体の方はどうなるのですか?」

 姿を誰も知らない稔ならばともかく、実花やネルカの死体が見つからなければ逃亡したと思われるに違いない。

「だから俺は、砦を崩したんですよ」

 と言われて、ネルカはぞっとした。瓦礫によって押しつぶされた人体が、どれほど無残な姿になるか。想像に難くない。そうして、恐るべき所業を行った目の前の人物は、平然と喋っている。ネルカは否応なく、目の前の人物が、元マ王であることを実感せざる得なかった。

「し、しかし、服で判別できるのではないですか。私やミカ様の服装は、とても特徴的です。ましてやミカ様には、赤い……」

 首輪が、と続けようとしたネルカは、実花の首元にあったはずのもがないことに気が付いた。

「お兄ちゃんが壊してくれたんだ」

 弾むような声で、実花は言った。

「それに、馬車には予備の服があった。そうですよね」

「確かに、そうですが……」

 予備の服を死体に着させてしまえば誤魔化せるかもしれない。だがこの二人には、そんな暇はなかったはずである。

「俺には、他にも協力者がいるんですよ。俺と実花の正体のことを知りながらも、協力してくれた人がね」

「すごいんだよネルカさん」と実花が間髪入れずに口を挟んだ。「あのガーガベルトさんがお兄ちゃんに協力してくれてたんだ」

「……ガーガベルトさん?」

 ガーガベルトといえば、あの『ガーガベルトの大冒険』の主人公と同じ名前だ。今は行方不明だと聞いているが、実在の人物でもある。けれどこの名前は、メルセルウストではあり触れた名前だった。

「そう、あの『ガーガベルトの大冒険』のガーガベルトさんですよ」稔はネルカの思考を読んだかのように言う。「ドグラガ大陸で初めて会った時は俺も驚きました」

「ほ、本当なんですか? あんなにも魔人に酷い目を遭わされたのに、魔人の味方をするなんて到底信じられないのですが」

「あの物語が本当の話でなら、そうなりますね。ですが、まあ、これは俺も会ってから知ったんですが、あの物語は帝国の手によって大幅に改変されていたんですよ。それこそ、魔人は危険で野蛮だという意識を植え付けさせるためだけにね。

 ドグラガ大陸は確かに治安が悪い。盗賊が小さな村を滅ぼすなんてことはよくあることでした。ですが、ごく普通に暮らす善良な魔人もいるんですよ。実際ガーガベルトは、そういった方々に拾われて命を助けてもらったと言っていました。他にも色々な魔人たちが、ガーガベルトに良くしてあげたそうです。魔人たちは、人間とあまり変わらないんですよ。盗賊なら、帝国にもいますからね。

 ただ治めている国がないから、彼らはやりたい放題だった、と言うだけに過ぎません。だから俺は、マ国を立ち上げ、ドグラガ大陸に秩序をもたらせたんです」

「で、ですが」

 と言いながら、後に続けるべき言葉をネルカは思いつかなかった。

「仕方ありませんよ。あなた方帝国の人たちはみんな、魔人を悪だと教育されてきたんですから。すぐに考えを改めるのは、難しいことだと思います」

 ネルカは考える素振りを見せた。

「……いいえ。私は……信じます。ミカ様が信じていらっしゃるあなたのことを、私は信じます」

「ありがとう」

 稔の言葉に、ネルカは視線を逸らす。恥ずかしいからなのか、後ろめたいからなのか。それはネルカ自身にもよく分かっていなかった。

「……ところで、悪いのですが」と、稔は続ける。「少し妹と話したいことがあるんです。しばらく二人きりにさせてもらえませんか?」

「はい。もちろんです」

「何かあれば、大声で呼んで下さい。魔物避けがあるといっても、完璧ではありませんから」

「わかりました」


 稔と実花は、ネルカから少し離れた。

「それで、話って何なの、お兄ちゃん」

 聞きながら、稔の雰囲気が変わったことに実花は気づく。ピリピリとした緊張感が、兄から発せられていた。

「俺には倒さなければならない人が二人いるんだ」

「倒さなければならない人? どういうこと?」

「一人は、帝王オルメル。知っての通り、俺がすでに倒した」

「……うん」

「もう一人を言う前に、聞きたいことがある」

「何? お兄ちゃん」

「お前をこの世界に召喚したのは誰だ?」

 稔の声は、極寒の地の氷のようにひどく冷たい。

 実花の背筋が、ぞくりと震えた。

「……メメルカさんが、ゴゾルっていう人に頼んだの」

「ゴゾル……!」

 びくりと実花は震えた。日本にいた頃でも見たことがないほどに怖い顔を、稔がしていた。兄の劇的なまでに強い感情が、空気を伝わって肌身に感じ、鳥肌が立った。

 その感情は兄の憎しみだった。あまりに強い憎しみだった。

 怖い、と実花は思った。思わず一歩後ろに下がる。目の前の兄が、自分が知っている兄と大きく変わってしまったように感じた。

「やはり、あいつが……!」

 実花は生唾を飲み込んだ。

 なぜ兄がこんな風になってしまったのか。実花には分からない。

 けれど稔の激しい憎しみの奥底には、深い悲しみがあった。実花はそれを感じ取っていた。

「俺が殺したいのは、そのゴゾルだ」

 稔がメルセルストに来てから、果たしてどんな目にあったのか。

 実花は知りたいと思った。

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