八十二 なんてことのない世間話

 キルベルは、帝都のスラム街から近くにある三階建の住宅の前にいた。石造りのその建物には、四世帯もの住民が住んでいる。

 だが、お世辞にも綺麗とは言えない。独特の感性で落書きされたその建物は、いかにも貧乏な者が住んでいるという風体で、あのガーガベルトの大冒険を執筆した者が住んでいるとは一体誰が信じるだろうか。

 少なくとも、キルベル自身はまるで信じていなかった。何度か訪れた今でもだ。

 三階に上がり、角の部屋へ向かう。木製のドアは古びていて、いかにも隙間風が多そうだった。

 キルベルは扉を二度、三度叩いた。返事はこない。が、いつものことである。

「入りますよ」

 そう言って、キルベルは中に入った。

 紙の束が数え切れないほど積まれたその部屋の通路は、人が一人やっと通れる通路しか空いていない。

「……前よりも増えたんじゃありませんか?」

 奥にいるであろう部屋の主に問いかけるも、答えは返ってこない。

 やれやれ、とため息をつきながら、キルベルは積まれた紙の束を崩さないように慎重に進んだ。

 奥に行くと、痩せこけた男が机に向かって熱心に書き物をしていた。どうやら集中しすぎてキルベルの声が聞こえていなかったようだ。

 それにしても貴族とは思えないみすぼらしい格好だ。そこらの庶民が着ているような、いかにも安っぽい生地である。キルベルが知っている限り、このような格好を好き好んでいるのは目の前の貴族ぐらいしか思い当たらない。

「エフスさん」

 キルベルはやや大きな声で呼びかかけた。すると目の前の男、エフス・ドフトルは億劫そうに振り返る。

「ああ、お前さんか」

 エフスは嬉しそうに笑った。

「相変わらずで何よりです。英雄譚の方はどれぐらい進んでいますか?」

「戦争に行く前辺りまではできておるよ。あとはお前さんの話を聞かんことには進まない」

「なるほど。それでは早速ですが、始めましょうか」

「もちろんだとも。聞かせてくれ」

 キルベルは自分が知っている限りの出来事を語って聞かせた。ふんふんと頷きながら、興味深そうに聞いていたエフスは、時折質問を挟んでくる。それにもキルベルは丁寧に答えた。

「……以上です」

 キルベルが話し終えると、ふむ、とエフスは顎に手を当てて考える素振りを見せた。

「最後にツムラミカは一体何を話したんじゃろうな」

「わかりません」キルベルは首を振って答える。「マ王が言うには、興奮して自分の出身地の言葉を話したんじゃないか、ということでしたが」

「出身地か。確かに、島によっては独特の言葉を話すところもあるの」

「はい。……そういえば、どうしてドグラガ大陸の人間はこちらの言葉を話すんでしょうか?」

「そうじゃな。お前さんは貴族ではないし、まだ若い。知らなくても当然だが、元々はヒカ大陸の人間が移住していたんじゃ。ここの言葉を話すのはそのためじゃ。もっとも、魔人が出てきてからは、帝国からの渡航は禁止になったんじゃがな」

「そういうことでしたか。ではガーガベルトもちょうど渡航禁止になってからのお話なんですか?」

「うむ、そういうことになるな。さて、そろそろ執筆を再開させたいんじゃがな。お前さんの話を聞いていたら、早く書きたくなってうずうずしてきたんじゃ」

「あ、すみません。それでは私はこれで失礼しますね」

「ああ。気をつけてな。お前さんが死なれては、この英雄譚は完成しないんじゃからの」

「はあ。まあ、私も死にたくはありませんから、最善を尽くしますよ」

「頼むぞ」

 やれやれ、と思いながらキルベルはエフスの家から外に出た。

 それにしても、どうして自分は変な人間ばかり相手にしなければならないのだろうか。

 キルベルはすっかり暗くなった空を見ながら、そう思った。




 ベーガ・アージスは、場末の酒場で安酒を煽っている。

 高級な酒を飲む気分ではなかった。ただ酔いたかった。

 脳裏には、ずっとマ王の魔法の光が焼きついている。

 あの光は、ベーガにとってまさしく救済の光だった。ようやくこれで俺も救われる。そう思った。

 だが、部下が、あの一瞬でベーガを蹴飛ばした。おかげで魔法に触れた右腕が跡形もなく消失してしまった以外、ベーガは無事であったのだ。その代わりに部下は救われてしまったが。

「……私にはまだ、現世でやるべきことがあるということですか。まだ救済される時ではないと。……そういうことなのですか」

 ベーガは、死んだ部下の名を呼んで酒を一口飲み込んだ。

 美味しくはない。安っぽいアルコールの味がするだけだ。だが、これでいいとベーガは思う。

 からん、と音がして店の扉が開いたが、ベーガは見向きもしなかった。代わりにもう一口、酒に口を付ける。

「ここに座ってもいいか?」

 胡乱な目でベーガが見上げると、そこに立っていたのはグルンガル・ドルガであった。

 承諾するのを確認したグルンガルは、早速席に座って店員を呼んだ。ベーガと同じ銘柄の安酒を二人分頼む。

 店員が酒を運んでくるまで、両者は一言も言葉を発しなかった。

 やがて店員が酒を持ってくると、二人は無言で杯をこつりと合わせる。

 グンガルは、ぐい、と飲んで、

「……辛いな」

 酒の感想を呟く。

「……はい」

 ベーガは頷いた。

「部下の死は、いつだって辛い。俺も自分の力不足を悔やんでいる」

「……帝国最強であるあなたが、そうおっしゃいますか。なら私たちにはどうしようもありませんね。それで、用件はなんなのですか?」

「部下との交流」

 グルンガルの大真面目な返答に、ベーガは苦笑する。

「それなら、死は救いであると同意してほしいですね」

「それはできないな。俺にとって死とは、人生の終わりでしかない」

「しかし、その人生は苦難に苛まれています。今だってそうです。私たちはいつだって苦しんでいる。そこから解放されるには、死ぬしかありません」

「確かに、死ねばこれ以上苦しむことはない。だが喜びもない」

「喜びなど、苦しみの中にあるほんの一欠片のオアシスでしかありません。人はみな多くの喜びを得ようと行動しますが、それはより長く強く苦しめさせるための餌なのです」

「餌か。なるほどな。だが餌は生きるために何よりも必要なものだ。それこそ、お前の言う長く強い苦しみを耐えるためにもな」

「それがたった一欠片であっても、苦しみに耐えられるというのですか?」

「ああ、そうだ」

 グルンガルは断言する。

「あなたは強い人です。だからこそみんなあなたを慕うのでしょう。私もその中の一人です。ですがやはり、死は救いであると私は思います」

「そうか。お前も頑固なのだな」

「そうですね。その通りだと思います。……それで、本題はなんなのですか?」

「……皆にはまだ他言無用で頼む」

 グルンガルは声を潜めて言った。ベーガは頷いて顔を寄せる。

「おそらく、戦争が起きる」

「魔人とのですか? ですがあれは、終わったわけではないのでしょう」

「……そっちじゃない。起きるのは、人間との戦争だ」

「人間、ですか。とすると……」

「ああ。内乱だ」




 朝早く、シニャは大聖堂の礼拝堂に訪れた。まだ日が上り始めたばかりの時刻のおかげで来ている人は少ない。

 シニャはさっと目を走らせると、メイド服姿の女性が熱心に祈りを捧げているのが目に入った。最近知り合ったばかりのネルカである。彼女は青い髪をツインテールにしていて、それが驚くほどよく似合っていた。

 ネルカとはあれから毎朝、と言っても数日程度だが、この礼拝堂で会うようになり、軽く雑談を交わす程度の仲に進展していた。数少ない友人と言っても差し支えないだろう。けれど立場上、お互いが丁寧な言葉遣いで話さざる得ないのだが。

 シニャは礼拝客の邪魔にならないように静かに近寄ってネルカの隣に座った。彼女はシニャに気づくと、一瞬目配せして微笑み、祈りを再開させる。

 今日は幾分か表情が柔らかくなっているようだった。そんな彼女に安心感を覚えたシニャは、自身も祈りを捧げ始めた。

 そうして、しばらくしてから二人は中庭に出た。都合の良いことに誰もいないようだ。

 ネルカは本当に機嫌が良かった。弾むような声で、真っ先に言う。

「ツムラミカ様が、無事に帰ってきてくれたんです」

「それは本当によかったですね」

 シニャは微笑みながら返した。でも、そのすぐ後で、ネルカの表情に陰が落ちた。ツムラミカが帰ってきてくれたのは本当に嬉しいようなのだが、何やら心配事がまたも発生してしまったのだろう。

 だからシニャは一転して心配そうに、

「何かあったんですか?」

 と聞いた。

「……はい。ですが、申し訳ありませんが、こればかりは教えられないのです」

 ばつが悪そうに、ネルカは視線を逸らした。

 彼女の立場をシニャは理解しているつもりだ。女帝のメイドで、今は英雄ツムラミカ専属のメイドでもある彼女が、多くの秘密を抱えていてもおかしくはない。それに初めてネルカと出会った時に、秘密の一端を話してもらったのだ。これ以上の危険をシニャに与えることは、ネルカにとっても心苦しいに違いない。

「わかりました。ただ、一つ聞かせてもらえませんか?」

「質問によりますが……それで良いなら」

「心配事というのは、ツムラミカ様のお兄さまに関することですか?」

「……はい」

 ネルカは一瞬躊躇しながらも、頷いた。

 やっぱり、とシニャは思った。タイミング的にはそれしかない。

 おそらく戦場で、兄に対する何かが発覚したのだろう。

「わかりました、十分です。あと、お願いがあるんです。私は一度、ツムラミカ様とお会いしたいです。できますでしょうか?」

「私も……会わせてあげたいんです。 口には出していませんが、ツムラミカ様も会いたいと思っているはずです。ですが、それはどうしてもできないんです。申し訳ありません」

 ネルカが深く頭を下げると、シニャは慌てて首を振った。

「……いいえ、無理を言っているのはこちらなんですから、謝らないでください」

 なんとなく、会えないような気はしていた。だから、返答に関しては対して驚きはない。もちろんツムラミカと会えないのは残念であったが。

 多分、ツムラミカには自由がないのだろう、とシニャは予想している。とは言え、その予想があっているかどうか尋ねるわけにはいかない。

 シニャはこれ以上聞くのを止めにして、なんて事のないお話を話すことに努めた。それでネルカの気が少しで紛れる事を期待して。


「そろそろ帰らないといけません」

 と、ネルカは言って帰って行った。

 その後ろ姿を見送ったシニャは、裏庭に一本だけ生えている木に背中を預ける。

 ツムラミカに会いたいのは本当だった。でも、それよりも会いたい人物がいる。それはツムラミカの兄、ミノルである。

 胸の中は悪い予感で騒がしかった。それは、もしかしたらミノルは、マ王軍の中にいるのではないかという予感だった。もしもそれが正解であるのなら、神様はなんという運命を与えてしまったのだろうか。

「失礼」

 いつの間にかシニャの目の前に男が一人立っていた。

 思わず驚いたのは、目前の人物が思いもよらぬ人であったからだ。

 彼の名前はエルムント・ボルタレル。役職は司祭であった。

「え、エルムント様! ど、どうしてここに?」

 思わずシニャは焦った。ネルカとの会話を聞かれたかもしれない。今日の話は大丈夫なはずだが、問題は今日だけの話を聞いていたとは限らない点にある。もしもネルカと初めて出会った時の話も聞いていたら、問題はシニャだけに止まらなくなるだろう。それこそ、ネルカやツムラミカにまで及ぶのは必至。

 だがそんなシニャの不安を見透かしているような、柔和な笑みをエルムントは浮かべた。

「ご安心ください。たとえ私があなたとメイドさんの会話を聞いていたとしても、誰にも話したりはしませんから」

 つまりそれは、聞いていたと言っているようなものではないか、とシニャは警戒する。

「……それでなぜ、私にお声をかけてくださったのですか?」

「なに。あなたと少しばかり世間話をしたいと思っていたのですよ」

「世間話、ですか」

「ええ。なんてことのない世間話、ですよ」

 シニャは訝しげな視線を送ったが、エルムントは涼しげに笑らって受け流す。

「私たちが毎日のように読んでいる教典が、実は間違っている。その可能性について考えたことはありませんか?」

 シニャは驚いた。シニャの信仰に対して疑われているようにしか考えられない質問だ。

 もちろんシニャは考えたことはない。だが、魔人が本当に悪だと思うことができなくなっているシニャは、その後ろ暗さのおかげですぐに返答ができない。

「言いにくいですか?」

 と、エルムントは口角を上げた。

 まるでシニャの内心を見透かしているようで、思わずぞっとする。相手は司祭だ。序列で言えば、教会の頂点に立っている大司祭の次に位置している。しかも司祭となれば裁判権を持つことができ、その気になればすぐその場ですぐに処罰することすら可能なのだった。

 つまりエルムントに異端だと認定されてしまえば、シニャは火刑に処されてしまってもおかしくないのだ。しかし彼は、思わぬ言葉をつなげる。

「そうですね。確かに意地悪が過ぎたようです。まずは私から答えるのが筋というものでしょう。

 ずばり、私は教典が間違っていると思っています」

 驚きのあまりシニャはぽかんと口を開けた。それは、およそ司祭とは思えない言葉。

 エルムントは、呆然とするシニャに構わずに続ける。

「私があなたに興味をもったのはですね、何も今日が初めてではないんですよ。数年前にあらわれたという魔人の二人組とあなたが接していたと知った時からです。

 あなたが書いた紹介状、私も拝見させていただきました。とても好意的に書かれていましたね。そう、聖女にふさわしい女性だと。もちろん教会としては、狡猾な魔人に騙されていたという事になりまして、あなたには無罪が言い渡されています。

 しかしですね、不思議なのですよ。普通の人間を装うのならば、いたずらに力を使うはずがないのです。病人など放っておけばよい。そうすれば変に目立つこともないのだから。

 でも、彼女は病人を治してしまった。しかも魔人らしい尋常ではない力で。

 それに、あなたには知らされていないでしょうが、彼らは教会に立ち寄る前にある村を訪れていることが帝国の調べで判明しています。けれど不運なことに、その村は獣と魔物の集団に襲われてしまいます。そして二人は、村を救うために力を使ったのです。ですがそのせいで魔人と判明してしまい、彼らは逃げ出さざるえませんでした。力さえ使わなければ、魔人とばれることもないのにもかかわらず、ですよ。

 面白いのは、彼らを魔人だと罵る村人がいる一方で、村を救った恩人で、悪ではない。だから魔人ではないと証言する者がいたことです。事実彼らは村人を一切傷つけることはなかったですし、彼らの思惑がどうであれ、結果的には村を救っているんです。

 確かに彼らの内男の魔人は、ベネトを出発した後、多くの兵を殺害しています。けれどそれは、片方の少女を殺した後で行われたことでもある。見方によっては正当防衛とも言えるでしょう。

 さて、あなたにもう一つ質問です。この二人の魔人は、果たして本当に悪だったのでしょうか」

「わ、私は……」

 シニャは言い淀んだ。教会の人間に、本音を話したことはなかった。本音を話してしまえば、処刑されてしまう恐れがあるからだった。今ここで、本当に思っていることを言ってもいいのだろうか。エルムントが仕掛けた罠である可能性を、シニャは否定しきれなかった。

「正直におっしゃってくださって構いませんよ。私はこの件についてあなたどう答えようとも、裁判権を行使しないと、二神に誓いますから」

 二神に誓う。それは、この世界において最上級の誓いだった。

「私は……私は、彼らを、悪だとは……思えないんです」

 シニャは、言った。そのすぐ後で後悔して、視線を地面に向ける。

 心臓がばくばくと騒いでいた。冷や汗が湧き出てきた。エルムントがあっさりと誓いを覆して、シニャを火刑に処する光景が脳裏に浮かんだ。

「ありがとうございます」

 だがエルムントは柔和な笑みを浮かべ、シニャの頭を優しく撫でた。

「え、エルムント様……」

「よく、おっしゃってくださいましたね」

 と、エルムントは手を離した。

 そうして再び口を開ける。

「先ほどの世間話に戻りますが、教典が間違っている可能性があります」

「その、それは一体……」

 どういう意味なのだろう。

「誰かが恣意的に書き換えて伝えている可能性、と言ったほうが正しいでしょうね」

「そんな、そんな恐れ多いことが可能なのですか」

「私たちが普段読んでいる経典は、写本、そうですね」

「は、はい。見習いの頃に、経典を自分の手で写しました」

「ええ。教会の人間であるなら、誰もが一度は写しています。では、あなたが写した経典もまた、写本でした。そうですよね?」

「はい。原典は秘匿されていますから」

「そう、誰も原典に目を通したことがない。つまり、原典と写本を見比べることができないのです。ということはですね、誰かが経典を意図的に書き換えても、誰も気づけないのではありませんか?」

「そ、それは、確かにそうですが……。しかし、ずっと昔から変わらないと聞きます。私も古い経典を拝見させていただくことがありまして、読んだことがありますが、内容は今と変わっていませんでした」

「ええ、その通りです。その大昔にはすでに、書き換えられていた可能性があるわけです」

「そ、そんなことが……」

「あるわけがありませんか? ですが、よく考えてください。この世界は、メルセル様とウスト様がお造りになられたものです。当然、私たち人間も、動物も植物も。そしてその人間から、魔人が産まれるのですよ。魔人が絶対的な悪であるのなら、産み出した人間も悪ではありませんか? ならば人間を造った神は?」

 と、エルムントは言葉を切った。

 けれどシニャには、その先に彼が何を言おうと分かってしまった。

 人間が悪であるならば、神もまた悪ということになってしまうのではないか、と。

 これは三段論法だ。だから乱暴な推論に過ぎない。

 しかしそれを分かっていても、シニャには衝撃だった。

「理解していただけましたね?」

 シニャは言葉なくこくりと頷いた。

 魔人が悪であるという記述。それが本当に原典には書かれていたのか、という疑問がエルムントの世間話によって引き出されてしまったのだ。

「では、二人組の魔人を帝王オルメルによって命じられて調査したルセイ・ジャカブ様に、これから調査内容について詳しく聞きに行きましょうか。もちろん、すでに許可はとってありますよ」

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