七十八 私を憎んで

 マ王ツァルケェルはおもむろに口を開く。

「……俺の魔法を使う」

 おお、と周囲は沸き立った。

「狙いはやはり、ツムラミカでありますかな?」

 ズンガの仇の名を、ガーガベルトは口に出した。

「……いや」と、マ王は僅かに首を振る。「狙うは帝王だ。我々の目的は帝国を倒す事。ズンガも己の仇を討ってもらうよりも、我らの悲願を達成することを優先してほしいはずだ」

「確かに」

 ガーガベルトは頷いた。メルやペルも頷いている。どうやら他の者たちも賛成のようだ。

 しかし一人だけ違った。

「ツァルケェル様! 私は反対です」

 セールナである。とても心配そうな顔をしていた。

「……なぜだ?」

 と、マ王は聞いた。

「もしも魔法が発動される前にここ攻めてこられれば、ツァルケェル様に危険があります」

「……確かに帝国は強い。だが我々の兵も強い。それはセールナ自身も分かっている事だろう? そう易々と突破されんさ」

「それは、そうなのですが……」

 歯切れ悪くセールナは言った。不安そうなのは変わらない。

 ツァルケェルはそんな彼女に近づいて、頭を撫でた。

「あ」

 と、セールナは照れた。けれど嬉しそうでもある。

「安心しろ。俺は死なないさ。そう約束しただろう?」

 優しい声音で言う。セールナとツァルケェルの二人が出会った当初、一緒に暮らしていたことは周知の事実である。だから周りの者たちは、みな、生暖かい目で見守っていた。

 いや、例外が二名ほどいる。ペルとメルだ。この双子は、ツァルケェルの灰色のローブを摘んで、羨ましそうな目で見上げている。

 ツァルケェルは、二人の頭も撫でた。




 蝿の魔人ケープは、銀色に輝く四枚の羽を高速で羽ばたかせて一気に急降下した。

 一瞬にして音を飛び越え、風景を置き去りにする。音速を超えながらも、その複眼と触覚は的確に相手を捉えていた。

 標的である津村実花は身動き一つしていない。大口を叩いたのになんと言う体たらくだろう。ケープは彼女から数メートル離れた場所を一挙に通過した。

 ただそれだけで風圧で砂埃が舞い、衝撃波が実花を襲う。

 ケープは上昇するとすぐさま急制動して中空で止まった。

 手加減はした。やはり子供を殺すのは忍びない。だがそれでも相手は行動ができないほどの痛手を負っているはずだった。

 ケープは教訓を授けるつもりで反転し、眼下を見下ろす。

 そして、ギョッとした。

 実花は魔法の壁を維持したまま、何食わぬ顔でその場にいたのである。少しも動いた様子はない。

 嘘。そんなはずが。

 そう内心で呟きながら、ケープは再度急降下した。今度は横目で実花を観察しながら通り過ぎる。けれど強烈な衝撃波を浴びながらも実花は平然として微動だにしない。こちらを見ようともしない。

 確かに彼女の魔法の壁は強力である。ズンガの攻撃を防ぎ、破った力は伊達ではない。魔人の様々な魔法を防ぐのも実際に見ている。

 恐らく距離を離しすぎたからだろう。そう判断したケープは、さっきよりも実花の近くを音速で通過した。しかしこれでも平気な顔をしている。

 ケープは悔しそうに歯噛みした。攻撃力ならば魔人の中でもトップクラスのはずだった。その威力はズンガの渾身のパンチを遥かに上回っている。それはズンガ本人も認めていた。だから、自分なら実花の壁を破れると考えていた。なのに実際は少しも痛手を負わせることができていない。

 ケープは実花に向かってがむしゃらに飛び込んだ。何度も何度も音速で駆け抜ける。魔法の壁との距離は、飛べば飛ぶほど縮まっている。

 だがやはり実花はその場で立っているだけだった。




 

 空を飛ぶ魔法。人間であれば憧れる者も多いだろう。だが魔人の価値観の場合、下に見られることが多かった。なぜなら、空を飛ぶ魔法自体には力がない。もちろん鳥の性質を持った魔人なら、クチバシや鉤爪で攻撃することもできたが、それでも一部の例外を除けば弱い傾向にあった。

 空を飛ぶ魔人たちはそのせいで煙たがれることが多く、集落から追い出されたり、また自ら出ていくこともままあることだった。そうした中、彼らは似た魔法を扱う者同士で自然と集まって、自分たちの村を作ったのである。

 ケープはそうやって出来た村で生まれた。

 魔人の魔法は例外はあるものの、大抵の場合、親の魔法を遺伝することが多い。ケープもまたその例に漏れず、母親が蝿の魔人であった。けれど母は音速で飛べるわけではなかったし、父はカナブンの魔人で同じく音速で飛行できない。

 それなのになぜケープは音速を超えることができたのだろうか。

 実のところ魔人は、世代を重ねていくと、低い確率で恐ろしく強い力を秘めた魔人が生まれることがある。例えばズンガがそうであったように、ケープもまた低い確率を勝ち取った魔人であったのだ。

 幼い頃こそ、その超絶な速さを持て余し、両親や村の大人たちに多大な迷惑をかけた彼女であったが、成長するにつれて制御できるようなると、今度は一部の村人たちに期待されるようになった。何しろ全力で飛べば周辺を吹き飛ばすほどの衝撃波を発するのだ。攻撃的でない力ゆえに低い評価を得てきた彼らが、今度こそ見返してやれると胸を躍らせたのも無理はない。

 だがとうのケープ自身にそんな気はなかったし、争い事がどちらかといえば嫌いである。両親も彼女の意思を尊重し、率先して庇っていた。そもそもそのような復讐をしたがる者たちは、声は大きかったものの少数派で、次第に何も言わなくなったのである。

 農作物を育て、時折狩りをしながら平穏な毎日を送っていたケープであったが、ある日その日常は壊される事になる。

 隠れるように住む飛行する魔人たちの村を、近隣の村の魔人や人間たちが襲ったのである。逃げ足の早い飛行魔人たちに対し、彼らは不意をついて目ぼしい子供や女たちを生け捕り、人質にしたのだ。ケープがいれば結果が変わっていたかもしれない。だが間の悪い事に、彼女は二つ下のルンカナや友人たちと共に空を飛び合って遊んでいたのだった。

 ケープの友人の一人が異変に気づいた時には、もう事が終わった後だった。そうしてその後は地獄であった。人質を取られてしまった彼女たちは、伝え聞く帝国の奴隷たちのように扱き使われるようになったのである。

 初めこそ隙を見つけて人質を解放し、反旗を翻そうとしていたケープたちだったが、人質を殺すと脅され、さらに重たい足枷を付けられては思うように動けなかった。その上で過酷な労働を強いられ、おもちゃのように遊ばれる日々は、次第に反抗する気を失わせ、気力を奪い尽くすのに十分だった。

 そうした毎日が、地球の時間に換算して半年か、あるいは一年ほどが経ったある日、ツァルケェルたちが村を訪れたのである。義賊として有名だった彼らは、ケープたちを支配する村人たちから歓待を受けた。ケープやルンカナたちは、露出度の高い煽情的な格好にさせられて、宴の間中したくもない余興や、酌をさせられた。さらにはその晩、夜伽の相手を命じられたケープとルンカナは、ツァルケェルが泊まる部屋を訪れたのであった。

 正直に言えばケープはツァルケェルが怖かった。仮面を被っているせいで表情が見えなくて、何を考えているのか全く分からない。今晩ここで何をさせられるのだろうか。優しくしてくれればいいけれど、恐ろしいほど酷いことをさせられるかもしれない。

 だがそれは杞憂だった。むしろ彼はケープとルンカナに対して手を出さなかった。だが二人にとってみれば、手を出してもらえないのはそれはそれで困る。あとで容赦のない責めを受ける事になる。だから必死な顔でツァルケェルに迫った。けれど彼は困った様子で仮面の頬を掻いて断る。そうして不意に話を聞いてきた。「なぜ?」と。

 なぜ。そう聞かれても、一体どう答えれば良いのかケープには分からなかった。ルンカナも同じだったようで言葉に窮している。それでも彼は聞いてきた。「どうしてこんなことをさせられているのか?」と。

 その声色はまるで優しい魔法だった。ケープは思わず話し出していた。今までのことを全て。ルンカナもそれに追随する。そうして溜め込んでいた感情が抑えきれなくなって、二人して泣いた。

 話を聞き終えたツァルケェルは、「分かった」と肯く。君たちを助ける。

 思わぬ返答に二人は唖然とする。彼が何を言ったのか、すぐに意味を飲み込むことができない。

 二人が何かを言う間もなく、彼は次の行動に移った。声を張り上げて仲間の一人を呼ぶと、何やら伝言を頼んでいる。そうして人質がまもなく助け出され、あれよあれよという間に、支配者たちをあっさりと全滅させた。まるでこうなることをあらかじめ予測していたみたいだった。

 後から知ったことだが、実際にツァルケェルは歓待を受けていた時から怪しんでいて、事前に仲間たちに根回しを済ませていたそうである。

 全てが終えた後、ツァルケェルは全員を集めた。傍らには老人がいる。どうやら人間のようだ。ツァルケェルは老人と頷き合うと、集まった仲間たちを見据えて高らかに宣言する。「今回のことで、俺は思い知った。この世界には悲劇が多すぎる。力があるものが弱いものから強奪する。虐げ、支配する。人と違う者を苦しめる。そして、魔人だ。もともと魔人は人間から生まれた。魔人は少し変わった人間でしかない。なのに人ではないとヒカ大陸から追いやられ、ドグラガ大陸に流れ着く。これは悲劇だ。俺は悲劇をなくしたい。そのために、まずはドグラガ大陸を平定し、一つの国としてまとめあげる。だがヒカ大陸の国のような、一部の特権階級が下層から摂取したり、差別がルールとして存在する国を作るつもりは毛頭ない。俺が作りたい国は、弱いものが強いものから不当な扱いを受けない国だ。魔人も人間として認められる国だ。みんなが毎日平和に笑いながら過ごせる国だ。これは並み大抵のことではないと思う。けどみんなの力を貸してもらえれば、決して不可能なことじゃない。みんな、力を貸してくれるか?」

 しん、と静まり返る。

  ケープはツァルケェルから目が離せない。

 国を作る? 弱いものが虐げられない? このドグラガ大陸で? 何を馬鹿げたことを。そんなことができるはずがない。そう思うけれど、ツァルケェルの言葉が胸に響いて仕方がない。

 おお! 全身が岩で出来た大きな魔人が雄叫びを上げる。それが呼び水となって、周囲の魔人たちも一斉に声を上げて賛同している。

 ケープは側にいたルンカナと顔を見合わせた。ルンカナははらはらと涙を流してケープの手を握っている。気づけばケープも涙を零していた。

 ケープは手を上げて大きな声を上げる。「あの!」

 ツァルケェルがこちらを見た。見てくれた。ケープは質問する。「本当に、そんなことができるんですか!?」

 深く頷いたツァルケェルは、確信を持って答える。「とても難しい道のりだ。俺一人では達成できない。けれど、一人でも多くの人が手伝ってくれるのなら、できる。君たちにも、もし良ければ、手伝って欲しいと思っている」

「私たちでも、力になれるんですか」

「もちろんだよ。君たちの魔法はどう言うことができる?」

「……空を、飛ぶことができます。私の場合は、音よりも速い速度で」

「それはすごいじゃないか!」と、ツァルケェルは心底驚く。「空を飛べるだけじゃなくて、音よりも速いだなんて。君たちがいれば、百人力だ!」

 今度はルンカナが声を張り上げる。「あの! 私は普通に飛べるだけで、彼女みたいに早く飛べるわけじゃないんです。だからきっと、何の役にも立たないと思います」

 ツァルケェルはゆったりと首を横に降った。まるで、間違いを犯した子供を優しく諭すみたいに。「それは違うよ。どんな魔法でも、役に立たないなんてことはない。それに空を飛べるだけで、俺にとっては十分にすごいことさ。むしろ今の話を聞いて、ますますあなたたちが欲しくなった」

「……そんなのは、お世辞でしょう。自分たちのことは私たち自身が一番よく分かっています。私たちは今まで散々、弱い弱いと言われ続けてきたからんですから。私たちは役立たずなんです。でも、ケープだけは違います。彼女は本当に強いんです。どうか彼女だけでも受け入れてください」

 ルンカナの声は悲しみや諦観で満ちていた。

 ツァルケェルは、言う。「なるほど、分かった。どうやらあなたたちは自分たちのことをよく分かっていない。なら、次に向かう目的地がちょうど良いな。そこには盗賊の砦があるんだ」

 ルンカナは、すぐに自分たちの活用方法に気がついた。「……ああ、そうか分かりました。囮、ですね。なるほど、確かに私たちみたいなのが役に立つにはそれぐらいしかありません」

 ツァルケェルは仮面の頬を指で掻く。「何か勘違いしているみたいだけど、それも違うよ。空を飛ぶだけの魔法がどれだけ強力なのか、それを証明するんだよ」

 それからツァルケェルたちの先導で、盗賊の砦に一日半ほどかけて辿り着いた。そこは岩山の上に築かれた天然の要塞になっており、攻めるのが非常に困難な砦であった。

 ツァルケェルはみなを集め、作戦を説明する。その内容は、まさに飛行できる魔人たちが主役を担っていた。ケープたちはもちろんのこと、ツァルケェルの元々の仲間たちも驚きを禁じ得ない。ツァルケェルは最後に、「ケープは作戦に参加してはだめだ」と付け加えた。強力な魔人である彼女が攻撃に参加しても、ルンカナたちの自信にはつながらないためである。

 そうして翌日、作戦は決行された。

 最も目立つ魔人、ズンガが、たった一人でのそりのそりと岩山を真正面から歩いて行く。そのあまりの堂々ぶりは、あっさりと見つけた盗賊たちが驚くほどであった。

 程なくして盗賊たちが攻撃をし始める。だがズンガはあらゆる魔法を受け止めている。誰も彼を傷つけられない現実に、盗賊たちは色めきあい、わらわらと建物の中から出てきている。

 ズンガが囮となって盗賊たちを引き付けている間に、ルンカナたちは空高く飛び上がった。ツァルケェルの要求はとても簡単だった。出来るだけ高く、出来るだけ静かに飛び、石を落とせ。

 盗賊たちの上空で、ルンカナが合図をする。仲間たちは一斉に石を手放した。落下した石はまるで雨みたいに盗賊たちの頭上へ降り注ぐ。赤い花が咲いたような模様で砦が染まっていった。絶望的な悲鳴と共に。

 頭上からの脅威に盗賊たちは魔法による反撃を試みるも、どれもこれも当たらない。届かない。だが無造作に落下してくる硬い石は、彼らの四肢を容赦無く砕き、身体を貫く。

 ズンガにも石が落ちてきた。だが彼の体には通用しない。それをいいことに、のそのそと砦に上がり込み、屋根の下で石を免れている盗賊たちを殴殺していく。

 そうやって砦は、あっという間に制圧されてしまったのである。

 その凄まじき戦果に、ルンカナたちは驚きを禁じ得ない。ただ空を飛んで、上から石を落とすだけという単純な発想を、これまで誰もしてこなかったこと自体も信じられなかった。

 仕方がないさ、とツァルケェルは言う。自分たちが弱いと信じ込み、あるいはそう言うふうに信じ込まされて、勝つための柔軟な発想を自らの手で封じ込めてきたのだと。「弱いと理解することは悪いことじゃないんだ。その上で、じゃあ何ができるのか、って考えることを放棄することが、自分たちの可能性を結果的に狭めてしまうんだよ」

 そうして、ケープやルンカナたちは、ツァルケェルの元で戦うことを決めたのであった。




 もしもあの時ツァルケェルたちが来てくれなかったら。

 ケープはそう考えるだけで背筋に冷たいものが走る。きっとこの上なく惨めに朽ち果てていたことだろう。

 あの時受けた大恩を、返し尽くせたとは思えない。一生かかっても返せる気がしない。

 そうして今、まさに彼の夢が叶うかどうかという大切な瀬戸際にいるのだ。

 ケープに、何ができるのか。

 それは自分の力で、彼の夢を邪魔する強大な敵を倒すことに違いない。

 眼下の実花を睨む。

 衝撃波を当てるだけでは彼女を倒せない。

 けれどここで逃げるわけにはいかなかった。彼の夢のため、大恩を返すため、彼女を倒さなければならないのだ。

 こうなっては仕方がない。殺す気はなかったが、相手を殺す気でなければ実花は倒せない。さすがはあのズンガを殺した者というわけか。

 ケープは標的に狙いを定めて、一直線に飛び込んだ。すぐに最高速度に達する。音が背後から追いかけてくる。

 軌道はずれていない。このまま音速で実花に体当たりを喰らわせる。この強大な敵を倒すにはそれしかない。

「ごめんなさい」

 不意に、実花が悲しそうに呟いた。

 なぜ、そんなことを言うのだろう。

 疑問に思ったが、ケープはもはや止まれない。止められない。


 実花の魔法の壁と、ケープが衝突した。

 あまりの衝撃に、ケープの全身の骨が砕け、四肢が弾け飛び、肉体がぐちゃぐちゃになって四散した。血液が爆発したみたいに飛び散って、周囲を赤く染め上げる。だが実花の細い体には血の一滴も浴びていない。

 そして、衝撃の音が、遅れて実花の耳に入った。

 鼓膜をこれまで以上に揺さぶる破裂音。悲鳴のような、泣き声のような凄まじい羽音。

 いい人だった、と実花は思う。

 見回すと、彼女の残骸が周囲に散らばっている。

 魔人たちは、言葉もなく実花を睨んでいる。

 そうよ。私を恨んでよ。憎んでよ。私は酷い人間なの。私は私の勝手な理由で魔人を殺す。私欲のために戦争に参加する。

 だから私を憎んで!

 心の中で叫びながら、実花は泣きたくなった。

 けれど、零れそうな涙を呑み込んで、溢れ出しそうな泣き声を拭う。

 さあ、来て。私を殺しに来て。

 私を止めるには、殺すしかないんだから。

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